月の裏側〜reprise〜

捻くれ者が音楽を語ったらどうにも収拾がつかなくなった件。マニアックな作品紹介と自分自身の音楽関係の思い出話を中心に。

NO.78 ブルースクリエイション「悪魔と11人の子供達」

2022-08-26 23:37:03 | 日本のロック

学生時代、あるレコード店で見かけたレコードは、

悪魔が描かれたジャケットで非常にインパクトがありました。

帯は無かったですが、それでも数万円の値が付いていたと思います。

これがブルースクリエイションの「悪魔と11人の子供達」

との出会いでした。いつかどんな音か聴いてみたいと思っていましたが、

後にCD化していることを知り、大型店まで買いに行ったものでした。

 

1stがブルースのカバーばかりだったのに対し、

メンバーを一新して作られたこのアルバムは、ハードロック寄りの

英語詞のオリジナルナンバーばかりとなります。

すべてギターの竹田和夫さんによるものです。

 

1曲目から「原爆落とし」なる物騒なタイトルの曲から始まりますが、

これはプロレスの技からとったものです。

B面の「脳天杭打ち」もプロレス技からです。

昔のプロレス技の日本語名は何か物騒な名前が多いですね。

ジャーマンスープレックスホールドが原爆固め、

ムーンサルトプレスが月面水爆など。今は殆ど使われませんが、

使ったら批判浴びるでしょうね。 

また有名な話ですが、竹田さんが後に結成するクリエーションが

アメリカの兄弟タッグのファンク兄弟の入場テーマ曲である

「スピニング・トゥ・ホ-ルド」を手掛けることになります。

 

日本ロック史に残る名盤とは思いますが、残念なのは、ボーカルが

所々発音があまりよくなく、カタカナ英語に聴こえる部分がある所ですか。

曲がいいだけに惜しいですね。竹田さんのギターが縦横無尽に

引きまくっているだけに勿体ない。

ではボーカルが別の人だったらどうなっていたか?

それはまた次回に書こうかと思います。

 



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