梅雨特有の ムシムシと湿度が高い、東一宮店より
チョット動けば汗がじっとり、私の髪の毛もまとまらず、梅雨明けが待ち遠しいこの頃です。
私事ですが
平成17年に脳卒中で倒れて長い闘病生活を送っていた父が6月に亡くなりました。
思い返せば、当初は半身不随で会話もままならない状態でしたが、
リハビリでみるみる回復し、少し安心したものでした。
そして新たな車いす生活が始まりました。
かつてボランティア団体で障害を持つ方々の世話をする活動を熱心にやってた父が
まったく逆の立場になり、その喪失感は半端ではなかったであろうと思います。
その様な父がしばらくすると、精力的に新たなことに挑戦していく姿に驚かされました。
好きだった囲碁を楽しむためにパソコンを購入し、
動く右手で慣れないマウスを扱い、コンピューターとの勝負に一喜一憂する姿が思い出されます。
以前から取り組んでいた短歌ではこんな作品を作ってみせてくれました。
「見えずとも耳で見るぞと言う友よ目で歩むべく車椅子こぐ」
原稿用紙にかろうじて動く不自由な右手で、何とか判読できる文字で綴られていました。
健常者には表せない世界を短歌という31文字に込めて・・・
ある意味別の、豊かな味わいのある世界だったかも・・・
考えてみれば脳出血の時、終わっていたかもしれない人生です。
でも同時に授かった “障害を持った生活” 自分自身、ある意味楽しみながら
大切に過ごしていたのかなと思います。
長い14年という月日、父の最期を看取る時、あらためて感慨深いものがありました。
くーわん