第1問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/6f/2e5dfdb6f17392bd165ac83f8cd29224.png)
プロ好みの手です。
A 55銀 B 38飛 C 55歩
第2問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/45/b2e2b758b0eacba0f1a1328a4d129085.png)
銀を呼んだのは?
A 24角 B 33歩 C 44歩
第3問 これは後手番大山先生の手を考えてください。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/10/65400792c4c8113969ec5690345dadc3.png)
勝負手は
A 37歩成 B 46歩 C 95歩
第4問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/fd/59d12549c4c15faf57d03bcb654a6a56.png)
ピンチですが。
A 65銀左 B 78金 C 65桂
第4問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/ab/c668647758c92b4f759e6d10a821c0ab.png)
寄せ方は?
A 85歩 B 21飛 C 68玉
20171115今日の一手
8月6日の名南将棋大会から、YさんとFさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。
一昨日の一手の回答
☆ 形勢判断をします。
歩歩と銀の交換で馬を作られています。持ち歩があるので歩をカウントせず、先手の駒得です。
玉の堅さは馬まで入れれば後手のほうが堅いです。
先手の攻め駒は49飛56角と持ち駒銀銀桂で5枚。十分にあります。
後手の攻め駒は44馬と持ち駒桂で2枚。
総合すれば先手有利です。
☆ 大局観として
角換わり腰掛銀の終盤で、49飛と馬取りに回って43歩と打たせたところです。
後手よりも劣っているのは玉の堅さだけですから玉を固めてしまうというのが有力な考え方です。
あるいは攻め駒が豊富なので後手玉を薄くしてしまってもよいです。
つまり攻めるのも守るのもあります。実戦だとどっちでもよい時は迷ってしまいそうです。
後手の指したい手は65桂、77桂、または99馬です。それで先手玉を薄くするか駒損を回復していくことができます。それを避けるか、甘受して攻めるか、という選択でもあります。
○ 手の流れとしては44飛
と飛車を切ります。大駒の価値をほぼ同等と思えば馬と飛の交換は駒得です。さらに後手玉が薄くなります。
44同歩に34角29飛49歩
角も使えたし底歩で守れるし、ぴったりした手順でした。43銀を見て先手優勢です。33銀52角成42金には62歩成
とするか、62歩成では43銀と打つべきか、というのは悩むところなんですが、先手優勢に変わりはありません。
△ 実戦は73歩
と攻めました。73同金に62歩成という攻めですが、77歩成同金65桂
で後手の攻めのほうが速そうです。やむなく65同角同歩56桂77馬同桂76歩
一度は角を切って攻め続けましたが、この図は62と が働いているとは言えません。駒得もほぼ消えていては先手玉の薄さだけが残りました。まだ後手の攻め駒が(桂を取って)3枚なので指しようがないというほどではないですが。
途中で73歩同金の時に44飛と切る
あるいは77歩成を同桂としておいて44飛と切る
とする工夫ならまだ互角以上です。
△ 他の攻めは銀を打つ手で52銀
を見てみます。44飛同歩43銀打が狙いです。後手の65桂は同角同歩で手番がまわってきます。99馬には43銀成
があり、44歩32成銀同玉88銀
まで進めばはっきりします。
後手は馬を取られないように33馬
と我慢して、65桂や77桂を狙います。ここでどう指すのかというのがよくわからないです。73歩同金62歩成ではあまり速くないし。
77桂の図で悪くないにしてもどう指すか悩みます。
× 45銀と打つのでは重くて
確実な手ではありますが、99馬88銀同馬同玉55香
34銀~43銀成を実現させるのは大変です。後手が少し良いのでしょう。
△ 変な手ですが92銀
もないことはないです。82飛や84飛は93銀で飛車を取れます。横に逃げても83銀成なので、92同香同角成71飛
ここで73歩(同金82馬)には77銀
と打ち込まれて、72歩成がやぶ蛇なので後手よしです。
ここでも44飛同歩93角
とかでゆっくり指すならまだ駒得なので悪くはないです。
△ もっと激しく83銀
ならば後手は金を逃げにくいし。83同金に72銀というのも嫌な感じです(飛を横に逃げるので後に62歩成から追われていく)。結局83同飛同角成同金51飛
角銀で飛を取るので効率が悪いですが、後手の83金も遊んでしまうので(81飛~83飛成ではまずい)、駒得が消えたとしてもこの図はまあまあです。22玉には44飛同歩41角
で案外受けにくいです。ここから先の寄せを読み切って最初に83銀と打てれはとんでもなく強い人です。
○ 守るなら62歩成同金66歩
です。これでも65桂がありますが、65同歩99馬88銀
ならば駒得をキープして攻める手が回ってきます。
× 66銀打は65桂
があるので損な取引です。
☆ まとめ
振り飛車党なら飛を切ることに抵抗がないかもしれません。相居飛車でも自玉が堅い時あるいは飛車の打ち込みがない時には飛車を切って攻めるというのは有力な手段です。
問題図では馬と飛の交換ですし、一段金ですし(「一段金に飛捨てあり」といいますね)、底歩が利くのでかなり切りやすい条件がありました。
後手は馬が消えると先手玉と同じくらい(59金を入れると先手玉が上回る)の堅さになります。
駒得で攻め駒も多いから、後手玉よりも堅くしようというのがもう一つの考え方でした。
受ける時はセオリーみたいなのはいです(私が見つけられないだけかも)。小駒で受けたほうが相手に駒損を強いることができるかもしれませんし、金銀を埋めたほうが耐久力がつくこともありますし、大駒で遠くから守ると駒を渡さないということもあります。ケースバイケースなんです。
この場合は歩で守っておきたくて、成り捨ててから66歩が一番良さそうです。