ここ数年、嘗て活躍していたアーチストが高齢になり、
亡くなられたり病気になったり、引退を表明したりと
いう話を聞くようになりました。
しかしながら、高齢のはずなのにずっとエネルギッシュな活動をしていて
年齢を感じさせないアーチストも中にはいます。
その中の一人が泉谷しげるさんです。
今年の5月に75歳記念のライブを行っています。
2部構成で普通は演奏リストを変えないのですが、
泉谷さんは曲目の被り無しで演奏したのだから凄いというか、
サービス精神に溢れているというか。
更にリハーサルに10時間かけたとか、
そのパワーはどこから来るのでしょうか?
振り返らない泉谷しげる75歳【ビルボードライブ東京レポ】いつだって今が最高!
ちなみにこの時のライブの模様は、
2023年07月29日(土) 17:00〜18:30
にCSの歌謡ポップスチャンネルで放送されますね。
うちはケーブルテレビと契約していますので、見ようかと思います。
時間的に短めなのが残念ですが。
ちなみにこの日は、岡林信康さんと共演した「ふたりのビックショー」や
番組独自に泉谷さんの楽曲の解説をした「泉谷しげるコレクション」も
放送予定で、7月29日は泉谷デーとなります。
前置きが大変長くなりましたが、自分が泉谷さんのライブを見たのは
何回かしかなく、それもイベントに参加した時に見たくらいです。
1993年の骨髄バンク登録推進のイベントにて見たライブの印象は
強烈でした。(このイベントには他に目的がありましたが、
また後日に記事に出来ればと思います)
これと同時期に演奏され音源化されたのが「ひとりフォークゲリラ!」です。
奥尻島を救援する為に「お前ら募金しろ!」と
声高々にライブをしていたのを覚えている方もいるでしょう。
その時の生々しい記録となりますが、最初から
「戦争を知らない子供たち」の替え歌で某角川書店の元社長を攻撃したり、
更に追い打ちで「黒いカバン」の歌詞を変えて非難したりと
まぁやりたい放題ですね。流石に大手のレコード会社から出せず、
インディーズからの発売となっています。
何というか、会場を盛り上げようとする泉谷さんのバイタリティは
凄いの一言です。もちろんおちゃらけだけでもなく、
本気の演奏もしています。CDからでも熱い熱気は感じられます。
テーマ曲ともいえる「なぜ、こんな時代に…」は会場と一体となって
みんなで歌ったりしています。こうして苦労して1000万円以上の寄付を
集めています。自分で偽善者だ、売名行為だとうそぶいていますが、
支持を得たからこその集まった金額だと思います。
更に余談ですが、泉谷さんが本気でロックをやっていた時は
本当にカッコいいのです。80年代末のルーザーは、
メンバーが吉田建さん、村上“ポンタ“秀一さん、下山淳さん、
そして仲井戸麗市(チャボ)さんという強力なメンバーでした。
今聴いても鳥肌が立つような演奏です。
憎めない人、気になる人、そんな印象でした。
「春夏秋冬」「眠れない夜」「寒い国から来た手紙」頃までしか聴いてなく。
バリバリロッカーですね。そして交友が多い
雲仙普賢岳のチャリティコンサートのビデオ、宝物です。
フォーク・ロック界の歴史を知ってる生き字引的存在ですね。
泉谷さんに関しては、自分もアルバム自体は持っている枚数は少ないですが、
印象に残る曲は多いですね。
ルーザーに関しては、昔、宝島のビデオで発売されたものを持っていますが、
いいバンドでしたね。生で見たかったです。
泉谷さんと並んでフォークに詳しいなぎら健壱さんとか、
アルフィーの坂崎さんが一緒にいたら、一晩中でもフォークの事について話していそうですね。
昔、NHKBSでやっていたフォーク全集とか、また見たいなぁと。