6月の予定が決まりました。
第196回は
壱4月7日(日) R1750以上
弐4月20日(土)R1750点以下
第197回は
壱5月1日(水) R1750以上
弐5月2日(木)R1750点以下
第198回は
壱6月1日(土) R1750以上
弐6月9日(日)R1750点以下
ご参加お待ちしております。
6月の予定が決まりました。
第196回は
壱4月7日(日) R1750以上
弐4月20日(土)R1750点以下
第197回は
壱5月1日(水) R1750以上
弐5月2日(木)R1750点以下
第198回は
壱6月1日(土) R1750以上
弐6月9日(日)R1750点以下
ご参加お待ちしております。
先手番二上先生の手を考えます。
第1問
後手の65歩が少し甘い手です。駒得を広げていきます。
A 44歩 B 24歩 C 44桂
第2問
これで有利になりました。
A 32と B 11馬 C 55桂
第3問
嫌なところに歩を垂らされました。厳しい手が欲しいです。
A 62飛 B 95飛 C 54と
第4問
厳しい寄せです。
A 44馬 B 55角 C 62同と
今日の棋譜20190403
昭和40年12月、二上達也先生と第4期十段戦第6局です。
大山先生はまたも中飛車です。
二上先生は位取りを目指した(本気かなあ?)のですが、大山先生の位取り拒否の形で
この居飛車の囲いに名前がないのですが、二上先生は金銀四枚で固めて四手角へ。
4筋の歩を交換し
薄くなった端を攻めます。
12飛を強制し
4筋を攻めます。
55同歩には56歩でしょうか、13香成で決戦ではないと思います。
金を締まられたので44歩が入り
金を引っ張り出しました。53金には固めてから45桂をねらうのでしょう。
55同金には歩を成り捨てて馬を作ります。うまくやったようですが、3歩損なので難しいです。
両取りに馬を引けて
桂を取れました。
飛車を攻めると先手が少し指せるか。大山先生の反撃が弱かったかもしれません。(じっと65歩を打っておくのはなるほどという気もするのですが。)
二上先生は得した桂を打ち
と金を作り
47の桂を跳ねて使います。54銀には63歩がありますね。
63銀を取れて有利になりました。取った銀はすぐに打って
端は手抜いて飛車を取ります。
これで飛得です。
大山先生の反撃は、と金を捨てて香を取り
馬を作り
歩を垂らして左右挟撃です。
二上先生はこんなところに飛車打ちがありました。86馬には93歩成同桂73桂成ですね。99成香も取れそうです。
大山先生は87馬の王手から端を受けました。
87銀同香成には55角を打たれると厳しいのでした。やむなく65桂を外しますが、これでは敗勢です。
二上先生は と金を寄り、馬を使って寄せに入ります。
大山先生は桂を打ち込み
77桂の犠打を打ち
馬を引かせて63と を払って粘ります。
しかし馬を戻られては受けても一手一手です。
79銀とかけて形つくり。角を打たれて
詰まされました。
二上先生が勝ちやすいのは、本局のような少し玉の堅い構えを取った時です。もっと玉を固める将棋は向いていませんし、薄い玉も好むのですが(大山先生相手では)負けやすいです。
これで最終局までもつれました。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.40 棋譜ファイル ----
開始日時:1965/12/24
手合割:平手
先手:二上達也8段
後手:大山十段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 4二銀(31)
7 6八玉(59)
8 5四歩(53)
9 7八玉(68)
10 5二飛(82)
11 5六歩(57)
12 6二玉(51)
13 9六歩(97)
14 9四歩(93)
15 5八金(49)
16 7二玉(62)
17 5七銀(48)
18 8二玉(72)
19 6八銀(79)
20 7二銀(71)
21 6六歩(67)
22 6四歩(63)
23 6七銀(68)
24 7四歩(73)
25 3六歩(37)
26 4三銀(42)
27 7七角(88)
28 4二金(41)
29 1六歩(17)
30 1四歩(13)
31 2五歩(26)
32 3三角(22)
33 5九角(77)
34 5三金(42)
35 4六歩(47)
