月の裏側〜reprise〜

捻くれ者が音楽を語ったらどうにも収拾がつかなくなった件。マニアックな作品紹介と自分自身の音楽関係の思い出話を中心に。

NO.20 J.A.シーザー「薔薇卵蘇生録ソフィア」

2022-03-11 18:22:39 | J.Aシーザー、天井桟敷関連

97年に放送された「少女革命ウテナ」というアニメに

シーザーの曲が使用された事により、

世界中のアニメファンに衝撃を与える事になりました。

「セーラームーン」シリーズの監督をしていた幾原邦彦さんがシーザーのファンであり、

アニメに使いたいと打診がありましたが、シーザーも心よく楽曲を提供してくれました。

「ウテナ」の独特であくの強い世界観とシーザーの世界観が相性が良かったため、

元々、シーザーの率いる劇団万有引力の演劇で使われていた合唱曲ですが、

「ウテナ」の決闘シーンにて使われていても違和感もなく、

非常に馴染んでいたのが印象的でした。

(編曲はアニメの中盤までは光宗信吉さんが担当していましたが)

 

99年に劇場版のアニメが公開されましたが、それに先駆けて合唱曲集が発売されました。

それが「薔薇卵蘇生録ソフィア」です。

アニメ本編では、シーザーの書き下ろしの曲はありませんでしたが、

このアルバムは全て劇場版用に書き下ろされた曲ばかりです。

実質、シーザーの新作アルバムといってもいいものですね

この手のアルバムは、やっつけ仕事になりがちですが、

このアルバムはインスト1曲(冒頭のこの曲は重さがありながら非常にカッコいい曲です)

合唱曲12曲、70分を超える大作で気合が入った作品ですね。

どの曲もクオリティも高く、聴きごたえがありますが、

聴く人を選ぶのは間違いないです。

もっとも「ウテナ」もクセが強い作品なので、人によって評価が分かれるでしょう。

 

(4) Yomigaere! Mukyuu no Rekishi "Chuusei" yo - la fillette révolutionnaire UTENA (OST 7) - YouTube

 

シーザーの「ウテナ」の合唱曲に関しては、「わたし革命ファルサリア」という

CDに音質が向上したものが収録されていますので、

もし探すのであれば、「起源譜」、「変身譜」の2種類ありますが、

こちらが入手しやすいかと。

なお、2000年代に入ってから、「ウテナ」の世界をベースにしたアルバムも

発売されています。更にクセの強い世界になってますが。

 

とりあえず、シーザーに関しては一段落つけますね。

いずれシーザーのライブ音源の作品のレヴューをするかと思いますが。

 



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