のほほんとしててもいいですか

ソプラノ歌手 佐藤容子のブログです。よろしくお願いいたします!

ヘンデル

2006-04-30 | 『音楽のはなし』
ヘンデルのオペラ「リナルド」の中に「泣かせてください」というアリアがある。この曲は昼ドラでも使われたりしてよく聞くようになった。この曲はカストラートという去勢された男性歌手が歌っていた。カストラートは17~18世紀に活躍していて、声変わりが過ぎてもボーイソプラノの声のままで、成功すると大金持ちになれた。カストラートを禁止されてからは、主役を女声かカウンターテノールなどが歌っている。いまこのオペラが全曲上演されることは少ない。音楽的構造としてアリアが連続しがちでストーリーが少しすみに追いやられているせいもあるらしい。当時のオペラの扱いとして、1700年ころだけど、つけっぱなしのテレビみたいなもので、みんなはおしゃべりしたり、お酒のんだり、くどいたり、たまにいい曲でてくると聞いたり、という感じだったらしい、と読んだことがある。


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