名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
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大山将棋研究(461); 四間飛車に棒銀

2017-03-17 | 大山将棋研究
☆ 昨日の復習

後手番大山先生の次の手は?


☆ 今日の棋譜
昭和54年4月、青野照市先生と第27回王座戦です。


大山先生の四間飛車に青野先生は急戦。74歩が先なのは石田流を警戒したものか。

早くに73銀と出て、棒銀です。

大山先生の対策は、78金が多いです。研究されない力戦型を目指します。

角交換から陣形整備で

青野先生が銀を立て直したら大山先生は56角と据えました。とりあえず64歩の狙いですが

青野先生の92角から84飛は守りすぎのような感じです。角の打ちあいは55に近い方が働いています。92角を打っていなくてもつぶれないと思いますが。

大山先生が72歩から と金を作っている間に、青野先生は右桂を跳ねて使います。これが狙いだったということでしょう。

桂を捨ててから角を追えば

桂と銀の交換です。でも35桂と12銀の打ちあいでは12銀の働きが低いので駒得の意味がなく、青野先生苦戦です。

72と とせかされて、54銀引は味が良さそうでしたが、金を出られて、しまった、というところ。86歩同歩の突き捨てが入っていればまだしも、でした。

飛車が死んで

一応反撃はあるのですが

大山先生は香を補充して

右桂を使って寄せます。

投了図。25玉に23桂成で詰めろを受けにくいです。

研究家の青野先生は力戦だと力を出しにくいか。56角に92角なんてずいぶん考えてのことでしょうけれど、その後がうまく使えませんでした。先手をもって気持ちよく並べましょう。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.30 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:大山十五世名人
後手:青野照市6段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 7八銀(79)
4 3四歩(33)
5 6六歩(67)
6 6二銀(71)
7 6八飛(28)
8 4二玉(51)
9 4八玉(59)
10 3二玉(42)
11 3八玉(48)
12 5二金(61)
13 2八玉(38)
14 7四歩(73)
15 3八銀(39)
16 5四歩(53)
17 6七銀(78)
18 4二銀(31)
19 4六歩(47)
20 7三銀(62)
21 7八金(69)
22 8五歩(84)
23 7七角(88)
24 8四銀(73)
25 9六歩(97)
26 5三銀(42)
27 3六歩(37)
28 7五歩(74)
29 6五歩(66)
30 7七角成(22)
31 同 金(78)
32 4四歩(43)
33 4七銀(38)
34 4二金(41)
35 3八金(49)
36 7六歩(75)
37 同 金(77)
38 7五歩打
39 7七金(76)
40 7三銀(84)
41 1六歩(17)
42 1四歩(13)
43 6六銀(67)
44 7四銀(73)
45 5六角打
46 9二角打
47 9五歩(96)
48 8四飛(82)
49 7二歩打
50 7三桂(81)
51 7一歩成(72)
52 6五桂(73)
53 同 銀(66)
54 5五歩(54)
55 3四角(56)
56 6五銀(74)
57 3五桂打
58 1二銀打
59 7二と(71)
60 5四銀(65)
61 6六金(77)
62 3三玉(32)
63 5二角成(34)
64 同 金(42)
65 7五金(66)
66 5六歩(55)
67 同 歩(57)
68 4五歩(44)
69 8四金(75)
70 5七角打
71 3一飛打
72 3二歩打
73 5八飛(68)
74 8四角成(57)
75 9一飛成(31)
76 6五角(92)
77 3七桂(29)
78 5七金打
79 2五桂(37)
80 3四玉(33)
81 2一龍(91)
82 同 銀(12)
83 2六桂打
84 投了
まで83手で先手の勝ち
コメント
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