昭和52年9月、花村元司先生と第10回連盟杯争奪戦です。

花村先生の中飛車なんですが、68飛のつもりを58飛と指して、間違ったという軽口を言っていそう。大山先生と仲が良いし、序盤はおおらかな先生なんです。

大山先生は端の位を取って44歩と止めます。

左美濃でした。花村先生は三間飛車にしています。手損は気にしない先生です。

4筋にちょっかいして

4枚美濃に45歩の位で対抗する形に。この10年後くらいに(天守閣美濃から)流行します。

花村先生の玉の姿もよいのですが、65歩が早くて、右桂を使えるので大山先生が十分です。

継ぎ歩がありました。85同歩同飛86歩同角88飛77角成という筋で、85飛には桂馬のひもがついています。

花村先生は角をかわして指すのですが

大山先生は大さばきを避けて、と金があるので十分だ、という指し方です。

花村先生は玉頭から攻めるしかありません。

でも角の筋がそれて、うまく攻められず。大山先生は急がずに大駒の活用です。

飛車を成り

ぶつけられたら89の桂を取ります。

花村先生は飛車を切って勝負にいくのですが

大山先生の48歩から65桂というのは気持ちの良い手順です。

花村先生は玉頭しかないのですが

困りました。どう応じても角を取られそう。

王手角取りがあり

投了図。
花村先生は終盤に自信を持っているので序盤がおおらかなのですが、作戦負けからそのままでした。大山先生のゆっくりした指し方がいいのですね。後手をもって並べてみましょう。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.23 棋譜ファイル ----
手合割:平手
先手:花村元司9段
後手:大山棋聖
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 6六歩(67)
4 8四歩(83)
5 7八銀(79)
6 6二銀(71)
7 5八飛(28)
8 4二玉(51)
9 4八玉(59)
10 3二玉(42)
11 3八玉(48)
12 1四歩(13)
13 2八玉(38)
14 5二金(61)
15 6七銀(78)
16 5四歩(53)
17 3八銀(39)
18 1五歩(14)
19 7七角(88)
20 5三銀(62)
21 5六歩(57)
22 3三角(22)
23 4六歩(47)
24 4四歩(43)
25 7八飛(58)
26 2二玉(32)
27 5八金(69)
28 3二銀(31)
29 4七金(58)
30 4三金(52)
31 3六歩(37)
32 2四歩(23)
33 3七桂(29)
34 2三銀(32)
35 4五歩(46)
36 3二金(41)
37 5八銀(67)
38 4二角(33)
39 4四歩(45)
40 同 銀(53)
41 4五歩打
42 3三銀(44)
43 5七銀(58)
44 8五歩(84)
45 6五歩(66)
46 7四歩(73)
47 4六銀(57)
48 7三桂(81)
49 2六歩(27)
50 8六歩(85)
51 同 歩(87)
52 8五歩打
53 2五歩(26)
54 8六歩(85)
55 4八飛(78)
56 8七歩成(86)
57 6六角(77)
58 8六と(87)
59 8八飛(48)
60 8五飛(82)
61 2四歩(25)
62 同 銀(23)
63 2五歩打
64 1三銀(24)
65 3五歩(36)
66 6五飛(85)
67 5七角(66)
68 6四角(42)
69 3四歩(35)
70 同 銀(33)
71 3五歩打
72 2三銀(34)
73 5五歩(56)
74 6九飛成(65)
75 3六金(47)
76 5五歩(54)
77 5九歩打
78 5六歩(55)
79 6八飛(88)
80 8九龍(69)
81 6四飛(68)
82 同 歩(63)
83 8四角(57)
84 4八歩打
85 同 角(84)
86 6五桂(73)
87 6六角(48)
88 3三歩打
89 4四歩(45)
90 4二金(43)
91 3四歩(35)
92 同 銀(23)
93 4五銀(46)
94 同 銀(34)
95 同 桂(37)
96 2七歩打
97 同 玉(28)
98 6七飛打
99 3七銀(38)
100 2六歩打
101 同 金(36)
102 6六飛成(67)
103 4三銀打
104 8七龍(89)
105 3二銀成(43)
106 同 金(42)
107 5四角打
108 3七龍(87)
109 投了
まで108手で後手の勝ち

