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「ゆうがに…」
「これは自分で決めたの?」
「えらいね」
ワルツの楽譜に書き込まれた「ゆうがに」の文字
自分でそう弾きたい、と決めたのだろう
「〈ゆうが〉って、漢字で書くと〈優雅〉って書くの」
「まだ習ってないよね、きっと」
漢字で書き込むわたし
「優しいという字と雅って言う字」
「雅って言う意味は…」
「うーん…、なんて言ったらいいかな」
慌てて検索
「正統なこと、反対語は俗」
正統の意味を、正統の意味を知らない子に伝える難しさ
わたしもなにが正統なのか、なにもわかっていないとわかる
ましてや俗ってなんだろう
「俗っぽい」なんていくどとなく使ったことがあるけど、俗の意味も明確でなく俗っぽいなんか使っていたなんて俗っぽい
さじを投げて締めくくった
「お家に帰ったらパパかママに聞いてみて」
「たぶん教えてくれる」
言葉には意味以上にいろんな顔と色合いが含まれている
わたしの経験からは稚拙な説明で精一杯
難しい課題を経験豊かな未知の大人に託す
優雅なるワルツ