ジェフ・ベックが亡くなった事もあり、レコード即売会ではベック関連の
レコードを探してみたわけです。初期のジェフベックグループの
日本盤の帯付きとかはかなりの高額でとても手が出ませんね。
自分が高校生ぐらいの時はまだそれ程高価ではなかった
ジェフ・ベック時代のヤードバーズのLPも結構な値段が付いていましたね。
今回は空振りかなと思っていたら、何だかトホホなイラストのジャケを発見。
エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジの
ヤードバーズ三羽カラスの音源を中心としたオムニバスのようです。
IMMEDIATEの表記と曲名から判断して、IMMEDIATEレコードから発売していた
「ブルースエニタイム」というオムニバスアルバムからの抜粋ではないかと。
調べてもわからなかったですが、日本独自企画かもしれません。
1970年には活動を停止していたIMMEDIATEレコードには、
ブルースをやりたくてヤードバーズを脱退した時期のエリック・クラプトンや
ジョン・メイオール、若くして亡くなったシリル・デイヴィス、
更にはジェフ・ベックやジミー・ペイジの興味深い録音が残されています。
このアルバムのA面には、エリック・クラプトンとジミー・ペイジの
共作ナンバーが中心に収録されています。
クラプトンとペイジの共作は珍しいのですが、インストのブルースナンバーになります。
言ってみれば、カカオ94%のチョコレートみたいなもので、
好きな人にとっては大好物ですが、普通の人にとっては苦みが強くて苦手な人が多いかも。
しかしながら、クラプトンとペイジのギターの共演が聴けますので貴重な音源です。
A面最後には、後にフリートウッドマックに参加するジェレミー・スペンサーの
ブルースピアノとボーカルが聴ける珍しいナンバーも収録されています。
B面は、カカオ72%ぐらいで少しはロック色のある曲が収録。
シリル・デイヴィス・オールスターズにゲストで参加したジェフ・ベックの
ギターが聴ける曲もあります。
ジェフ・ベックのボトルネック奏法もいいですが、
後にジェフベックグループにも参加するニッキー・ポプキンズの
ピアノが実にいい味を出しています。
最後には、エリック・クラプトンとジャック・ブルースが在籍していた
時期のジョン・メイオール&ブルースブレイカーズの演奏が収録されています。
特に「アイム・ユア・ウィッチドクター」はプロデュースをしているのが
ジミー・ペイジだったりします。
IMMEDIATEレコードに残されている音源は、「ブルースエニタイム」という
オムニバスに収録されてCD化もされていますが、現在は廃盤のようです。
この時期のミュージシャンがブルースを熱心に演奏してきた結果、
後のロックの人脈が出来たりして歴史的意義は大きいと思いますね。
CDも探してみようかな。
それから西暦の年号タイプ・エラーだと思いますが。
しっかり確認したつもりでしたが。訂正しました。
IMMEDIATEレコード関連の音源は、権利がどうなっているかイマイチわからないですね。
このレコードは東芝音楽工業から発売されていましたし。
「ブルースエニタイム」関連では、
ジョン・ロードやロン・ウッドが参加していた
サンタバーバラマシンヘッドとか、一瞬しか存在していなかった
グループの音源とか興味深いものもあるようですね。