花村先生の中飛車なんですが、68飛のつもりを58飛と指して、間違ったという軽口を言っていそう。大山先生と仲が良いし、序盤はおおらかな先生なんです。

大山先生は端の位を取って44歩と止めます。

左美濃でした。花村先生は三間飛車にしています。手損は気にしない先生です。

4筋にちょっかいして

4枚美濃に45歩の位で対抗する形に。この10年後くらいに(天守閣美濃から)流行します。

花村先生の玉の姿もよいのですが、65歩が早くて、右桂を使えるので大山先生が十分です。

継ぎ歩がありました。85同歩同飛86歩同角88飛77角成という筋で、85飛には桂馬のひもがついています。

花村先生は角をかわして指すのですが

大山先生は大さばきを避けて、と金があるので十分だ、という指し方です。

花村先生は玉頭から攻めるしかありません。

でも角の筋がそれて、うまく攻められず。大山先生は急がずに大駒の活用です。

飛車を成り

ぶつけられたら89の桂を取ります。

花村先生は飛車を切って勝負にいくのですが

大山先生の48歩から65桂というのは気持ちの良い手順です。

花村先生は玉頭しかないのですが

困りました。どう応じても角を取られそう。

王手角取りがあり

投了図。
花村先生は終盤に自信を持っているので序盤がおおらかなのですが、作戦負けからそのままでした。大山先生のゆっくりした指し方がいいのですね。後手をもって並べてみましょう。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.23 棋譜ファイル ----
手合割:平手
先手:花村元司9段
後手:大山棋聖
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 6六歩(67)
4 8四歩(83)
5 7八銀(79)
6 6二銀(71)
7 5八飛(28)
8 4二玉(51)
9 4八玉(59)
10 3二玉(42)
11 3八玉(48)
12 1四歩(13)
13 2八玉(38)
14 5二金(61)
15 6七銀(78)
16 5四歩(53)
17 3八銀(39)
18 1五歩(14)
19 7七角(88)
20 5三銀(62)
21 5六歩(57)
22 3三角(22)
23 4六歩(47)
24 4四歩(43)
25 7八飛(58)
26 2二玉(32)
27 5八金(69)
28 3二銀(31)
29 4七金(58)
30 4三金(52)
31 3六歩(37)
32 2四歩(23)
33 3七桂(29)
34 2三銀(32)
35 4五歩(46)
36 3二金(41)
37 5八銀(67)
38 4二角(33)
39 4四歩(45)
40 同 銀(53)
41 4五歩打
42 3三銀(44)
43 5七銀(58)
44 8五歩(84)
45 6五歩(66)
46 7四歩(73)
47 4六銀(57)
48 7三桂(81)
49 2六歩(27)
50 8六歩(85)
51 同 歩(87)
52 8五歩打
53 2五歩(26)
54 8六歩(85)
55 4八飛(78)
56 8七歩成(86)
57 6六角(77)
58 8六と(87)
59 8八飛(48)
60 8五飛(82)
61 2四歩(25)
62 同 銀(23)
63 2五歩打
64 1三銀(24)
65 3五歩(36)
66 6五飛(85)
67 5七角(66)
68 6四角(42)
69 3四歩(35)
70 同 銀(33)
71 3五歩打
72 2三銀(34)
73 5五歩(56)
74 6九飛成(65)
75 3六金(47)
76 5五歩(54)
77 5九歩打
78 5六歩(55)
79 6八飛(88)
80 8九龍(69)
81 6四飛(68)
82 同 歩(63)
83 8四角(57)
84 4八歩打
85 同 角(84)
86 6五桂(73)
87 6六角(48)
88 3三歩打
89 4四歩(45)
90 4二金(43)
91 3四歩(35)
92 同 銀(23)
93 4五銀(46)
94 同 銀(34)
95 同 桂(37)
96 2七歩打
97 同 玉(28)
98 6七飛打
99 3七銀(38)
100 2六歩打
101 同 金(36)
102 6六飛成(67)
103 4三銀打
104 8七龍(89)
105 3二銀成(43)
106 同 金(42)
107 5四角打
108 3七龍(87)
109 投了
まで108手で後手の勝ち