ユネスコといえば世界遺産ですが。
幼稚園の時、描いた絵がユネスコ展に選ばれました。
上野の国立科学博物館まで見に行ったのですが。
自分の持っている資料を探しても、当時どのような絵を描いたかの記録がなく。
記憶にしかありません。
未来の乗り物というテーマで、飛行機を描いたんですよ。
画用紙いっぱいに全客席二階建てのジャンボジェット機を描いた。
うろ覚えだったんですよ。単純に。
なんだか客席が二階ぐらいあった気がした。
調べるとボーイング747が生産を開始したのが1968年。
二階建て部分もあったけれど、全席じゃなかった。
多分これを全席二階建てと勘違いしたんだろうなぁ。
全席二階建てのエアバスA380が生産されたのが2002年。
自分が幼稚園となるとせいぜい1979年。
まだ無かったものを描いたわけだ。
それを描いてから、画用紙の下に小さな家をたくさん描いた。
全部うろ覚え。
いつの間にかユネスコ展に選ばれていた。
そして絵だけ世界に旅立ったらしい。
自分が初めて飛行機に乗ったのは20歳後半の30歳ぐらい。
それがあったからか、一番ということに感動がないんですよね。
別に一番になろうとしたわけじゃない。
実際国立科学博物館に行ったら、自分より上手い絵がたくさんあった。
自分が描きたかった、チューブトンネルの交通網を中学生が描いていて、このくらい描けないものかなとは思った。
今考えると、幼稚園でそんな絵が描けたら恐ろしいことだけど。
自分のイメージがダイレクトに絵として表現できるかというと、今でも難しい。
世の中のすごいものが計算ずくかといえば、そうではないということを知っている。
よく知らない、よくわかってないからできることもある。
特に創造的なものは、知らないほど常識を覆せる。
とはいえ、表現のバックグラウンドを得るために、モノの構造とか制作、製造、加工、強度など知らなければならないことはたくさんあった。
コンピュータ・プログラミングを始めたのも、世の中の現象を仮想空間に再現したいという欲求からでもあった。
義務教育そっちのけで、それらの手法をとにかく探求して、工業高校の機械科に入った。
そりゃ主席にもなるわな。
大学に入って、世界をコンピュータで再現できないことはわかった。
人類は知らないことが多いし、原子レベルでものの存在は不確定になる。
近似解は得られるけれど。
すべてのエネルギーをダイレクトに変換する方程式もない。
磁力を直接熱エネルギーに変換するとか。
IHはあるけどね。
素粒子レベルになってわかることは、磁力がどうやら万有引力でもあるらしい。
それでも諦めるにはまだ早いのかなとも思う。
絵の中ではすべてが自由だということは知っているのでね。
想像は無限大らしいよ?