たんぽぽの「薄幸色」を買った時に一緒に気になっていて、
つい購入してしまった1枚。
「海のトリトン」といえば、ヒデ夕木さんの「GOGOトリトン」が有名ですね。
70年代のアニメソングの名曲の一つといえ、勇ましさを感じる曲は、
ブラスバンドでの応援歌の定番でもあります。
それに対して、この「海のトリトン」は、ほんわかした感じで、
アニメの主題歌としては、ちょっと拍子抜けな感じですが、
普通の曲として聴けば、そんなに悪くは感じないと思います。
ちなみに作詞は伊勢正三さん、作曲は南こうせつさんの
かくや姫のメンバーによります。
調べてみたら、この「海のトリトン」というのは
なかなか興味深い作品です。
実は最初、オープニングの映像が間に合わなくて、
6話ほどやっつけ仕事みたいな映像で、かぐや姫版「海のトリトン」が
オープニングに使われていました。
そして有名な「GOGOトリトン」は最初エンディングに使われていたんです。
海の底の映像を延々と映し、須藤さんとかくや姫の実写映像が飛び込んでくる。
しかもほんわかとした歌だったので、何だかなぁと思ってみたり。
ちなみにプロデューサーは、「宇宙戦艦ヤマト」で有名な西崎義展さん、
監督はあの富野由悠季さんです。
どちらも初の参加作品となっています。
トリトンの最終回は衝撃的ですが、すでにこの時に富野さんらしさの
片鱗を見せているのが興味深いです。
「海のトリトン」という作品は、色々ゴタゴタがあったようで、
かぐや姫版の発売はクラウン、ヒデ夕木さんの「GOGOトリトン」の
発売はコロンビアとなっています。
オープニングとエンディングのレコード会社が違うという奇妙な現象に。
なお、「GOGOトリトン」のJASRACの登録が「海のトリトン」になっていて、
{GOGOトリトン」が副題となっているのでややこしいです。
調べればもっとゴタゴタが出てきそうですが、まあこれくらいで。
それでも、「宇宙戦艦ヤマト」に繋がるアニメブームの下地を作った事は
評価されていいとは思いますね。
ちなみに、かぐや姫版「海のトリトン」のB面は「海のファンタジー」
という曲で、本編には使用されなかったのですが、
どちらかというと、こちらの方がよかったのではと思える佳曲です。
(これも南こうせつさんの作曲です)
須藤リカ/南こうせつとかぐや姫『海のファンタジー』 - YouTube
「神田川」がヒットする前、かぐや姫も苦労していたんだなぁ。
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