私の住む千葉県佐倉市には、幕末に大老を務めた藩主堀田正睦の居城、佐倉城があります。正確には佐倉城のあったところに佐倉城址公園があります。その公園は市民に開放されて緑ゆたかな市民のオアシスとなっています。
城址公園は佐倉市の桜の名所のひとつで、4月8日に花見に行ってきました。開花が例年より一週間早かったものの、その後の花冷えのおかげで、見頃は過ぎていても七部咲き程度の花が楽しめました。
昼すぎから一時間ほど春雷を伴う大雨が降り、最後の花見客をひやひやさせていましたが、雨上がりのすがすがしい青空にソメイヨシノの薄いピンクが映え、なかなか風情のある花見を楽しみました。
雨宿りがてら立ち寄った歴史民族博物館(歴博)で思いがけずに素晴らしい光景にでくわしました。ロビーから売店越しに庭を見下ろす側面に大きなガラス窓がしつらえてあります。「ガラス屏風」と呼ばれ、季節折々の景色が屏風に描かれた一幅の絵のごとくに館内から見渡せるのです。盛りを過ぎてもまだまだ見ごたえのある桜が丁度屏風いっぱいに広がった景色は、おもてで実物を見るより素晴らしい情緒をかもし出していたように感じました。
お裾分けまでに掲載しますので、楽しんでください。