昭和52年10月、淡路仁茂先生と第27期王将戦です。淡路先生王将リーグにも入っていたんですね。

淡路先生が1筋の位を取り、さらに84歩。穴熊にしてくださいということだったのでしょう。大山先生は居飛車に。

凸矢倉(銀立矢倉)になりました。

淡路先生は手が遅れているのですが、金を繰り出して攻め味を見せます。

いつでも75金と行ける態勢です。

少し組み合って、大山先生の待ち方が難しくなってしまいました。でも78玉くらいは指したいかなあと思うのですが、端を攻めます。

当然二枚換えになって

63角の筋を見て、86歩が狙いでした。取れば88飛もありそうです。

淡路先生は86歩を横目に玉を移動して52銀打。不倒流らしいですね。玉がいっぺんに固くなりました。

大山先生は8筋の取り込みから突き出しで勝負ですが、もう勝てる形ではなくなってきました。

57香を食らい

飛車を切って銀打。攻め駒3枚ですがかなり受けにくいです。

98角の受けに78歩から87歩と大駒を呼んでから飛車を取ります。

87歩が利いていますね。合駒は58香成から取られるだけです。

79玉で耐えて飛車打ちは詰めろですが、桂を跳ねるのが幸便。

銀を引くのは余計でしたが

詰んでいました。
大山先生は気が付けば作戦負けなんでしょう。2枚換えの筋にいくのは少し辛いです。これも作戦負けの時に自分から動くと早く負ける、という典型です。86歩同歩88飛のつもりだったのでしょう。ということは手順前後で16歩同歩86歩だったか。動く時にはよく読まなければいけません。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.23 棋譜ファイル ----
手合割:平手
先手:大山棋聖
後手:淡路仁茂5段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 6六歩(67)
4 1四歩(13)
5 7八銀(79)
6 1五歩(14)
7 5六歩(57)
8 5四歩(53)
9 6七銀(78)
10 8四歩(83)
11 4八銀(39)
12 8五歩(84)
13 7七角(88)
14 6二銀(71)
15 5七銀(48)
16 3二銀(31)
17 7五歩(76)
18 4四歩(43)
19 7六銀(67)
20 4三銀(32)
21 7八金(69)
22 5三銀(62)
23 6九玉(59)
24 5二金(61)
25 5八金(49)
26 6四歩(63)
27 6七金(58)
28 6三金(52)
29 2六歩(27)
30 7四歩(73)
31 同 歩(75)
32 同 金(63)
33 7五歩打
34 8四金(74)
35 2五歩(26)
36 3二金(41)
37 5九角(77)
38 7二飛(82)
39 7七金(78)
40 1三角(22)
41 3六歩(37)
42 3三桂(21)
43 1六歩(17)
44 同 歩(15)
45 同 香(19)
46 5七角成(13)
47 同 金(67)
48 1六香(11)
49 8六歩(87)
50 4二玉(51)
51 1四歩打
52 1二歩打
53 6七金(57)
54 5二銀打
55 8五歩(86)
56 7五金(84)
57 8四歩(85)
58 1九香成(16)
59 3七桂(29)
60 7六金(75)
61 同 金(77)
62 5七香打
63 7七角(59)
64 7六飛(72)
65 同 金(67)
66 6七銀打
67 9八角打
68 7八歩打
69 同 飛(28)
70 8七歩打
71 同 角(98)
72 7八銀成(67)
73 同 玉(69)
74 3八飛打
75 7九玉(78)
76 5八香成(57)
77 7一飛打
78 4五桂(33)
79 同 桂(37)
80 同 歩(44)
81 6五歩(66)
82 6二銀(53)
83 7二飛成(71)
84 6九成香(58)
85 投了
まで84手で後手の勝ち

淡路先生が1筋の位を取り、さらに84歩。穴熊にしてくださいということだったのでしょう。大山先生は居飛車に。

凸矢倉(銀立矢倉)になりました。

淡路先生は手が遅れているのですが、金を繰り出して攻め味を見せます。

いつでも75金と行ける態勢です。

少し組み合って、大山先生の待ち方が難しくなってしまいました。でも78玉くらいは指したいかなあと思うのですが、端を攻めます。

当然二枚換えになって

63角の筋を見て、86歩が狙いでした。取れば88飛もありそうです。

淡路先生は86歩を横目に玉を移動して52銀打。不倒流らしいですね。玉がいっぺんに固くなりました。

大山先生は8筋の取り込みから突き出しで勝負ですが、もう勝てる形ではなくなってきました。

57香を食らい

飛車を切って銀打。攻め駒3枚ですがかなり受けにくいです。

98角の受けに78歩から87歩と大駒を呼んでから飛車を取ります。

87歩が利いていますね。合駒は58香成から取られるだけです。

79玉で耐えて飛車打ちは詰めろですが、桂を跳ねるのが幸便。

銀を引くのは余計でしたが

詰んでいました。
大山先生は気が付けば作戦負けなんでしょう。2枚換えの筋にいくのは少し辛いです。これも作戦負けの時に自分から動くと早く負ける、という典型です。86歩同歩88飛のつもりだったのでしょう。ということは手順前後で16歩同歩86歩だったか。動く時にはよく読まなければいけません。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.23 棋譜ファイル ----
手合割:平手
先手:大山棋聖
後手:淡路仁茂5段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 6六歩(67)
4 1四歩(13)
5 7八銀(79)
6 1五歩(14)
7 5六歩(57)
8 5四歩(53)
9 6七銀(78)
10 8四歩(83)
11 4八銀(39)
12 8五歩(84)
13 7七角(88)
14 6二銀(71)
15 5七銀(48)
16 3二銀(31)
17 7五歩(76)
18 4四歩(43)
19 7六銀(67)
20 4三銀(32)
21 7八金(69)
22 5三銀(62)
23 6九玉(59)
24 5二金(61)
25 5八金(49)
26 6四歩(63)
27 6七金(58)
28 6三金(52)
29 2六歩(27)
30 7四歩(73)
31 同 歩(75)
32 同 金(63)
33 7五歩打
34 8四金(74)
35 2五歩(26)
36 3二金(41)
37 5九角(77)
38 7二飛(82)
39 7七金(78)
40 1三角(22)
41 3六歩(37)
42 3三桂(21)
43 1六歩(17)
44 同 歩(15)
45 同 香(19)
46 5七角成(13)
47 同 金(67)
48 1六香(11)
49 8六歩(87)
50 4二玉(51)
51 1四歩打
52 1二歩打
53 6七金(57)
54 5二銀打
55 8五歩(86)
56 7五金(84)
57 8四歩(85)
58 1九香成(16)
59 3七桂(29)
60 7六金(75)
61 同 金(77)
62 5七香打
63 7七角(59)
64 7六飛(72)
65 同 金(67)
66 6七銀打
67 9八角打
68 7八歩打
69 同 飛(28)
70 8七歩打
71 同 角(98)
72 7八銀成(67)
73 同 玉(69)
74 3八飛打
75 7九玉(78)
76 5八香成(57)
77 7一飛打
78 4五桂(33)
79 同 桂(37)
80 同 歩(44)
81 6五歩(66)
82 6二銀(53)
83 7二飛成(71)
84 6九成香(58)
85 投了
まで84手で後手の勝ち