月の裏側〜reprise〜

捻くれ者が音楽を語ったらどうにも収拾がつかなくなった件。マニアックな作品紹介と自分自身の音楽関係の思い出話を中心に。

NO.74 近日公開予定の音楽映画

2022-08-12 08:38:57 | 映画

今年の音楽映画は、「エルヴィス」のインパクトが強かったですが、

今後も色々な音楽関係の映画の劇場公開が予定されていますね。

 

早いところでは8月12日から公開されるのは、

「ブライアン・ウィルソン 約束の旅路」

これも大物ですね。「サーフィンUSA」等のヒットで知られる

ビーチボーイズの中心人物だった人のドキュメンタリーです。

自分自身、ビーチボーイズは有名曲やアルバム「ペットサウンズ」

(山下達郎さんがライナーを書いたCDは買いました)ぐらいしか

聴いていなかったので、見てみたいとは思います。

地元ではもう少し公開が先になります。

 

 

そしてビートルズ。今回はジョージ・ハリスンが傾倒したインドに

メンバーが訪れた際に出会った青年との話らしいですが、

どんな話になるのでしょうか?9月以降のロードショーになります。

なお、総指揮はデヴィッド・リンチだそうです。

 

 

インドがらみでちょっと気になったのが、10月公開予定の

「響け!情熱のムリダンガム」です。

 

 

ムリダンガムは南インドの両面太鼓の事だそうです。

何処かで聞いたことのあるリズムだなと思っていましたら、

昔、ジョン・マクラフリンがインドのミュージシャンと結成した

シャクティを思い出しました。初めて聴いた時は衝撃的でした。

 

 

とりあえず紹介は以上ですが、数年前、インドのダンス映像に

関係のない日本の楽曲を組み合わせたシンクロムービーが流行ってまして、

編集の上手さもありますが、違和感をまるで感じさせず

感心したのを思い出しましたね。蛇足でした。

 

 

 


NO.73 ポプコンとハチハチ

2022-08-10 22:15:35 | 音楽雑学

8・8ロックデイについて調べていたんですが、

主催がヤマハだったと知り、ちょっと意外に感じました。

ヤマハと言えば、やはりポプコンを連想しますね。

元々プロを対象にしたコンテストでしたが、

後にアマチュアを対象になりました。

どちらかというと、正統派なコンテストですね。

ご存じのように、多くの有名アーチストが参加しています。

中島みゆきさん、谷山浩子さん、渡辺真知子さん、八神純子さん、

NSP、長渕剛さん、佐野元春さん、チャゲ&飛鳥、クリスタルキング、

雅夢、あみん、などなど…。

歴代の入賞曲を見るだけでも懐かしさと楽しさを感じさせます。

 

 

 

一方の8.8ロックデイ(ハチハチ)は、当時アマチュアが演奏を披露する場が

なかなかなかった事から、コンテストというよりは、

お祭り騒ぎの感もありました。

関西らしいというか、ウケを狙った感のあるグループ名も多かったですね。

激突モモンガ・パート2、柳町はるさめショー、三途の川、などなど。

そして一番インパクトの強かったのが、79年のグランプリの

誰がカバやねんロックンロールショウですかね。

 

もちろんウケ狙いのものばかりでなく、実力のあるアーチストも

参加しています。74年のサウス・トゥ・サウスや

ウェストロード・ブルースバンド、75年の紫は

メジャーデビューしていますが、

当時、音源を残していませんが、実力のあるアーチストも多々いました。

その中でも後のプログレ系アーチストに影響を与えたのが、

だるま食堂やラウンドハウス、魔璃鴉(マリア)ですね。

ラウンドハウスは、当時のデモ音源がCD化しましたが、

どこかに紛れて行方不明です。

ラウンドハウスは、活動休止や再結成を繰り返して、

2年後の結成50周年に向けて来年、プレイベントを行うそうです。

 

 

魔璃鴉(マリア)は、プログレグループのイエスを超えるため、

イエスの母のマリアの名前をグループ名にしたという事ですが、

グループのイエスは、「はい、そうです」のYESであって

ジーザス・フライストとはちゃうねん、っていうツッコミは

入らなかったのだろうか?

