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【過去記事】「イラン・大自然の絨毯に出会う旅2016」第十二回

2020年05月05日 | 番外編

※さしこう全店臨時休業の為、2016年に公開した記事の再アップです。

 

 

【連載】 「イラン・大自然の絨毯に出会う旅2016」第十二回

 

7日目(前半)

 

イランでの絨毯をめぐる旅も最後の7日目を迎えます。

※過去の連載は、本ブログ・カテゴリー欄の「番外編」をクリックしてご覧ください。

 

イラン最終日は、待ちに待ったゾランバリー社での工場見学とギャッベの買い付け。

初日に訪れたゾランバリー社は、シーラーズの草木染工場で、今回はテヘランにある

ゾランバリー本社です。ここには織り上がった絨毯が山のように倉庫に保管されおり、

ギャッベの最終仕上げの工程もここで行われています。

 

午前中は最終工程を見学し、実際に洗いなどを体験します。

まず最初に見学したのは、こちらのガスバーナー!いきなりインパクト大です!!

ゴォォォーーというガスが噴射する音と共にオレンジの炎が勢いよく飛び出てきます。

 

織り上がったギャッベの裏側を火であぶり、細かな遊び毛やごみ等を取り除いていきます。

 

続いて、見学したのは、洗い場です。

遊牧民が織ったギャッベを大量の水と洗剤で、キレイに汚れを落とします。

 

棒の先に鉄の金具がついていて、力いっぱい汚れを掻き出していきます。

ここは私も実際に体験!かなり力がいるし、中腰の体勢がとてもしんどい作業です。

 

洗ったあとは大型の脱水機で水をきります。

 

 

脱水機が終わるとさらに細かく水をきってから、砂利の上で天日干しにします。

これがまた大スケール!!広大な敷地にたくさんの絨毯が気持ちよさそうに並んでいます。

 

強い日差しに砂利も温められて、夏場は厚い絨毯でもすぐに乾くそうです。

 

むちゃくちゃ雰囲気のあるおっちゃんがいたので、パシャリ!笑

庭の手入れをしていたので、庭師さんのようでした。

 

さて、続いては、パイルの長さを整える工程を見せてもらいました。

微妙な数ミリの単位で、均一に刈り揃えていく大切な作業です。

 

これがうまくできないと、表面がガタガタになって、触り心地が悪くなります。

ゾランバリーではそれぞれのスペシャリストたちが、きっちりと仕事をこなしています。

 

そして、最後にフリンジやオーバーロックを整える作業。

 

何時間も針を握って、厚く硬い絨毯を縫う作業は見ているだけで指が痛くなりそう。

さすがに熟練の職人さんだけあって、スピードが速いです!

 

この他にもさまざまな作業工程があり、ゾランバリーのギャッベは完成します。

この絨毯は手を抜いたり楽をしようとすれば、作業をもっと簡略化できるのですが、

ゾランバリーはまったく手を抜きません。

高い技術を持った織子さんによる最高の絨毯をもっと上質なものへと仕上げます。

 

確かな品質の裏側を見せていただき、さらにギャッベへの愛着が高まりました。

午前中はここまで。

 

さぁ午後からがこの旅の一番重要な買い付けが始まります。

ここまで十二回を数えた本連載も次回が最終話です。

どんなギャッベと巡り合えるのでしょうか。次回をお楽しみに!

   つづく

 

<過去の連載>

「イラン・大自然の絨毯に出会う旅2016」第一回

「イラン・大自然の絨毯に出会う旅2016」第二回

「イラン・大自然の絨毯に出会う旅2016」第三回

「イラン・大自然の絨毯に出会う旅2016」第四回

「イラン・大自然の絨毯に出会う旅2016」第五回

「イラン・大自然の絨毯に出会う旅2016」第六回

「イラン・大自然の絨毯に出会う旅2016」第七回

「イラン・大自然の絨毯に出会う旅2016」第八回

「イラン・大自然の絨毯に出会う旅2016」第九回

「イラン・大自然の絨毯に出会う旅2016」第十回

「イラン・大自然の絨毯に出会う旅2016」第十一回

 

