トップした私のボールは藪まで届かず、ラッキーにもfirst cutの浅いラフに止まっています。残り30ヤードのアプローチは日頃鍛えて自信満々のサンドウエッジでのpitch and run。イメージだけが先行して、これまた感じ出しすぎのザックリで、結局乗らず・寄らず・入らずのdouble bogey。OBも池ポチャもなく、これといったトラブルに見舞われたわけでもないのに終わってみればダボ。いわゆる「素ダボ(すだぼ)」ってやつで、スコアメイクの大敵です。
私: This really kills me. I hit the fairway, I stayed dry, no major trouble, absolutely no excuse for the double bogey.
ついつい泣きが入りました。
Bob: A double bogey with no cause, eh? That's unacceptable. I know how you feel.
すでにpin-highの絶好のポジションにつけてbirdie puttの態勢に入っているBobに慰められる体たらくです。この気持ちのゆとりが奏功してBobはいとも簡単に、ホールのど真ん中めがけてしっかりと強めにパットしました。
私: In the hole! Way to go Bob!
行けっ!入れっ!は In the hole! Go! Get in! Roll! Keep rolling! Turn!
Bob: That was a scary line. I wanted to hit it firm with authority. This is so called an authoritative putt. I am getting hot now, Sanzo.
弱いとカップ手前で微妙に曲がりそうなラインでしたが、曲がる前に入れてしまおうとばかりにカップ中央めがけて強気にしっかりと打った、まさに「威風堂々たる」権威に満ちたパットと自画自賛しています。これですっかり調子に乗ってHe is burning.です。
われわれがパットしているグリーンの邪魔をしないようにと、やや離れて停車していたスナックカートSnack cartにBobが小走りに向かいます。
Bob: Can I buy you some thing to drink? How about an ice cold beer?
バーディーの緊張と興奮で渇いた喉をよく冷えたビールが癒しているようです。すっかりご機嫌で、素ダボで落ち込んでいる私にもご馳走してくれるBobです。
通常front nine を終えてback nine に向かうところに茶店(snack shack)があり、そこでホットドッグやらサンドイッチを売っています。クラブハウスに戻って昼食を摂ることなく、snack shackで買ったスナックを食ながら後半のプレイを継続します。コース内には他に茶店はありません。その代わりにスナックや飲み物を積んだカートSnack cartが随時コース内を走り回っています。このカートを運転しているのがSnack girlで、どのコースでも若い愛想のいい女の子ばかりです。未だかつてSnack boyを見かけたことがありません。
snack girlに会うたびにアルコールを仕入れ、酩酊状態でプレイする団体リゾート客がtee mark を悪戯したり、snack girlと長話したりで他のゴルファーが迷惑している場面を何度も目撃しています。プレイの進行を監視するmarshallも、snack girl が売るアルコールであるだけに、They are having too much fun. と言いながら眉をひそめるだけで手の打ちようがないのがリゾートコースの辛いところです。
喉の渇きも癒えたので、気分を一新して次のホールに向かいましょう。