【連載】 「イラン・大自然の絨毯に出会う旅2016」第九回
5日目(後半)
クムは前回の記事でも述べたようにラジャビヤーン工房やマスミ工房などが
活躍する絹絨毯の産地として名高く、またシーア派の第二の聖地として知られる宗教都市です。
美しいシルクのペルシャ絨毯をしっかり堪能したあとは、これまた美しいモスクへ伺いました。
金ピカのモスク!!圧倒される存在感です!
さすがに宗教都市だけあって女性は簡単なストールを捲くぐらいでは入場できません。
モスク内に入るには「チャードル」と呼ばれる伝統的な衣装をまとわなければなりません。
チャードルは、イスラム圏においてのドレスコードです。
銀ピカもありました!笑
金や銀の圧倒的な派手さもあるのですが、モスクのタイルはすべて手作業!
ひとつひとつ、色の違うタイルを型どおりに削り出し、はめ込んでいきます。
イランの人は絨毯にしてもモスクにしても地道にコツコツとする人種なのでしょうか。
さて、次なる場所は本日の最後、「カーペットミュージアム」
ここにはイラン各地のさまざまな絨毯が収められています。歴史的な絨毯から
特大サイズの絨毯、日本ではなかなか見ることのできない逸品が一堂に見られます。
ちなみに現存する世界最古の絨毯は、「パズィルィク絨毯」と呼ばれ、
なんと紀元前(約2500年前)に製作されています。
紀元前の絨毯が残っているのは本当に奇跡的です。これは発見したとき、
偶然にも古墳が氷で閉ざされていたから劣化を免れたそうです。残念ながら、
訪れた「カーペットミュージアム」には所蔵されておらず、ロシアの美術館にあります。
話を戻しまして、、、カーペットミュージアムでは館内が大変広く、
イラン各地の目がくらむような名品の数々がところ狭しと展示されています。
産地:ケルマン・ラバー 20世紀
産地:センネ 19世紀
産地:カシャーン 19世紀
どれも見ていると頭がボーッとなるほど緻密で、なんだか宇宙の縮図のようです。
小さな文様がびっしりと細かく入っているのですが、きちんとどれも主張してきます。
館内が少し薄暗く、フラッシュも禁止なのでよく撮れませんでしたが、
あれもこれも素晴らしい絨毯のオンパレードにお腹いっぱいです!
明日はいよいよテヘランのバザールで絨毯の買い付けです。
今晩はホテルでゆっくり休んで、明日に備えたいと思います。
そういえば、前々回のブログでケバブが美味しくて体重が心配という
お話をしましたが、サービスエリアにあった体重計に乗ってびっくり!
79.4Kg!!!
ステキな絨毯でお腹いっぱいどころではなく、
ケバブでお腹がいっぱいでした!笑
出国前より確実に3キロ以上は太ってます。汗
でもケバブは・・・やめられません!!笑
つづく
<過去の連載>