いつもの映画館、今週は音楽関連の映画が集中していまして、
どれにしようか迷いましたが、やはりピンク・フロイドが好きな身としては、
この映画は見なければと思い選びました。
シド・バレットは、ピンク・フロイドの初期メンバーで、
グループに大きな影響を与えています。ちょうどサイケデリックのブームで、
デビュー曲の「アーノルド・レーン」や「シー・エミリー・プレイ」の
独特な曲調は、シドの色ですね。しかしながら「アーノルド・レーン」は、
女性の下着に執着している男の歌だったりで、シドの感性は
普通の人とは違っているのが分かります。
ピンク・フロイドの「夜明けの口笛吹き」は、サイケ色の強いアルバムで、
聴く人を選ぶものでしょうけれど、サイケなものが好きな自分としては、
やはり外せないですね。ただアクが強いものなので、一般受けはしないですが。
「天の支配」は好きな曲だったりします。
そんな初期のフロイドに欠かせないシドですが、やはり薬物に依存していたのは
問題でした。芸術的なセンスはあったかもしれませんが、
フェードアウトしてしまいます。この映画は、古い友人やガールフレンドまで
集めてシドについて語ってもらっています。どうでもいい様な話も
あったりしますが、ロジャー・ウォーターズやデヴィット・ギルモア、
ニック・メイソンといったフロイドのメンバーの話は貴重かと。
ただやはり、シドは他人とは仲良くやっていくタイプではないので、
孤独に過ごすことになります。薬物の悪影響なのか、
精神を病んでいた感もあります。伝説的な人にしては悲しい晩年です。
元々監督は、ピンク・フロイド等のアートワークで有名な
「ヒプノシス」のストーム・トーガソンでしたが、死去のために
ロディ・ボグワナが意思を引き継いだとの事です。
シドの事を知らない人にとっては、やや分かりにくい感じだったかも
しれませんが、少しでも興味を持ってくれる人がいればとは思います。
1969年10月25日にベルギーのモン・ド・ランクリュで行われたフェス
「Music Power & European Music Revolution」の映像では
フランク・ザッパと共演している「星空のドライブ」がありました。
なかなか強力な組み合わせだなと。
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