とはいえ、凝った衣装に化粧、時にはハードで時にはシンフォニックな曲は、

後にノヴェラやページェントといった関西プログレシーンに

影響を与えました。イエスの母でなく、

関西プログレの母というべき存在となったのは何だかなぁ。

こちらもデモ音源がCD化されていますが、行方不明…。

 

 

日本のプログレに関しては、かなり先になるとは思いますが、

まとめて記事は書きたいとは思います。まぁ誰得になりますけれど。


NO.72 「’74 8.8 ROCKDAY LIVE」

2022-08-08 10:12:14 | 厳選ライブ盤

8月8日と言えば、かつて関西で行われていたアマチュア音楽コンテスト

8・8ROCKDAYを思い出す方がいるでしょう。

ハチハチの愛称で親しまれ、音楽の甲子園とも言われていた事も。

特に1975年では、ゲストに紫が本土初上陸をして

喝采を受けています。

 

ハチハチの演奏を収録した音源は複数の種類が発売されていますが、

個人的に好きなのが、1974年の時の音源ですね。

1枚目には、上田正樹とサウストゥサウスの演奏が収められています。

後年、「悲しい色やね」のヒットでも知られる上田正樹さんですが、

前半はアコースティックに、後半はファンキーな演奏のスタイルです。

ギターには有山じゅんじさんが、後半には石田長生さんが参加で、

観客を盛り上げています。

 

上田正樹とサウス・トゥ・サウス/ 8.8 ロックデイ 1974 琵琶湖バレイ. feat ウイーピング・ハープ・セノオ & 石田長生 - YouTube

 

2枚目には、ウエストロードブルースバンドの演奏が聞きものです。

デビューアルバムを出す直前の貴重なライブ音源です。

そして他に殆ど音源を残してないものの、

プログレッシブロックにも通ずるハードな演奏をしている

だるま食堂がいい味を出しています。

 

どちらかというと、コンテストというより、お祭り騒ぎを楽しんでいる

ような感じなのが、如何にも関西だなぁとは感じますね。

ウケ狙いで楽しんでいるグループがあると思えば、

実力あるグループもいたりする。

今はこういったイベントは見かけなくなったなぁ。


NO.71 水前寺清子WITHギターウルフ「三百六十五歩のマーチ」

2022-08-06 21:18:00 | アラカルト

Youtubeのお勧めに何だか凄いのが上がってきました。

ギターウルフのライブハウスでのライブのゲストに水前寺清子さんが来て

「三百六十五歩のマーチ」をロックアレンジで歌っているものです。

いやはや何ていう組み合わせかと思いましたが、

チータが思っているよりロックしているのが吃驚です。

76歳になるというチータですが、革ジャンを着て歌う姿は

とてもそんな年には見えません。

確かに全盛期程のパワーこそありませんが、

それでも人を引き付けるものはありますね。

コロナで疲弊した世の中を元気づけようとするが如くですが、

逆にチータにはもっと頑張ってほしいと思うほどです。

 

令和の時代なのに昭和世代に喝を入れられるのは複雑な気持ちですが、

令和にふさわしい応援歌って何かあったかなぁ?

 

今のところ商品化の話は聞きませんが、もし話題になって

本当に紅白に出て歌うことになったなら、

何年かぶりで紅白を見させてもらいますね。

 


NO.70 ゴールデンカップス「スーパーライブセッション」

2022-08-04 00:21:39 | 日本のロック

パワーハウスを聴いた後は、やはり兄貴分である

ゴールデンカップスの音源も聴きたくなりますね。

ゴールデンカップスと言えば、「長い髪の少女」や

「いとしのジザベル」といった曲を大半の人が思い浮かべると思いますが、

ライブでは、ヒット曲は殆ど歌う事はなく、

もっぱら洋楽のカバーを主にやっていました。

当時、活動の拠点だった横浜は、本牧に米軍基地があった関係もあり、

他よりはアメリカの音楽を聴きやすい環境だったので、

必然と洋楽に興味を持つようになったようで、

メンバーは早い時期にホワイトブルースに傾倒していたようです。

 

「ブルースメッセージ」というブルースを集めたアルバムの後に

発売されたのが、「スーパーライブセッション」です。

崇拝しているポール・バターフィールドやクリームの曲を

独自のアレンジで演奏していて、ドノヴァンの「魔女の季節」や

ゼムの「グロリア」では、10分近いインプロビゼーションを

聴かせてくれます。そして最後の方で、

パワーハウスの陳信輝さんや柳ジョージさんをゲストに呼んで

これぞスーパーセッションと言える即興演奏をしてくれて

会場を盛り上げました。

 

この時ギターを弾いていたエディ・藩さんは、このライブの後に脱退、

ギターにはルイズルイス加部さんが入り、

レッド・ツェッペリンやディープ・パープル等、

ハードロックの方に傾倒することになります。

 

クリームの「アイム・ソー・グラッド」を演奏する当時の映像。

まぁよく残っていたと思います。初めて見た時は衝撃的でした。