横浜港北おもちゃ病院の活動記録

ドクターの一人であるYoshi61が代表して記録しています

駆ける、吠える恐竜のラジコン(篠原地区センタ)

2023-03-26 11:03:49 | 活動の記録

3月25日は篠原地区センターで、今年度最後の活動を行いました。雨の中、予約をして持ち込んでいただいたおもちゃを修理しました。

恐竜きたー!というおもちゃがこれ。

恐竜は子供の人気者。これは映画のジュラシックパークシリーズで有名になったラプトルです。故障状況としては、前に歩く(駆ける!)けど後ろに歩かないとのこと。リモコンも恐竜を意識したものになっていてワクワクするおもちゃです。遠吠えもするし、モータも元気よく回りますが、確かに後ろには歩けません。そこで、中を開けてみると、モータユニットの車軸受けの一部が破損していました。力のかかるところですし、プラリペアでも無理かも。そこで、銅のチューブを短く切断し、車軸受けを外側から補強してみました。これなら、前進・後進しても車軸がずれることはないでしょう。

モータユニットの修理はできたものの、組み上げるのに苦労しました。完成して動かしてみると、動きが早く、ラプトルの動きをよく再現しています(動画はこちら1)(動画はこちら2)

ラプトルは、映画ジュラシックワールドで、バイクと並走しましたがそれとイメージが重なります。よくできてる!

 

次はポルシェのミニカー。

このポルシェ、プルバック(後ろ引くと、ゼンマイがまかれ、前進む構造)なのですが、コイン電池で音が鳴ります。ドアを開けるとピッピと音が鳴ります。しかし、フロントを押し下げるとエンジン音が鳴るそうなのですが、ならないとのこと。

早速、中を変えて調べてみます。

ドアを開けると、基板に繋がっているスイッチを押すのはわかりました。フロントを押し下げるどうやってスイッチを入れているのかわかりませんでした。基板を外してみると、白いスイッチが2つあり、一つがドアのスイッチ、もう一つが車軸に荷重をかけるとエンジンが鳴るスイッチでした。仕組みはこんな感じ。

車軸の動きはあるのですが、基板が上に反って逃げているのかも知れません。そこで、薄いプラ板を追加しました。白いチップが見えますでしょうか。

組み上げてみると、バッチリ。いいエンジン音が鳴ります(動画はこちら)。ちょっと、エンジンがかかりやすくなりすぎたかな(笑)。修理を持ち込んでくれたママさん、赤ちゃんのお気に入りとのことで喜んでくれました。

来月の4月からも、港北おもちゃ病院の活動は続きますよ。ぜひ、お持ちください。