組織は変えていかないとどんどん腐敗します。
今の会社が長く続いた方が良いと思っているなら危険。
つぶれる危機は、創業者にとって常に考える危機ですが。
悪い習慣や慣習がどんどん増えていきます。
立場の濫用とか。
得た立場がずっと変わらないとか。
一個人の自分を考えてみても、悪い癖を良い癖に直していくのは、ものすごく大変です。
はい。今日から靴を脱ぐときはしっかりと揃えて外側に向けましょう。
トイレは自分が舐めても大丈夫なぐらい掃除しましょう。
道を歩くときは必ず右を歩きましょう。
普段やっていないことを、突然やることへ変えていくのはとても難しい。
基本的に人は、手を抜いて適当に生きたいんです。
しかし適当にやっていると、失敗しやすいことに気付く。
なるほど。毎日元気に挨拶をした方が、人間関係は良好になるし、所作を丁寧にすると決定的な失敗をしにくくなる。
猫背になって下を向いて歩くより、背筋を伸ばしてしっかり前を向いてあるいた方が事故に遭いにくいし、身なりもしっかり見えるし、腰痛にもなりにくいし、お腹も引っ込むし、背も高くなる。
でもめんどくさいからやらない。
そんなことやらなくても生きていけるよ。
もっと楽に生きようぜ?
個人単位でも起こることなので、固定化した組織でも悪癖ははびこる。
上司は偉く、白だと言えば黒も白くなる。
嘘がまかり通る。
別に掃除しなくても誰かが掃除する。
それで事故が起きても自分のせいじゃない。
会社の備品は持ち帰ってもいい。
盗んだことにはならない。
会社のお金も自分の財布にいれておこう。
接待は喜んで受ける。
下請けの営業や社長が歓待をするなら、そこに優先的に仕事を発注する。
お歳暮は喜んでもらうし、仕事を回してもらったお礼に、ちょっとした現金を個人口座に振り込んでもらったら嬉しい。
出来ないやつは人間扱いしなくていい。
生きる権利などない。
給料をもらうだけ無意味だ。
出来てもなんの意味もない仕事を与えて、成果が出なければなじり、出来ても評価しないし、もし成果が出たら、その成果は全部自分のものにすればいい。
腐敗はどんどん広がる。
立場や人間関係を一度リセットするために、場所や環境を変えて、上司も部下も肩書きも変えて、同僚も変える。
今まで当然やってもいいと思っていたことを続けていたら、白い目で見られたり、注意されるようになる。
既にお局でも、先輩でもない。
同じ長距離マラソンのスタートラインに立った新人選手だ。
政治家でも起こりますよね。
お金を握らせておけば、自分に有利になるような決定をしてくれる。
道路や橋などの巨大建造物建築など、公共事業として行う長期的な巨大プロジェクトを受注できれば、会社の仕事として継続して続けることが出来る。
民間と違って、資金ショートして支払いが滞る可能性も低い。
接待をして、贈り物などをして、ニコニコして、優先的に仕事を回してもらったり、決定前の予算額や日時をあらかじめ聞いておけば、それに合うように見積もりを提示できる。
楽勝ですね。
明日から政治家ではなくなります。
選挙で敗れました。
それで仕事がなくなる政治家は、そもそも職業適性がない。
それらの所業が世間にバレて捕まったり。
自分には関係のない立場の出来事?
そう思っている人が腐敗の根元になってしまう。
ああ、適当にやっててもいいんだと、周りも真似していく。
別に悪いことをやってもペナルティがないんだと、周りも真似していく。
いずれ組織全体の慣習になる。
顔色を伺わず、おもいっきり組織を変えた方がいいんです。
一時的な生産性は落ちるけれど、悪い慣習が表沙汰になって、減少する。
長く大きくなった組織ほど腐りやすいんです。