さしこうはおかげ様で今年で創業109年を迎えています。
芦田幸治郎(私の祖父にあたります)は木製の家具や建具を手仕事で作り上げる指物師として
1910年に創業しました。
そしてそれから年がながれ「本物」にこだわる精神は今も引き継がれています。
早く他界したため私が生まれた時には幸治郎さんはもうこの世には居ませんでした。
指物師 芦田幸治郎 から 店名の「さしこう」は生まれました。
先日、あるお客様宅におじゃました時に幸治郎さんの話題になり、
「昔、作ってもらったタンスを今も使っているよ」
「えっ!ぜひ、見せてください!」
ということで奥の間まで入ってみせていただきました。
見事な黒柿の間箪笥でした。驚きの対面でした。
この箪笥のサイズに合わせ、部屋を改装して収めたとのこと。
お願いして写真を撮らせていただいたのでご紹介します。
見たことのない素晴らしい黒柿製のタンスでした。
感動で少しの間、動けませんでした。
明治の時代にこんなモダンなタンスを作っていた幸治郎さんにあらためて尊敬の念を抱きました。
アップルくん