36 6三金(53)
37 6八金(69)
38 8四歩(83)
39 2六角(59)
40 5一角(33)
41 4五歩(46)
42 同 歩(44)
43 4八飛(28)
44 4二飛(52)
45 4五飛(48)
46 4四歩打
47 4八飛(45)
48 7三角(51)
49 3七桂(29)
50 3三桂(21)
51 1五歩(16)
52 同 歩(14)
53 同 香(19)
54 1三歩打
55 8八玉(78)
56 8三銀(72)
57 1八飛(48)
58 1二飛(42)
59 4五歩打
60 同 歩(44)
61 5五歩(56)
62 7二金(61)
63 4四歩打
64 5二銀(43)
65 5四歩(55)
66 同 金(63)
67 5五歩打
68 同 金(54)
69 4三歩成(44)
70 同 銀(52)
71 5三角成(26)
72 5二銀(43)
73 4四馬(53)
74 6五歩(64)
75 同 歩(66)
76 同 金(55)
77 7七桂(89)
78 5五金(65)
79 3三馬(44)
80 5六歩打
81 4八銀(57)
82 6五歩打
83 2四歩(25)
84 6三銀(52)
85 4七桂打
86 4六金(55)
87 6五桂(77)
88 6四角(73)
89 2三歩成(24)
90 5二飛(12)
91 5三歩打
92 6二飛(52)
93 5五桂(47)
94 9五歩(94)
95 6三桂成(55)
96 同 飛(62)
97 5四銀打
98 9六歩(95)
99 6三銀成(54)
100 9七歩成(96)
101 7八玉(88)
102 6三金(72)
103 5二歩成(53)
104 8七と(97)
105 同 玉(78)
106 9九香成(91)
107 5三と(52)
108 8五香打
109 7八玉(87)
110 9七角成(64)
111 6九玉(78)
112 6四金(63)
113 9四歩打
114 2六歩打
115 9五飛打
116 8七馬(97)
117 7八銀(67)
118 9二歩打
119 8七銀(78)
120 6五金(64)
121 6三と(53)
122 6二歩打
123 4四馬(33)
124 5七桂打
125 同 銀(48)
126 同 歩成(56)
127 同 金(58)
128 7七桂打
129 同 馬(44)
130 5七金(46)
131 同 金(68)
132 6三歩(62)
133 8六歩打
134 5六歩打
135 6七金(57)
136 2七歩成(26)
137 6八飛(18)
138 8九成香(99)
139 4四馬(77)
140 7九銀打
141 7一角打
142 7三玉(82)
143 6二馬(44)
144 6四玉(73)
145 5三馬(62)
146 5五玉(64)
147 4四馬(53)
148 投了
まで147手で先手の勝ち
20190403今日の一手
2月16日の名南将棋大会から、AさんとNさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。
一昨日の一手の回答
☆形勢判断をします。
銀銀(歩3)と角桂桂の交換で竜を作られています。先手の駒得ですが、終盤なので評価は控えめです。
玉の堅さは(相手の駒を考えないで)先手のほうが少し堅そうです。
先手の攻め駒は86角を数えるかどうかは悩みますが、85桂と持ち駒角金桂桂だけでも5枚あります。
後手の攻め駒は59竜57銀と持ち駒金銀で4枚。
総合すれば先手もちです。
何手で詰めろかを数えてみると、後手玉は詰まず、詰めろは何通りもありそうです。現状は2手すき。
先手玉は詰めろ(1手すき)なのです。先手番ですが、このままの進行では後手の勝ちですから、後手有利です。
☆ 大局観として
この問題では詰みまでの手数が長いのでわかりにくいのですが、互いに詰んでもおかしくない形です。しかし後手玉は詰まず、先手玉は詰めろなのです。
寄せ合いを逆転するためには、1手受けて3手すき以上にするか、攻防の手を指すか(この場合は詰めろ逃れの詰めろ)が必要です。状況によっては王手の利かしを入れるとか、とりあえず1手受けて2手すきにする、その後で逆転をねらうということもあります。
