一度は生でライブを見たかったなぁというグループは幾つもありますが、
ダディ竹千代&東京おとぼけCatsもその一つでした。
ダディ竹千代さんが5月9日に亡くなられていました。70歳でした。
ダディ竹千代さん死去、最後の投稿で「賢明に生きます」 ダイアモンド☆ユカイら追悼
東京おとぼけCatsは、パロディを中心としたコミックバンドとして
紹介される事が多いのですが、メンバーは実力者が揃っています。
特にドラムの、そうる透さんは、菅沼孝三さんと並んで日本のドラマーでは
好きな人だったりします。凄腕のメンバーが揃っているのにダサい事をする。
そんなコンセプトは嫌いじゃないですよ。
そしてダディ竹千代さん自身も、本名の加治木剛名義で、
カルメンマキ&オズの曲の、主に作詞を中心に提供していました。
名曲の誉れ高い「六月の詩」、「空へ」、「閉ざされた町」等は、
加治木剛さんが作詞、春日博文さんが作曲をしてますね。
そして、おとぼけCatsのライブですが、本当に楽しいライブですね。
ワンパターンですが、ネタを毎回入れてきます。こんな感じで。
ユニークなステージは、ジェスロ・タルの初来日公演の影響が強いのだと、
メンバーの誰かが言っていたような。
名物の一つの「なんでもチョッパー」、今やったら食べ物を大切にしろって、
クレーム入るだろうなぁ。でも最後はきっちりと演奏して決めてくれます。
そしてやはり名物は「ゲスト大会」。演奏がしっかりしているから、
見ていて本当に楽しいです。だいたい、オーティス・レディングが歌う
「チャイルド・イン・タイム」なんて、どこからアイデアが出てくるのやら。
洋楽のある程度の知識を持っていれば爆笑ものですが、
別にそんなもの無くても充分に楽しめます。
意外な事に、山下達郎さんとも交流があったりします。
「偽りのDJ」という曲では、山下達郎さんが作曲をしていたりします。
でも売れなかったです。勝負をかけたつもりがズッコケた感じで。
それが近年、山下さんの作曲だからという事だからか、
アナログシングルが復刻されています。「シティポップ」ではないんですけどね。
このようなきっかけとはいえ、久しぶりに映像を見て楽しましてもらいました。
こういう人は、もう出てこないかもしれませんね。
ご冥福をお祈りします。
鳥山明さんがおとぼけCatsが好きで、
「ドクタースランプ」の則巻千兵衛のモデルはダディさんだと
聞いた事はありますが、本当の事ですかね?