昭和52年7月、関根茂先生と第10回連盟杯争奪戦です。

大山先生の四間飛車に関根先生は36歩が早かったのですが天守閣美濃。

66歩と突くのは古い指し方で、後に66銀と固める指し方が流行りました。

結局引き角棒銀に。大山先生がこれに苦戦している感じなので先手でも採用したのでしょう。

先手番の分だけ手が早く、35歩から動きます。

3筋の位を取り

46角と据えて角のラインで攻めます。でもここは銀冠にするほうが手堅いです。角のにらみで82の玉をどうしますか?と聞いたほうが良いわけです。

大山先生は55歩、65桂と捨てて銀を出る。

66歩と打たせれば満足でしょう。55歩は45桂から56歩が嫌なので、関根先生としては仕方ないです。

守りの桂を交換したのに右側に打つのでは効率が悪く、疑問手です。

成桂を作っても後続がなく

玉頭の厚みを生かして大山先生が有利です。7筋で歩を合わせて

金を出たら8筋も

角が出てきました。

あとは7筋を合わせておいて(取りにくい)端に手をつけ

桂を使って端を攻めます。

関根先生は角を追って勝負

ですが大山先生は角を捨てて67金から99歩成

飛車をとって、58同金には86銀か。

関根先生は84桂から迫りますが

上部を抑えられて投了図。
大山先生の快勝譜、関根先生は筋の悪い攻め方になってしまいました。後手をもって玉頭戦の戦い方を学べると思います。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.23 棋譜ファイル ----
手合割:平手
先手:関根茂8段
後手:大山棋聖
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 3二銀(31)
7 5六歩(57)
8 4三銀(32)
9 6八玉(59)
10 4二飛(82)
11 7八玉(68)
12 6二玉(51)
13 5八金(49)
14 7二玉(62)
15 3六歩(37)
16 8二玉(72)
17 9六歩(97)
18 9四歩(93)
19 8六歩(87)
20 5二金(41)
21 8七玉(78)
22 7二銀(71)
23 7八銀(79)
24 6四歩(63)
25 2五歩(26)
26 3三角(22)
27 6六歩(67)
28 6三金(52)
29 6七金(58)
30 7四歩(73)
31 7九角(88)
32 2二飛(42)
33 7七桂(89)
34 7三桂(81)
35 3七銀(48)
36 8四歩(83)
37 3五歩(36)
38 5一角(33)
39 3六銀(37)
40 5四歩(53)
41 3四歩(35)
42 同 銀(43)
43 3五歩打
44 4三銀(34)
45 4六角(79)
46 6二角(51)
47 6五歩(66)
48 5五歩(54)
49 同 角(46)
50 6五桂(73)
51 同 桂(77)
52 5四銀(43)
53 3七角(55)
54 6五銀(54)
55 6六歩打
56 5四銀(65)
57 2四歩(25)
58 同 歩(23)
59 3四桂打
60 2三飛(22)
61 4二桂成(34)
62 7三金(63)
63 5五歩(56)
64 6三銀(54)
65 4六歩(47)
66 2二飛(23)
67 4一成桂(42)
68 7五歩(74)
69 同 歩(76)
70 7四歩打
71 同 歩(75)
72 同 金(73)
73 7六歩打
74 8五歩(84)
75 同 歩(86)
76 8四歩打
77 同 歩(85)
78 8六歩打
79 同 玉(87)
80 8五歩打
81 8七玉(86)
82 8四角(62)
83 4五歩(46)
84 7五歩打
85 8八玉(87)
86 9五歩(94)
87 5四歩(55)
88 2三飛(22)
89 5八飛(28)
90 6二金(61)
91 9五歩(96)
92 7六歩(75)
93 同 金(67)
94 8六桂打
95 8七銀(78)
96 9八歩打
97 7五歩打
98 同 金(74)
99 同 金(76)
100 同 角(84)
101 7六金打
102 6七金打
103 7五金(76)
104 9九歩成(98)
105 5六角打
106 9八桂成(86)
107 同 銀(87)
108 同 と(99)
109 同 玉(88)
110 5八金(67)
111 7四桂打
112 同 銀(63)
113 6四角(37)
114 7一玉(82)
115 7四金(75)
116 8六香打
117 8七歩打
118 9六銀打
119 投了
まで118手で後手の勝ち

