名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
みなさんの棋力向上のための記事を毎日投稿しています。

雑談:振り駒

2019-04-02 | 未分類

私は対局中に雑談をするのが好きなのですが、振り駒ネタも何回か話しています。

アマチュアが普通の大会で使用する駒は彫駒です。プラスチックが多いでしょう。表が歩兵(ふひょう)で裏が と だけ。掘った重量(というかプラスチックでは成型だけですが)のバランスがとれていませんよね。5枚も振れば結構片寄るのではないかと常々話すのですが、愛知棋匠会さんのブログ記事を見つけました。

10000回*5枚振って先手が51.1%だったとか。これだけ試行して片寄るのでは、いかさまギャンブルには十分使えるレベルです。

その昔プロで問題になって、過去の先後を調べたら片寄っていなかったというのですが、彫埋めや盛り上げ駒を使うせいでしょう。

ということでここ一番の大勝負をするときは、自分で駒を振ることをお勧めします。

また、私は意識して振っていることも影響しているのだと思いますが、2枚表2枚裏、1枚を立てて振り直し、3枚-2枚で先手を取る、という経験が体感的に多いです。そういう時は将棋の内容も好調です。(笑いながら本気で。)この頃これが出ていないなあ、不調です。

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大山将棋問題集20190402

2019-04-02 | 大山将棋研究

先手番大山先生の手を考えます。

第1問

 

3筋を強化したいです。

A 37桂  B 39飛  C 49銀

 

第2問

 

4筋を攻められそうです。

A 35歩  B 49飛  C 65歩

 

第3問

 

35歩の形で36歩と合わせて同歩とされた局面です。

A 36同銀直  B 36同銀右  C 26銀左

 

第4問

 

どこを攻めましょうか?

A 86歩  B 75歩  C 65歩

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大山将棋研究(1208);中飛車に持久戦(二上達也)

2019-04-02 | 大山将棋研究

今日の棋譜20190402

昭和40年12月、二上達也先生と第7期棋聖戦第1局です。ダブルタイトル戦になりました。

大山先生の先手中飛車です。

角筋を止めておとなしい形になり

68金を見て二上先生は右桂を跳ねるのですが

78金で仕掛けられません。

角筋を止め、金銀を3段目に移動して囲う(銀矢倉への組換えが良いと思います)のかと思ったら13角。

角を移動して袖飛車です。居飛穴では見かけますが、それ以外で居飛車がここに飛車をまわることは少ないです。

左銀を49~48と移動するのが大山流の駒運びです。

二上先生は4筋から攻めようというわけですが

大山先生は攻められる前に動きました。

角を追って

端を取り込んだところでは作戦勝ちから有利になっています。

さらに3筋の位も取り返し

飛車は27へ配置します。二上先生は作戦負けなので玉移動は正しい臨機の策ですが

大山先生は端攻め、というかもう1歩持とうということだったのかもしれません。二上先生としては93歩と謝るほうが良いのですが

香交換では負けが早まります。

大山先生は6筋に目を向けました。遊び駒がありませんね。

香を打ちあい

1筋で香を手に入れてもう一枚据えます。

金取りに構わず65桂が利きました。56歩には53桂成、同金左や同玉には72銀があります。53桂成同金右は64香で十分です。

全部清算して駒損もなく、玉が堅くて攻め駒が4枚はあります。馬飛も使えそうです。

二上先生の16金(両取り)は飛車をまわられて損な手ですが

飛車を追い

26銀を取って形つくり。

あっさり終わりました。

 