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【過去記事】「イラン・大自然の絨毯に出会う旅2016」第十一回

2020年05月05日 | 番外編

※さしこう全店臨時休業の為、2016年に公開した記事の再アップです。

 

 

【連載】 「イラン・大自然の絨毯に出会う旅2016」第十一回

 

6日目(後半)

 

テヘランバザールの中にあるアンティーク絨毯ショップに到着して、

さまざまな年代の絨毯を早速、見せていただきました。

絨毯の種類もペルシャ絨毯をはじめ、キリム・ソマック・ギャッベなど、

中東各国の珍しい絨毯までもが山のようにあります。

この中から「これだ!」と思えるステキな絨毯に出会えるかと思うと

もうすでにワクワク、ドキドキしっぱなしです!笑

 

一枚一枚、丁寧に見せていただき、製作された年代や産地を伺いながら真剣に吟味。

そして、その中から「さしこう」にふさわしいと思える絨毯に巡り合いました!

 

この絨毯が製作されたのは、今からおよそ100年前。

産地はファラーハーンという、イランのなかでも中央部よりやや西に位置する地方です。

ファラーハーンは、今でこそ有名な絨毯の産地という訳ではありませんが、

古いファラーハーンの絨毯には良質なものがあるとして名が知れています。

19世紀ごろには特にイギリスで人気のあった産地です。

 

手に入れた100年前のファラーハーン絨毯がコチラ!

1980×1300 ウール

フィールドには、赤と白の菱形の上にペイズリーが並ぶ楽しいデザイン。

ボーダーには、いろんな色や形の花柄が彩りを添えています。

 

そしてもう一枚!

2100×1360 ウール

こちらはジョーシャガン産のアンティーク絨毯。これも100年もの!

ジョーシャガンもイラン中央部に位置し、カシャーンやナインの近くです。

古くから名のある産地で、19世紀に地震で絨毯づくりが一時途絶えますが、

20世紀に入り復興を遂げた力強い産地です。

 

買い求めたこの絨毯こそ、ジョーシャガンを代表するデザインで、菱形に総柄花文様。

このような文様を「ジョーシャガンデザイン」と呼ばれるほど、オリジナルのデザインなのです。

さまざまな花の文様が散りばめられた美しい絨毯で、

100年経っていい意味で枯れた赤がなんとも哀愁を感じさせます。

 

この2枚のアンティーク絨毯は、つい先日空輸で「さしこう」に入荷したばかりですので、

ぜひ一度ご覧ください!100年前とは思えないステキなデザインですよ。

 

実に嬉しい掘り出し物2品を手に入れ、大満足でこのお店を後にしました。

これでテヘランバザールの見学は終了し、最後に観光名所に寄って本日の工程は終わりです。

 

観光に訪れた場所は、「サーダバード宮殿」

サーダバード宮殿は、テヘラン北部・アルボルズ山脈のふもとにあり、

王家の夏の離宮として使われていたようです。宮殿の中は各所ゴージャスに

装飾されており、もちろんペルシャ絨毯も素晴らしい逸品が並びます。

豪華絢爛!絨毯もすごいです。とにかく大きい!!

映画の世界でしか見たことない虎の敷物。ちょっと乗ってみたい・・・

 

宮殿の外には巨大な脚!!

ついつい記念写真を撮りたくなります。でも、ちょっと疲れ気味・・・

 

これはイランでは有名な伝説の弓の名手。アーラシュ。

 

その昔、イラン人とトゥラーン人が長く続いた戦争をやめ、弓の届く範囲までが

イラン人の領土で良いという和平を結ぶ時、このアーラシュが登場し、

ものすごい遠くまで飛ばしたいう伝説。弓を放った直後、アーラシュは死んだそう。

 

宮殿の敷地内は広大で、今まで見てきたイランの風景とは別世界。

緑が豊かで、芝生やベンチでまったりと過ごすカップルや家族が大勢います。

 

疲れ気味だった体も久々の森林浴に少しはリフレッシュできました。

観光を終えた帰り道、テヘランの帰宅ラッシュは異常なほどの大渋滞。いつものことだそうですが。

過積載上等、ノーヘル当たり前、割り込みは日常茶飯事。笑

 

改めて、イラン人というのは小さなことは気にしないわかちこな人種なんだなと痛感。笑

日本人の細かさが異常なんですかね~・・・

イラン人やイランの風景を見ているともっと気楽に行こうぜっ!と聞こえてきそうです。

 

さぁ、明日はいよいよクライマックスの最終日!ギャッベの買い付けです。

今日のアンティーク絨毯のような感動の出会いを大いに期待しています!!!!!