大山先生の四間飛車に関根先生は36歩が早かったのですが天守閣美濃。

66歩と突くのは古い指し方で、後に66銀と固める指し方が流行りました。

結局引き角棒銀に。大山先生がこれに苦戦している感じなので先手でも採用したのでしょう。

先手番の分だけ手が早く、35歩から動きます。

3筋の位を取り

46角と据えて角のラインで攻めます。でもここは銀冠にするほうが手堅いです。角のにらみで82の玉をどうしますか?と聞いたほうが良いわけです。

大山先生は55歩、65桂と捨てて銀を出る。

66歩と打たせれば満足でしょう。55歩は45桂から56歩が嫌なので、関根先生としては仕方ないです。

守りの桂を交換したのに右側に打つのでは効率が悪く、疑問手です。

成桂を作っても後続がなく

玉頭の厚みを生かして大山先生が有利です。7筋で歩を合わせて

金を出たら8筋も

角が出てきました。

あとは7筋を合わせておいて(取りにくい)端に手をつけ

桂を使って端を攻めます。

関根先生は角を追って勝負

ですが大山先生は角を捨てて67金から99歩成

飛車をとって、58同金には86銀か。

関根先生は84桂から迫りますが

上部を抑えられて投了図。
大山先生の快勝譜、関根先生は筋の悪い攻め方になってしまいました。後手をもって玉頭戦の戦い方を学べると思います。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.23 棋譜ファイル ----
手合割:平手
先手:関根茂8段
後手:大山棋聖
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 3二銀(31)
7 5六歩(57)
8 4三銀(32)
9 6八玉(59)
10 4二飛(82)
11 7八玉(68)
12 6二玉(51)
13 5八金(49)
14 7二玉(62)
15 3六歩(37)
16 8二玉(72)
17 9六歩(97)
18 9四歩(93)
19 8六歩(87)
20 5二金(41)
21 8七玉(78)
22 7二銀(71)
23 7八銀(79)
24 6四歩(63)
25 2五歩(26)
26 3三角(22)
27 6六歩(67)
28 6三金(52)
29 6七金(58)
30 7四歩(73)
31 7九角(88)
32 2二飛(42)
33 7七桂(89)
34 7三桂(81)
35 3七銀(48)
36 8四歩(83)
37 3五歩(36)
38 5一角(33)
39 3六銀(37)
40 5四歩(53)
41 3四歩(35)
42 同 銀(43)
43 3五歩打
44 4三銀(34)
45 4六角(79)
46 6二角(51)
47 6五歩(66)
48 5五歩(54)
49 同 角(46)
50 6五桂(73)
51 同 桂(77)
52 5四銀(43)
53 3七角(55)
54 6五銀(54)
55 6六歩打
56 5四銀(65)
57 2四歩(25)
58 同 歩(23)
59 3四桂打
60 2三飛(22)
61 4二桂成(34)
62 7三金(63)
63 5五歩(56)
64 6三銀(54)
65 4六歩(47)
66 2二飛(23)
67 4一成桂(42)
68 7五歩(74)
69 同 歩(76)
70 7四歩打
71 同 歩(75)
72 同 金(73)
73 7六歩打
74 8五歩(84)
75 同 歩(86)
76 8四歩打
77 同 歩(85)
78 8六歩打
79 同 玉(87)
80 8五歩打
81 8七玉(86)
82 8四角(62)
83 4五歩(46)
84 7五歩打
85 8八玉(87)
86 9五歩(94)
87 5四歩(55)
88 2三飛(22)
89 5八飛(28)
90 6二金(61)
91 9五歩(96)
92 7六歩(75)
93 同 金(67)
94 8六桂打
95 8七銀(78)
96 9八歩打
97 7五歩打
98 同 金(74)
99 同 金(76)
100 同 角(84)
101 7六金打
102 6七金打
103 7五金(76)
104 9九歩成(98)
105 5六角打
106 9八桂成(86)
107 同 銀(87)
108 同 と(99)
109 同 玉(88)
110 5八金(67)
111 7四桂打
112 同 銀(63)
113 6四角(37)
114 7一玉(82)
115 7四金(75)
116 8六香打
117 8七歩打
118 9六銀打
119 投了
まで118手で後手の勝ち