少し前になりますが、普段行かない中古レコード店に行く機会があり、
色々物色してみました。CDも色々ありましたが、レコードもそこそこあり、
まとめて置いてある事が少ない昔のアニメのシングルもあったりして、
なかなか楽しめました。幾つか掘り出し物を拾いましたが、
今回はその中の一つを…。
ヴァニラファッジは1960年代の後半、スプリームスの
「キープミーハンギングオン」をサイケ風に大胆なアレンジをして
有名になったグループですね。それを収録しているファーストアルバムは
有名で、最初は「アートロックの旗手」という邦題も付いていました。
ビートルズの「涙の乗車券」や「エリナーリグビー」も独特なアレンジで
全く別の曲のようになっていたのは印象的でした。
(このアルバムについては、いずれ記事にはしたいと思っています。)
その後、数枚のアルバムを出していますが、結局、ファーストのような
独特のアレンジのカバーばかり求められていて、70年には解散しています。
その後、ベストアルバムの発売を切欠に84年に復活し、
「ミステリー」というアルバムを発売しました。
カーマイン・アピス、ティム・ボガード、ヴィンス・マーテル、
マーク・スタインのオリジナルメンバーです。
更に2曲ほど、J.B.トードなる人物がゲスト参加していますが、
実はジェフ・ベックの変名との事。
契約の関係上、名前を出せないのか、ジェフ・ベック?みたいな
曖昧な書き方をしていますね。
ただレコーディングは別々にしていたようで、
顔を合わせることはなかったかもです。
ともあれベック、ボガード&アピスの3人を含む演奏は貴重ですね。
このアルバムは、高校時代に中古レコード屋で見かけて
買おうか迷っているうちにいつの間にか無くなっていました。
その後も輸入盤のCDとかも見かけたりしましたが、躊躇していたら
そのまま忘れていたりしました。今回、久々に見つけ、
今度こそはと購入した次第です。決して悪い出来ではないと思いますが、
これはと言ったインパクトに欠ける感じです。
全体的にジェフ・ベックが参加していたら
評価は変わっていたかもしれないですね。
実際、当時もそれ程騒がれなかったようですし。
余談ですが、Youtubeで色々検索していたら、ヴァニラファッジが
60年代当時出演した「エドサリバンショー」の映像が出てきました。
クールな演奏をしていたとばかり思っていましたが、
意外なほどノリノリでちょっとビックリでした。
カーマイン・アピスは、ドラマー目立ちすぎの元ネタじゃないかと
思える派手さだし、ティム・ボガードさえも力が入った歌いこみだし。
う~ん、なかなか面白いですね。
よく飛ばさずに出来るもんだ!
学生時代の同じサークルの友人のドラマーは、くるくるしてなくても、よくスティックを飛ばしてました(笑)
そういえば、THE WHOって映像は殆ど見たことなかったので、
キース・ムーンはすぐ出てきませんでした。
15年ぐらい前にニコニコ動画で流行った韓国のグループの演奏の
「ドラマー目立ちすぎ」の動画とかZZTOPのドラムとかを思い出しました。
いずれもパフォーマンスだけじゃなくて、しっかり演奏しているのが凄いです。
ヴァニラファッジは世代ではないですが、自分の好みにピッタリでアルバム集めたりしました。
当時の映像って見る機会なかったんですけど、今回、初めて見て、
クールな感じで演奏していると思っていたら真逆で吃驚した次第です。
「ミステリー」の時もあまり話題にはならなかったようですが、
ヴァニラファッジは90年代の終わりにひっそりと来日もしているんですね。
それがきっかけか、ボガードとアピスはチャーと組んでCBA
(チャー、ボガード&アピス)を結成したんですが、いつの間にか消滅していましたね。