          つづく

 

<過去の連載>

「イラン・大自然の絨毯に出会う旅2016」第一回

「イラン・大自然の絨毯に出会う旅2016」第二回

「イラン・大自然の絨毯に出会う旅2016」第三回

「イラン・大自然の絨毯に出会う旅2016」第四回

「イラン・大自然の絨毯に出会う旅2016」第五回

「イラン・大自然の絨毯に出会う旅2016」第六回

「イラン・大自然の絨毯に出会う旅2016」第七回

「イラン・大自然の絨毯に出会う旅2016」第八回

「イラン・大自然の絨毯に出会う旅2016」第九回

「イラン・大自然の絨毯に出会う旅2016」第十回

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【過去記事】「イラン・大自然の絨毯に出会う旅2016」第十回

2020年05月05日 | 番外編

※さしこう全店臨時休業の為、2016年に公開した記事の再アップです。

 

 

【連載】 「イラン・大自然の絨毯に出会う旅2016」第十回

 

6日目(前半)

 

イラン滞在6日目は、イランの首都であるテヘランの観光とテヘランバザールで

買い付けが目的です。テヘランバザールのアンティーク絨毯ショップに行くので、

掘り出し物の名品に出会えるか期待しています。

 

まずは、ガラス博物館(アブギネ博物館)に行きます。

古いものでは3000年~4000年前のガラス工芸品や土器が展示されています。

 

時が経過した美しさ

ユニークなカタチが目を引きます

こちらは「ラスター彩(ラスターサイ)」

今から1000年くらい前に作られていたイスラム陶器で、のちにモンゴル人の侵略により

衰退した「幻の陶器」と言われています。日本で復興されている方がいます。

 

ガラス博物館でイラン工芸の歴史を振り返ったあとは、本日のメインである「テヘランバザール」へ。

さすが首都のバザールだけあって、活気に満ちています。

道行く人もなんだか楽しそう

 

バザールの中へ突入です。

この人の波!すごい人の数です!!ごった返すとはまさにこのことですね。

 

バザールの中は、やはりイスファハン・バザールと同じで商品の分類ごとに軒を連ねます。

衣料品のゾーン、工芸品のゾーン、台所用品のゾーン、、、などなど。

もちろん目的は、絨毯のゾーンです!人と人の間をすり抜けて目的地へと急ぎます。

 

つぎつぎとペルシャ絨毯が運ばれていきます。

眼光鋭い絨毯商がお客を探し、呼び込んできます。

100店以上の絨毯商が思い思いの絨毯を店頭に並べています。

イランの絨毯商はプライドが高く、商売上手です。

礼儀とリスペクトを持って接するのを心掛けています。

 

バザールの中を歩くこと20分。いよいよ目的のアンティーク絨毯ショップへ到着。

店内地下の絨毯売場へ行くと、そこには大量の古き良き絨毯の山!

イラン国内各地の個性あふれる絨毯やオールドキリム。

この大量に積まれた絨毯の中から、一期一会のステキな絨毯に巡り合えるでしょうか。

        つづく

 

<過去の連載>

「イラン・大自然の絨毯に出会う旅2016」第一回

「イラン・大自然の絨毯に出会う旅2016」第二回

「イラン・大自然の絨毯に出会う旅2016」第三回

「イラン・大自然の絨毯に出会う旅2016」第四回

「イラン・大自然の絨毯に出会う旅2016」第五回

「イラン・大自然の絨毯に出会う旅2016」第六回

「イラン・大自然の絨毯に出会う旅2016」第七回

「イラン・大自然の絨毯に出会う旅2016」第八回

「イラン・大自然の絨毯に出会う旅2016」第九回

 

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