97年に放送された「少女革命ウテナ」というアニメに
シーザーの曲が使用された事により、
世界中のアニメファンに衝撃を与える事になりました。
「セーラームーン」シリーズの監督をしていた幾原邦彦さんがシーザーのファンであり、
アニメに使いたいと打診がありましたが、シーザーも心よく楽曲を提供してくれました。
「ウテナ」の独特であくの強い世界観とシーザーの世界観が相性が良かったため、
元々、シーザーの率いる劇団万有引力の演劇で使われていた合唱曲ですが、
「ウテナ」の決闘シーンにて使われていても違和感もなく、
非常に馴染んでいたのが印象的でした。
(編曲はアニメの中盤までは光宗信吉さんが担当していましたが)
99年に劇場版のアニメが公開されましたが、それに先駆けて合唱曲集が発売されました。
それが「薔薇卵蘇生録ソフィア」です。
アニメ本編では、シーザーの書き下ろしの曲はありませんでしたが、
このアルバムは全て劇場版用に書き下ろされた曲ばかりです。
実質、シーザーの新作アルバムといってもいいものですね
この手のアルバムは、やっつけ仕事になりがちですが、
このアルバムはインスト1曲(冒頭のこの曲は重さがありながら非常にカッコいい曲です)
合唱曲12曲、70分を超える大作で気合が入った作品ですね。
どの曲もクオリティも高く、聴きごたえがありますが、
聴く人を選ぶのは間違いないです。
もっとも「ウテナ」もクセが強い作品なので、人によって評価が分かれるでしょう。
(4) Yomigaere! Mukyuu no Rekishi "Chuusei" yo - la fillette révolutionnaire UTENA (OST 7) - YouTube
シーザーの「ウテナ」の合唱曲に関しては、「わたし革命ファルサリア」という
CDに音質が向上したものが収録されていますので、
もし探すのであれば、「起源譜」、「変身譜」の2種類ありますが、
こちらが入手しやすいかと。
なお、2000年代に入ってから、「ウテナ」の世界をベースにしたアルバムも
発売されています。更にクセの強い世界になってますが。
とりあえず、シーザーに関しては一段落つけますね。
いずれシーザーのライブ音源の作品のレヴューをするかと思いますが。
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