1971年8月6日、ピンクフロイドの初来日のイベントである
「箱根アフロディーテ」が開催されました。メインのピンクフロイド以外にも
国内、海外のアーチストが参加しています。
ストロベリー・パスの成毛滋さんとつのだひろさんは、ベースを加えて
イベントに参加します。このベースが、その時まだ18歳だった
高中正義さんです。これがフライド・エッグの始まりでした。
高中正義さんは高校生の時から、府中の米軍基地のクラブで
演奏してきたといいます。その頃には「BRUSH]という
自主製作アルバムもリリースしています。
玄人好みの実力者の集まりに加えて、当時のロックバンドでは
初となる16チャンネルでのレコーディングが行われたりと、
実験的な試みにも挑戦しています。それでいて完成度の高い
アルバムとなっています。
とはいえ、ピンクフロイドの影響を感じる曲もあったりしますが、
日本のプログレの初期の形として、重要なアルバムだと思います。
まぁピンクフロイド以外にも、ELPの「タルカス」に対抗して
「オケカス」という曲を作ったのもご愛敬か。
(「樽貸す」に対抗して「桶貸す」か。桶は樽より小さいって事かな)
次作の「グッバイフライドエッグ」というアルバムを出して
解散してしまったのが残念です。もう少し活躍してほしかったなぁと
切に思います。
余談ですが、アルバムジャケットを描いたのは景山民夫さんで
裏ジャケには、よく見るとレレレのおじさんが隠れていたりと
なかなか洒落が効いていますね。
なお、成毛さん、つのださんと柳ジョージさんによる
ジプシーアイズというグループの音源も残っています。
これは1975年に江藤勲さんを加えてのライブですが、
なかなか素晴らしい演奏ですね。柳さんが参加し続けたら、
また違う結果になっていたかもしれませんね。
1972年に実験的で本格的なプログレサウンドを作り上げているの凄いです。
70年代初期は、まだプログレと確立はされていないですが、
ジャズとロックの中間のようなグループもあったりしますね。
自分もまだ知らないグループもありますので、色々発掘したいです。
成毛さんは多才な人でしたが、早くに亡くなられたのが惜しいです。
ミスターシリウス、ケンソー、ノヴェラ、アウターリミッツ、
ページェントとか、80年代以降に活躍したグループも好きですね。
記事にするのは、もう少し先にはなると思いますが。