90年代初めは、殆ど聴く事の出来なかったJ.A.シーザーの音楽ですが、
ふとした切欠で彼の関係する音源を見つけました。
学生時代によく顔を出していた中古レコード屋、
そこで高額の値段を付けていたアルバムがありました。
アーチストの名前は友川かずき。
アルバムの説明書きには超個性派としか書かれていませんでしたが、
それがひどく印象に残っていたわけです。
ある時CD屋にて偶然にも友川さんのCDが置いてあるのを
見つけました。この時はアルバムはCD化はしておらず、
徳間時代の初期3枚からセレクトされた初期傑作集が売られていました。
迷わず買って聴いてみたのですが、1曲目を聴いたら
一発でノックアウトされてしまったのです。
「生きてるって言ってみろ」という曲でした。
実は3枚目のアルバム「千羽鶴を口に咬えた日々」というアルバムが、
J.A.シーザーが編曲を担当したアルバムだったのです。
「生きてるって言ってみろ」は、最初は2枚目のシングルとして
ダウンタウンブギウギバンドをバックにしたバージョンが発表されています。
『生きてるって言ってみろ(歌詞付き)』友川かずき&ダウン・タウン・ブギウギ・バンド - YouTube
無難と言えば無難な出来ですが、なまりを無理に抑えたような歌い方は、
友川さんらしさがなく、案の定、売れなかったようです。
(余談ですが、友川さんは「戦場のメリークリスマス」への
出演依頼をされたのですが、秋田なまりを直すことが出来ないと出演を断っています。
代役は坂本龍一さんでした。)
やはりシーザーの編曲によるギター1本で叫ぶように歌うバージョンの方が好みですね。
そして更にライブでは迫力を増して、がなりたてる様に歌い、
ギターの弦を切りながら叫ぶのは圧巻です。
実は80年代に「一家だんらん物語」というドラマでこの曲が主題歌になっていました。
視聴率が悪く打ち切りになったそうですが。
で、この時に別バージョンでのシングルレコードが発売された様ですが、
これはなかなかレアで見かけませんね。
それから数年後、シーザーが音楽を担当した音源がCD化されるのですが、
これはまた次回にします。
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