二上先生らしいといえばらしいのですが、序中盤の感覚は良くないと思います。勝ちにくい形にしてから力が出るのですが、本局は大山先生がうますぎました。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.40 棋譜ファイル ----
開始日時:1965/12/21
手合割:平手  
先手:大山棋聖
後手:二上達也8段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 5六歩(57)
4 8五歩(84)
5 7七角(88)
6 5四歩(53)
7 5八飛(28)
8 4二玉(51)
9 6八銀(79)
10 6二銀(71)
11 4八玉(59)
12 3四歩(33)
13 6六歩(67)
14 3二玉(42)
15 3八玉(48)
16 1四歩(13)
17 1六歩(17)
18 4二銀(31)
19 2八玉(38)
20 7四歩(73)
21 3八銀(39)
22 9四歩(93)
23 9六歩(97)
24 5二金(61)
25 6七銀(68)
26 6四歩(63)
27 4六歩(47)
28 5三銀(62)
29 6八金(69)
30 7三桂(81)
31 7八金(68)
32 6三金(52)
33 3六歩(37)
34 4四歩(43)
35 5九飛(58)
36 4三銀(42)
37 2六歩(27)
38 1三角(22)
39 4七銀(38)
40 2四角(13)
41 3八金(49)
42 3一玉(32)
43 5八銀(67)
44 5一角(24)
45 6七金(78)
46 3二飛(82)
47 4九銀(58)
48 3五歩(34)
49 同 歩(36)
50 同 飛(32)
51 4八銀(49)
52 3二飛(35)
53 3六歩打
54 2四角(51)
55 3七銀(48)
56 3四銀(43)
57 5五歩(56)
58 同 歩(54)
59 同 飛(59)
60 5四歩打
61 5九飛(55)
62 4二飛(32)
63 5六金(67)
64 3二金(41)
65 3五歩(36)
66 同 角(24)
67 3六銀(47)
68 2四角(35)
69 2五歩(26)
70 1三角(24)
71 1五歩(16)
72 3五歩打
73 2七銀(36)
74 2二角(13)
75 1四歩(15)
76 4三金(32)
77 3六歩打
78 同 歩(35)
79 2六銀(37)
80 3三金(43)
81 3五歩打
82 4三銀(34)
83 3六銀(27)
84 4一玉(31)
85 5七飛(59)
86 5二玉(41)
87 2七飛(57)
88 3二銀(43)
89 9五歩(96)
90 同 歩(94)
91 同 香(99)
92 9四歩打
93 同 香(95)
94 同 香(91)
95 9五歩打
96 同 香(94)
97 同 角(77)
98 4一飛(42)
99 6五歩(66)
100 9一飛(41)
101 9六歩打
102 6五歩(64)
103 7七桂(89)
104 4三金(33)
105 6八香打
106 6四香打
107 1三歩成(14)
108 同 香(11)
109 1四歩打
110 同 香(13)
111 同 香(19)
112 1三歩打
113 6七香打
114 9四歩打
115 8四角(95)
116 8一飛(91)
117 9三角成(84)
118 5五歩(54)
119 6五桂(77)
120 同 桂(73)
121 同 金(56)
122 同 香(64)
123 6四歩打
124 同 金(63)
125 6五香(67)
126 同 金(64)
127 9二馬(93)
128 8四飛(81)
129 6五香(68)
130 1六金打
131 6七飛(27)
132 6六歩打
133 同 飛(67)
134 6四歩打
135 同 香(65)
136 6五歩打
137 同 飛(66)
138 5四銀(53)
139 6二香成(64)
140 4二玉(52)
141 6四飛(65)
142 2六金(16)
143 5四飛(64)
144 同 金(43)
145 5二金打
146 投了
まで145手で先手の勝ち

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大山将棋研究(1207);三間飛車に65歩急戦(二上達也)

