ホームセンターで見かけたファンヒーターキャリー。
特徴
よく考えられています。
特徴
■長所
・コンパクト
キャスター台車は、積載安定性のためファンヒーターより幅広になる必要がある。
しかしこの商品の場合、ファンヒーターの角に取り付けるため、ファンヒーターのサイズになる。
したがって、余計な広さを持たないため、台車に足をぶつけて消火するなどの可能性は減る。
また、外した場合もキャスター台車よりサイズが小さい。
収納の際に場所を取らない。
・安定性が高い
ファンヒーターの底面に固定するため、ファンヒーターを押して移動する際に、台車からずり落ちることがない。
ファンヒーターの底面に固定するため、ファンヒーターを押して移動する際に、台車からずり落ちることがない。
一体化するので、台車より安全性が上がる。
・汎用性がある
どのような大きさのファンヒーターでも取り付けが可能。
底面の灯油受け部分に、ネジで締めて取り付けるため、どのようなメーカーのファンヒーターでも取り付けることが可能と思われる。
■短所
・取り付け取り外しが面倒
取り付ける際に、キャスターの高さに底面を浮かせる必要がある。
適当な厚さの本などを重ねて、その上にファンヒーターを乗せるなどの工夫が必要になる。
取り外しの際も、同様な手順が必要。
ネジは手で締めて、最後はプラスドライバーでしっかりと締める必要がある。
一度取り付けたら外さない前提で使うという割り切りもできる。
・子供のいる家庭での安全性
キャスター台車より安定性が上がるので、子どもとしては乗りやすい乗り物になる。
それで火傷や火災を招く可能性は考えられる。
もっとも、子供がヒーターで遊ぶ危険性は潜在的にあるため、本気で対策するのであれば、エアコンの活用や、防護柵やオイルヒーターの導入などを考えるべきだろう。
・ストーブにつける人も?
便利であるので、通常のストーブに付ける人もいる可能性があるが、加熱部や上部に乗せたヤカンなどが想定されない方向へ移動し、火傷や火災などの事故を起こす可能性があるので、推奨されない。
・値段が割高
キャスター付き台車より構造が複雑なので、割高になっている。それでも2000円以内で買うことができる。
■結論
短所を上回る長所があるため、かなりお買い得感がある。
かゆいところに手が届く、非常に優れたアイディア商品だと思う。
そんなに良いのなら、ファンヒーターの標準装備にすれば良い?
安全性を追求するのであれば、燃焼時に移動できる構造は危険を伴う。
本製品は全てのキャスターにロック機構が付いているが、ロックせずに使う人もいるだろう。勝手に移動して、布を加熱して火災を起こす可能性もある。
地震の横揺れをキャンセルするため、自動消火機能が働かない。
そういった安全性を確保できないため、安定した場所に設置する構造になっているのであって、ヒーターが移動能力を備えることによるリスクは自分で担保する必要がある。