のほほんとしててもいいですか

ソプラノ歌手 佐藤容子のブログです。よろしくお願いいたします!

七里ヶ浜の哀歌

2023-01-01 | 『歌あれこれ』
曲が明るいので、悲しさが際だちます。

明治23年8月《明治唱歌 五》に載ったアメリカの曲「When we arrive at home」が原曲。

「When we arrive at home」の原曲は賛美歌「Garden」。

明治43年、逗子開成中学のボート事故の鎮魂歌として、2月の法要で歌われた。

姉妹校である鎌倉女子校の教師、のちのトキワ松学園創設者でもある三角錫子が作詞し、女生徒らが合唱した。


真白き富士の根 緑の江の島
仰ぎ見るも いまは涙
帰らぬ12の 雄々しきみたまに
捧げまつる 胸と心

ボートは沈みぬ 千尋の海原
風も波も ちさき腕に
力も尽き果て 呼ぶ名は父母
うらみは深し 七里ヶ浜辺

み雪はむせびぬ 風さえ騒ぎて
月も星も 影をひそめ
みたまよいずこに まよいておわすか
帰れ早く 母の胸に

み空に輝く 朝日のみ光
やみに沈む 親の心
黄金もたからも 何しに集めん
神よ早く われも召せよ

雲間にのぼりし 昨日の月影
今は見えぬ 人の姿
悲しさあまりて 寝られぬ枕に
響く波の 音も高し

帰らぬ波路に 友呼ぶ千鳥に
われも恋し 失せし人よ
つきせぬうらみに 泣くねはともども
きょうもあすも かくて永久に




Photo by (c)Tomo.Yun
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北上夜曲

2023-01-01 | 『歌あれこれ』
せつないメロディがすてき!
20歳くらいのときに、この曲を歌ってほしいといわれ、知らないなあ、と、思いました。

「北上夜曲」は、昭和16年2月に生まれた。
作者不詳のまま、歌い継がれて、昭和30年代の中頃には、全国の歌声喫茶で流行。

北上夜曲は、当時18歳の菊地規(のりみ)が作詞、当時17歳の安藤睦夫(むつお)が作曲した。

しかし、口伝いで広まったために、流行を続けながらも作者が分からなかった。

昭和36年、雑誌の記事をきっかけに、作者が名乗り出て、この歌が暗い時代に10代の手によって作られていたという話題は世間を驚かせた。

その後、レコードが発売され、昭和49年に、北上川に曲譜つき自筆の歌碑が立った。


匂い優しい しらゆりの
ぬれているよな あの瞳
おもいだすのは おもいだすのは
北上河原の 月の夜

宵のともしび ともす頃
心ほのかな 初恋を
おもいだすのは おもいだすのは
北上河原の せせらぎよ

銀河の流れ 仰ぎつつ
星を数えた 君と僕 
おもいだすのは おもいだすのは
北上河原の 星の夜

ぼくは生きるぞ 生きるんだ
君の面影 胸に秘め
おもいだすのは おもいだすのは
北上河原の 初恋よ



参照・北上市ホームページ





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2023年

2023-01-01 | 『毎日のこと』
あけましておめでとうございます!
ことしもがんばります。
またよろしくお願いいたします。


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