2019-04-02 | 大山将棋研究

今日の棋譜20190401

昭和40年12月、二上達也先生と第4期十段戦第5局です。

大山先生の先手三間飛車に二上先生は急戦です。

後手番では仕掛けが利かない形になりました。

二上先生は5筋の歩を交換して

銀を引きます。75歩同歩76歩59角65桂という攻め筋がありますね。大山先生は67銀ではなく57銀だったので攻め筋が生じていました。

78飛の受けに65歩で開戦です。

大山先生は7筋を突き捨ててから65歩と取り

飛車をさばきます。

二上先生は飛車を追い

飛は35へ。

一度84飛と浮いたのは、45角に対応するためです。つまり82飛のまま78と だと、45角34角同角同歩83歩同飛84歩同飛66角という筋が気になるから。

15歩を手抜いて78と

大山先生は85歩を打ってから45角を決行します。24歩同飛22歩の受けならば端を攻めるというわけで

34角の受けに64歩。これを取ると34角25飛同角ですね。飛と金の取り合いしかなく

飛桂と金銀の交換になりました。損得無しに近いですが、玉の堅さが違います。大山先生が有利でしょう。

53馬49飛成同銀同竜では怖いので

52銀42金の交換が入り、馬にひもがつきました。

59金打65飛成で、直線的な寄せ合いを外れました。

大山先生は35歩同竜に51銀と使い

二上先生は36桂をねらい

大山先生は竜を追って桂を取ります。駒得が広がり、大山先生有利です。

ただ15歩が裏目に出て

銀を入手され

39銀を打たれて

金銀が多い先手玉も安泰ではないです。

34角を取る間に と金を使われて

寄せ合いはどちらの勝ちでしょうか?後手玉は詰みませんが

上部開拓のために34歩を打ったら28桂成。どうやらこれで即詰みのようです。

28同玉は38と ですね。

取らねばならなくなり、詰んでいます。

 

大山先生の頓死負けです。48と を取っておけば有利だったのだと思います。3筋に逃げると安全な気もしますから、とっさには仕方のないうっかりなのでしょう。二上先生の終盤力が生きました。

 

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.40 棋譜ファイル ----
開始日時:1965/12/16
手合割:平手  
先手:大山十段
後手:二上達也8段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 5六歩(57)
4 8五歩(84)
5 7七角(88)
6 5四歩(53)
7 7八飛(28)
8 6二銀(71)
9 6八銀(79)
10 3四歩(33)
11 6六歩(67)
12 4二玉(51)
13 4八玉(59)
14 3二玉(42)
15 3八玉(48)
16 7四歩(73)
17 2八玉(38)
18 5二金(61)
19 3八銀(39)
20 1四歩(13)
21 1六歩(17)
22 6四歩(63)
23 5八金(69)
24 4二銀(31)
25 4六歩(47)
26 5三銀(42)
27 4七金(58)
28 9四歩(93)
29 9六歩(97)
30 7三桂(81)
31 8八飛(78)
32 5五歩(54)
33 同 歩(56)
34 4四銀(53)
35 5七銀(68)
36 5五銀(44)
37 5六歩打
38 4四銀(55)
39 3六歩(37)
40 5三銀(44)
41 7八飛(88)
42 6五歩(64)
43 7五歩(76)
44 同 歩(74)
45 6五歩(66)
46 7七角成(22)
47 同 飛(78)
48 8六歩(85)
49 7五飛(77)
50 7四歩打
51 同 飛(75)
52 6三金(52)
53 3四飛(74)
54 3三歩打
55 3五飛(34)
56 8七歩成(86)
57 2五飛(35)
58 8四飛(82)
59 1五歩(16)
60 7八と(87)
61 8五歩打
62 同 飛(84)
63 4五角打
64 3四角打
65 6四歩(65)
66 2五角(34)
67 6三歩成(64)
68 8九飛成(85)
69 5三と(63)
70 同 銀(62)
71 2六歩(27)
72 3四角(25)
73 6三角成(45)
74 6九飛打
75 5二銀打
76 4二金(41)
77 5九金打
78 6五飛成(69)
79 3五歩(36)
80 同 龍(65)
81 5一銀(52)
82 5八歩打
83 同 金(59)
84 5四歩打
85 3六歩打
86 6五龍(35)
87 7三馬(63)
88 5二金(42)
89 6四歩打
90 1六桂打
91 2七玉(28)
92 6二歩打
93 4五桂打
94 5一金(52)
95 5三桂成(45)
96 3九銀打
97 1七銀打
98 6九龍(65)
99 4八金(58)
100 6八と(78)
101 3五歩(36)
102 5八と(68)
103 3四歩(35)
104 4八と(58)
105 3三歩成(34)
106 同 桂(21)
107 3四歩打
108 2八桂成(16)
109 同 銀(17)
110 同 銀成(39)
111 1七玉(27)
112 1六銀打
113 同 玉(17)
114 1五歩(14)
115 1七玉(16)
116 1六金打
117 投了
まで116手で後手の勝ち

 

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