先手番大山先生の手を考えます。
第1問
玉頭銀の受け方です。
A 77玉 B 68銀 C 35歩
第2問
大胆な指し方です。
A 77歩 B 75飛 C 33飛成
第3問
駒得ですが嫌な形で、後手の攻め駒を減らしたいです。
A 77桂 B 57桂 C 56桂
第4問
これで勝ちが見えました。
A 49玉 B 79金 C 45銀
先手番大山先生の手を考えます。
第1問
玉頭銀の受け方です。
A 77玉 B 68銀 C 35歩
第2問
大胆な指し方です。
A 77歩 B 75飛 C 33飛成
第3問
駒得ですが嫌な形で、後手の攻め駒を減らしたいです。
A 77桂 B 57桂 C 56桂
第4問
これで勝ちが見えました。
A 49玉 B 79金 C 45銀
今日の棋譜20190424
昭和41年5月、升田幸三先生と第25期名人戦第5局です。
升田先生の振り飛車のようですが、54銀が早いです。
これは玉頭銀と呼ばれますが、飛車を振る前に指しています。
75飛の銀詰めろ。
84歩は銀を助ける意味ですが、陽動居飛車というべきかもしれません。大山先生は飛車を切って
駒得をねらいます。
角をつないで打てば詰めろ角取りは受かります。
43金には33角成で
二枚換えにして金を打って守りました。
升田先生は8筋をねらい
大山先生は角を取ってさらに駒得を目指します。(駒柱ができていますね。)
桂で角を取ったら金をかわし
飛車を取るのではなく65銀取りです。
銀を取って
飛桂と角金の交換です。駒得は思ったほど大きくありません。だから升田先生としては84飛と逃げる(78と同金89飛成もある)のが正しくて、形勢不明のはず。
飛車を逃げずに桂を打って寄せを目指したのですが
(64金に56桂のチャンスはありました)二枚桂を打っても先手玉は59~49へ逃げる道があります。
危ないようでも大山先生の54歩が攻防です。78金同金同と同玉はまだ決め手がなく
升田先生は77金から78と、先手玉も危なさそうですが
大山先生の玉の早逃げが好手です。左右挟撃を避け
69金を取られても飛取りで返せます。
升田先生は69飛を取らせて、56銀を取りますが
成桂を取られて投了です。先手玉を捕まえられません。
升田先生が無理なことをやっているようですが、案外に難しいです。どこまで研究していたのでしょうね。(新手の研究は欠かしませんでした。)駒を取られてもバランスがとれていたのですが、64飛は取らせるつもりでいたけれど、逃げて難しい場面があったとはちょっと気が付きにくいです。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.41 棋譜ファイル ----
開始日時:1966/05/30
手合割:平手
先手:大山名人
後手:升田幸三9段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 3二銀(31)
7 5六歩(57)
8 4三銀(32)
9 6八玉(59)
10 3三角(22)
11 7八玉(68)
12 5四銀(43)
13 3六歩(37)
14 6五銀(54)
15 3五歩(36)
16 同 歩(34)
17 3八飛(28)
18 7六銀(65)
19 3五飛(38)
20 8四歩(83)
21 3三飛成(35)
22 同 桂(21)
23 4四角(88)
24 4二金(41)
25 3四歩打
26 6四飛打
27 6六角打
28 4三金(42)
29 3三角成(44)
30 同 金(43)
31 同 角成(66)
32 6二玉(51)
33 6六金打
34 5四角打
35 5八金(49)
36 8五歩(84)
37 6八玉(78)
38 8六歩(85)
39 5五歩(56)
40 6五角(54)
41 5七桂打
42 8七歩成(86)
43 6五桂(57)
44 同 銀(76)
45 7五金(66)
46 8八歩打
47 4三角打
48 8九歩成(88)
49 6五金(75)
50 7九と(89)
51 同 金(69)
52 5二銀打
53 2一角成(43)
54 8八と(87)
55 6九金(79)
56 4五桂打
57 6四金(65)
58 同 歩(63)
59 5六銀打
60 6五桂打
61 5四歩(55)
62 7七金打
63 5九玉(68)
64 7八と(88)
65 5三歩成(54)
66 同 玉(62)
67 4九玉(59)
68 8九飛成(82)
69 3八玉(49)
70 6九龍(89)
71 5九金(58)
72 5七桂成(45)
73 6九金(59)
74 5六成桂(57)
75 5四飛打
76 6二玉(53)
77 5六飛(54)
78 投了
まで77手で先手の勝ち