あっという間にもう最終ホールhome holeに来てしまいました。
380ヤード左ドッグレッグ。200ヤード先のelbowまで左側は松林。elbowの先はグリーン手前まで大きな池。ティーショットを240ヤード以上飛ばしてフックすると池に飛び込みます。どんな飛ばし屋でもショートカットは不可能。細心の注意力と果敢な攻めとの両方が求められる、このコース随一の名物ホールsignature holeであります。
今日はショットが安定して自分でも満足できるスコアが出そうで楽しみです。次のゴルフに繋げるためにも、ここは一番、よいスコアであがりたいものと、気合と一緒に肩にも力が入ります。
Bobは3番アイアンでフェアウエイ中央やや右寄りをキープ。残り池越え180ヤード。このホールの攻め方としてはベストです。smartly doneといったところです。私のティーショットはヒール気味で距離も出ず、ドッグレッグ地点まで届かず、無情にも左の松の根元近くに止まってしまいました。池の手前まで刻んでスリーオンを狙うしかありません。
私:I have no choice other than laying it up, eh? I have to make it double sure that I stay dry.
この期におよんで池にだけは入れたくありません。ついつい慎重になりすぎたか、集中を欠いて手打ちになり, またまたチョロdribbleです。まったくいやになりますね。残り190ヤードの第三打目、池は越えたもののガードバンカーにつかまりました。
Bob: It's not like you, Sanzo. Don't aniticipate your final score.
そうなんです。好調なときに残りのスコアを考え、ここをボギーでおさめれば生涯ベストが出るなんてひそかに計算すると、必ず落とし穴にはまります。守ろうとする意識がプレッシャーとなり身体に余計な力が入るのでしょう。心のひだをBobに見事に見透かされてしまいました。
あろうことかバンカーショットがホームラン。Sit! Bite! の叫びもむなしくグリーン奥のマウンド中腹まで飛んで行く始末。戻しのアプローチも乗っただけ。ファイブオン。
Bob: What are you lying there, Sanzo?
いま何打目?いくつ打った? 傷口に塩をすり込むようなBobのツッコミです。
私: I'm lying five.
「5打も打った挙句にようやくここに横たわっている」って感じでいかにも「英語的」ですね。トラブルショットで大叩きしたときによく耳にする会話です。真剣勝負している相手の打数を確認しながら自分のショットをプランするなんて場面でも使える表現ですね。もっとも真剣勝負するレベルなら大叩きしないか?
It's been fun playing with you. How about a drink at the 19th hole?
握手しながら交わす終わりの挨拶の定番です。最終ホールがどんなに惨めでもスマイルは忘れません。
19番ホールでの反省会では"If I had not that 4 putts" "If I had stayed dry"と"If"の連発です。「たられば」は洋の東西を問わないようです。
Home holeでのtripple bogeyが災いして、終わってみれば「いつもの自分」。終わり方が気に入りません。また明日リベンジです。懲りない私に出口のポスターが優しく語りかけます。
Smile! It's only a game.
(完)
18番ホールまでの完走を狙いましたがネタ切れで今シーズンは12番で打ち切りました。ゴルフシーンはほぼ網羅されていると思います。来シーズンに新ネタを仕込んで続編が出せればと念じています。
Have a great round of golf with English speakers!