フリクションの「LIVE1980」を聴いてから興味を持ったわけですが、
最重要音源と言えるものが再発されて、
フリクションの評価が決定的になりました。
それがフリクションのファーストシングルです。
まだPASSレコードがインディーズだった頃のシングルで、
1000枚限定だったとの事。
CD化で発売が決定してからちょっとした騒ぎになり、
そんなに凄いものなのかと眉唾物でしたが、聴いてみて納得しました。
Friction / Crazy Dream (Single Version) - YouTube
ファーストアルバムである「軋轢」は、その少し前に入手してます。
坂本龍一さんがプロデュースしているアルバムで傑作には違いないですが、
何か物足りないのです。
ファーストシングルの方を聴いてわかりました。
シングルの方が疾走感が段違いなんです。
特に1曲目の「CRAZY DREAM」にやられました。
アルバムバージョンを高速道路を制限速度で走るフェラーリとするなら、
シングルバージョンはサーキットを全力で走るフェラーリですね。
うん、騒ぎになるのは納得ですね。
それで考えてみたんです。
「CRAZY DREAM」のライブはどんな感じだろうって。
「LIVE1980」には無かったですからね。
一応、「DUMB NUMB CD」っていうライブ盤には入っていますが、
これは80年代後半のライブなので、出来れば、
レック、ツネマツ、チコヒゲのラインナップでのライブを聴きたい。
当時のライブとしては、自主製作で発売された「79 LIVE」 がありますね。
音質こそよくないですが、演奏自体は文句なしのカッコよさです。
CD化の時には、当時の映像を収録したDVD付きでした。
しかしながら、これには「CRAZY DREAM」は収録されていませんでした。
う~ん、残念。レックも「奇跡的だったかもしれない」
と言っていたライブだけに、聴きたかったなぁ。
やはりコレクター間で密かに出回っているような
当時のライブの隠しどりした音源を探すしか方法がないのかな
と思っていましたら、少々反則気味ですが、
意外なところに存在が確認できました。
2005年に発売されたロック画報っていう雑誌の19号。
特集はフリクションとクレイジーキャッツですが、
これの付録CDにレックが所有しているテープから、
1979年12月15日名古屋エレクトリックレディランドでの
ライブ音源が収録されています。合計15分にも満たない時間ですが、
「79LIVE」の前日のライブ音源になります。
この中に「CRAZY DREAM」が入っていました。
ラジカセで録音されているので、音質はよくないですが、
シングルと同様のアレンジで、熱狂的なファンの歓声も加わり、
圧倒させられます。
難点があるとすれば、余韻に浸ろうと思っていても、
続く曲が同時特集のクレイジーキャッツなので、
気分が台無しのなるところですか。クレイジーキャッツも好きですが、
フリクションとは決定的に合わないですので。
以前は古本を探すしか方法がなかったですが、
現在ではYouTubeを探せば音源自体は見つかりますね。
さて映像は残っているだろうかと思い立って検索したのですが、
そういえば東京ロッカーズのドキュメントって見たことなかったな
と思い調べてみました。そしたら何とドンピシャで
「CRAZY DREAM」を演奏している映像でした。
確かDVD化もしていたはずだし、確保しておいた方がいいかなと。
う~ん、灯台下暗しでしたね。
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