星さんぞう異文化きまぐれ雑記帳

異文化に接しての雑感を気ままに、気まぐれに

城島大活躍!

2006年04月07日 18時59分29秒 | Weblog

いよいよメジャーリーグベースボールの開幕です。

人気が薄れてきた日本のプロ野球も、さきのWBCで王ジャパンが活躍して世界一の王座についたことで人気が戻りつつあるようです。でも、日本人選手の活躍するメジャーリーグの方がスピードと真剣味にあふれ、私は好きです。変に大騒ぎしない応援の様子も好きだし、なによりも中継アナウンサーが絶叫しないのが好感が持てます。

実力からして城島の活躍は予想していましたが、最初からあそこまで活躍するとは正直考えていませんでした。それにしても素晴らしい活躍です。

打撃や守備の要としてのキャッチャーのリード振りもさることながら、テレビを観ていて感心するのは、城島がチームメートと一生懸命コミュニケーションをとろうとする姿勢です。渡米直後で英語にも慣れきらず、ストレスがたまっているに違いないのに、にこやかに、チームメートとなにやら言葉を交わしたり、通訳なしでピッチャーとの打ち合わせをする場面を見ると、専門用語の羅列に違いないとは思いつつも、あの前向きな、物怖じしない姿勢をみて、「水を得た魚」との印象を持ちました。メジャーの水に合っているようですね。これでシーズン開幕直後の活躍もフロックや一過性のものではなく、シーズンを通して活躍を続けてくれそうです。期待したいものです。

これまでベンチで見たこともないイチローの笑顔がテレビに映し出されるのも「城島効果」の一つだし、他の選手にまで生き生きとした、元気に満ちた動きが出始めたようです。今年のマリナーズは期待できそうです。

これまではややもするとイチローの打順が来たときにだけ真剣にテレビを見、相手チームの攻撃場面でトイレに行ったり他の用事をこなしたりと、試合を見るというよりイチローの活躍場面を見たかったのが正直なところです。これからは城島の打席での活躍と守備ぶりをフォローするとなると、テレビに釘付け状態となりそうです。

松井の追っかけもするとなると朝8時から午後1時くらいまでテレビの前を離れられません。

マリナーズとヤンキースが直接対決する8月22~24日にシアトルに行き、観戦するまで好調が持続していてくれることを祈りましょう。良い試合を期待したいものです。


ポトマックの桜

2006年04月04日 23時46分42秒 | Weblog

今年の桜開花は平年より一週間から十日早いと聞いてやきもきしています。

というのは、4月8日(土)に佐倉の桜を仲間に見せようと張り切って高校時代のアメリカ留学仲間のリユニオンを佐倉で開くことを提案し、幹事を引き受けたからです。

4月3日にゴルフ場で見た桜は満開でもなく、本日4月4日にこの目で見てきた佐倉城址公園の桜も八部咲きでした。花の開き具合が満開でも、散り始めていないのは八部咲きで、ハラハラ散り始める状態を「満開」と称するようです。微妙ですね。したがって、本日の状況は「八部咲き」との判定です。やれやれです。

「三日みぬまの桜かな」と詠われるように、この時季の気温変化の激しさ、季節固有の強風、長雨であっという間にその姿かたちを変えてしまいます。美しさを誇る花のはかなさ、栄耀栄華も一寸先は闇、人間社会の栄枯盛衰を象徴するような桜が永く愛され親しまれてきた桜に日本人の思考経路が見え隠れします。

日本から贈られたソメイヨシノが見事な花を咲かせるワシントンのポトマック河畔。
そこに咲く桜は、佐倉城址公園のソメイヨシノとは比較にならないほどの肉厚な花をつけ、とても「はらはら」散るシロモノとは思えまえせん。「ぽとんぽとん」と落ちる音が聞こえてきそうなくらいの勢いです。日本人とアメリカ人の食生活の差による、体力の差を思い起こさせてしまうような見事な咲きっぷりの写真を友達が送ってくれました。

この時季のワシントンは気温も安定していて強風も吹かないため開花した桜は2週間以上も満開のまま咲き続け、永い間「見頃」が続くそうです。でも、桜って、明日はどうなるか分からないから「なんとか今日のうちに見ておこう」、「今日相まみえずば明日の命は計り知れず」といった緊張感とともに楽しむのが日本的ですよね。
ただ単に「美しい花を見る」のとは違う「お花見」に馴染むのはワシントンのチェリーブラッサムではなく、日本の染井吉野ですね、間違いなく。

私は日本のソメイヨシノの方が好きです。はらはらと頼りなげに散る姿にこそ日本人の心情に訴える真の桜の良さが感じられると思うからです。