ここ最近の異常な暑さでやる気が削がれてしまっていました。
まだ暑い日が続いていますが、気を取り直して書いていこうかと思います。
公開開始からかなりの時間が経ってしまいましたが、ようやく地元でも
「トノバン」が公開されました。感想は色々な人が書いているので、
ここでは割愛させていただきます。関係者の方々のインタビューが
淡々と並べられて、時折流される映像に唸るという感じですか。
個人的には、初期のアシッドフォーク的なものも
取り上げてもらいたかったですが、まぁ一般的なウケはよくないと思いますし、
その辺りは仕方ないかなと思っています。
遠藤賢司さんのデビューシングルのB面の「猫が眠ってる」では、
加藤さんがタブラで参加しています。このシングルバージョンは当時、
カバーをしたりしていたジャックスの早川義夫さんも演奏に参加していますね。
(A面の「ほんとだよ」は、木田高介さんが参加)
時代を先取りし過ぎた感があるような。
アルバム「スーパー・ガス」に収録されている「児雷也冒険譚」も
アシッドフォーク的な曲ですが、この曲をメインとした2枚組は却下されて
「ぼくのそばへおいでよ」となったわけです。
サディスティック・ミカ・バンドも最初は評価されてなかったですが、
大物プロデューサーのクリス・トーマスと関わる事で
評価もされていくわけです。(解散の原因ともなりますが)
ミカさんのボーカルは、好みが分かれる感じかなと。
「塀までひとっとび」で聞き比べてみます。
映画では、再結成のサディスティックミカバンドは触れられてなかったですね。
自分自身は再結成の方もあまり聴いてなかったので、聴きたかったなと。
映画で使われた演奏でもインパクトあったのが、高中正義さんですね。
個人的に思ったのですが、色々な人のインタビューがありますが、
その人がどのように加藤さんと関わってきたのが
分かりづらいなとは思いましたね。加藤さんの事をよく知らずに
映画を見た人には、ちょっと不親切かなと。
つのだ☆ひろさんは、ジャックスからの付き合いがあったと思いますし、
最初の頃のサディスティック・ミカ・バンドのドラマーでしたし、
泉谷しげるさんは、「春夏秋冬」とか「80のバラッド」とかの
プロデュースをやってもらったといった関りがあるし、
坂崎幸之助さんは、復活フォークルとか和幸とかでの関りが強かったのに、
その辺りも触れてないのはどうかとは思いました。
そして安井かずみさんとの事も淡白だったなと思ってみたり。
加藤さんと安井さんとのコンビの曲は、いい曲が沢山あるのに、
もっと紹介してほしかったとは思います。
有名なのが竹内まりやさんの「不思議なピーチパイ」ですが、
何故か印象に残っていた、伊藤つかささんの「夕暮れ物語」とか
「劇場版・超時空要塞マクロス」で使用されていた飯島真理さんの
「愛おぼえていますか」もこのコンビの曲とは知りませんでした。
この曲は、後の「マクロス」のシリーズでも何度となく使われていて、
アニメファンにも思い入れがある人が多い名曲ですね。
確かに映画の中では、20代半ばでロールスロイスを購入したエピソードも
紹介されていましたが、もっと上手くまとめられたらなぁとは思いました。
多少は不満が残る部分もありましたが、加藤さんの事をもっとよく調べようと
思うきっかけとなりました。加藤さんの再評価に繋がる事にもなりましたので、
有意義な映画だと自分では思っています。
加藤和彦さんが多くの人に影響を与えてきたのは間違いないですが、
具体的にどのような事をしてきたかというと、非常に説明に困ってしまいます。その辺りは自分でもかなり悩んでいます。
「帰って来たヨッパライ」はかなりユニークですが、フォーククルセダーズはそれだけでは語れませんし。
内田裕也さんは、加藤さんをプロデューサーとして高く評価はしていたようですが、
勿論、それだけでは正当な評価は出来ないですし。
自分も晩年の作品とか、坂崎さんとの和幸もあまり聴いていないので、引き続き加藤さんの魅力について調べようかと思います。
「夕暮れ物語」もそうでしたが、印象に残っているなと思っていたら加藤さんの作品だったというのがあったりします。
https://www.youtube.com/watch?v=Ixj-4nk8inc
加藤和彦さんの功績、私も詳しくは知らないのですが。
最初はフォークル、そして安井かずみさん、吉田拓郎さん
坂崎さんと
サディスティックミカバンドの頃は抜けてます。
伊藤つかさ/夕暮れ物語
思い出しました。
安井かずみさんとの作品ですね。