銀をもらい、金銀だけ持っていれば後手玉が詰みますから、なんとかなりそうに見えます。(後手から見ると金銀を渡さずに詰めろを継続するか、渡したら詰ます必要がある。)この場合は銀を手に入れるのが攻防の手になります。
× まずは詰みの確認をしておきます。後手玉は詰まないので73桂打など詰めろをかけたとして、68銀成
取るしかないですが、68同金は79飛で簡単です。68同角に67銀同玉(77玉は76金88玉98飛)56竜78玉67金88玉98飛
端に逃げられないので狭いのです。
× 実戦は67飛でした。
竜当たりになるので飛車を逃げたくなりますよね。58竜68桂67竜同玉58銀打76玉66銀成
詰みがありました。
68金打の合駒だと
68同銀成同金69銀77玉78金76玉67竜
67同玉は56金76玉66金同玉56飛、67同金は75飛から詰みます。
× 69飛だと
58竜に合駒は詰み、77玉
は詰みませんが、56銀(詰めろ)78金打98歩成
後手の詰めろが続き、持ち駒金を使ってしまうと反撃が遠くなりますから勝てません。
△飛車を横に逃げてみます。18飛
この先手玉が詰めろを逃れているかどうか。67銀同玉58銀不成同飛56金
76玉79竜77歩75金同角同歩86玉95角97玉96歩98玉
かなり危険ですが詰みません。
ということで後手は竜取りを避けて29竜
が最善です。飛車のただ取りにならないように、先ほど先手の飛車は18に移動しておくのが正しい手だったとわかります。ここで73桂打など後手玉に詰めろをかけると、67言同玉66銀成同玉56金
76か77に逃げて79竜がぴったりで先手玉を詰まされます。つまり後手の29竜は詰めろだったというわけです。
先手は93歩82玉44角
とするのが先ほどの66銀成の手を消す攻防の手です。詰めろ逃れの詰めろですね。53歩73桂打(詰めろ)同金92歩成
92同玉は73桂成で勝ち。72玉73桂成同金85桂62玉73金52玉33角成
後手玉に詰めろが続きますが、桂を使い切ったので18竜同香48飛の時に68桂合が無くなって詰まされるようです。68金打に67銀同玉56金、68金が桂ならばこれを取れます。
もう少し工夫すれば何とかなりそうなのですが見つからず。(73桂打で73歩62金とか、93歩82玉を決めるかどうかとか97香とか。)実戦的にはどう転ぶかわからないので△評価です。
× 67金と打つと
56銀同金68銀成同角56竜
持ち駒金を使って銀2枚もらったのですが、後手玉が詰みません。
× 69金と打てば19竜
先手玉の安全度が増した(3手すき以上)のですが、金を使うと寄せ合いになりません。
× 69桂と打てば
68銀成同金(と取れるようになった、68同角は67銀があるので状況は変わらず)76飛77桂打88金
77の合駒が銀でも、67玉に56竜があるので詰みを逃れていません。
× 67桂は19竜
76香を打たれるのが痛いです。
× 67角は良さそうですが98歩成
で詰めろ。45角(詰めろ)に68銀成同角88飛
清算は簡単、77玉に68飛成同金88角以下、詰みを逃れていません。
× 76角でも56銀
と使われて詰めろなので受けが無くなります。
× 88玉と早逃げしても
98金78玉68銀成同角88飛
77玉に68飛成同金88角という詰み筋です。
× 端も詰めろに関係しているのですが、95歩は
68銀成同角67銀同玉56銀78玉67金88玉79竜
79同角78飛97玉96歩同玉76飛成86角95香同玉84金96玉85金・・・ずいぶん長い手順(37手詰め)ですが詰まされます。
○ 実は問題図は92歩成同玉と成り捨てた直後なのですが、93歩82玉92金71玉と筋悪く追ってみたら
わかるでしょうか。26角が王手竜取りなのです。61玉59角
寄せ合いの逆転(詰めろ逃れの詰めろ)ではないですが、確実に詰めろ逃れにはなっていて、先手玉が何手すきまで延びたのかわかりません。
○ 同じ意味で93金81玉73桂打
筋悪く追って、71玉に26角で王手竜取り、73同金に同桂成では詰まされて負け、73同桂不成72玉82金62玉26角
という王手竜取りでも勝ちです。
☆ まとめ
18飛とかわして詰めろ逃れの竜取りで勝ちだと思って問題にしたのですが、わずかに負けのようです。
王手竜取りをかければ勝ちですが、見えにくいですよね。攻防の手ですが、詰めろ逃れ(だけど)の詰めろではありませんでした。
パズルのようなものだと思って楽しんでください。