1969年辺りは、グループサウンズのブームも下火になり始めていた頃で、
ライブでは、タイガースやテンプターズはビートルズやストーンズの曲を
好んで演奏していたようですが、ゴールデンカップスとかは、
ホワイトブルースに注目していたようです。
ゴールデンカップスが「ブルースメッセージ」を発売後に連続して
ヘルプフルソウルやブルースクリエイションがブルースのカバーを
中心としたアルバムを出していますが、パワーハウスもその一つです。
パワーハウスはゴールデンカップスの弟バンドという感じの存在です。
元々、竹村栄司さん、陳信輝さん、ルイズルイス加部さんでバンドを
組んでいたのが、加部さんがゴールデンカップスに参加、
代わりにミッキー吉野さんが参加します。
ミッキーさんもカップスに参加することになり、その代わりが
柳ジョージさんです。その後、レコードデビューが決まり、
パワーハウスと改名しています。
先行シングルはビートルズのカバーで「オブラディ・オブラダ」と
「バック・イン・ザ・USSR」のカップリング。
「オブラディ・オブラダ」は無理やり歌わされた感のある感じですが、
「バック・イン・ザ・USSR」はブルース風のアレンジになってます。
ゴールデンカップスは、サイケデリック色を加えようとしていたのに対し、
パワーハウスはあくまでブルースを基調にした曲を
演奏するという感じですか。
確かにカバー曲ばかりですが、自分達なりの演奏にしようと
「スプーンフル」や「グットモーニング・リトルスクールガール」では、
長時間のインプロビゼーションに挑戦しています。
流石に一般受けする内容ではなかったため、あまり売れませんでしたが、
一部では高く評価されたため、オリジナルLPは、かなりのプレミアが
付いています。この時代、興味深いアルバムが多々ありますので、
少しづつ紹介していこうかなと思います。
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