先手番塚田先生の手を考えます。
第1問
少し駒損ですが、取り返せます。
A 83角 B 61角 C 41銀
第2問
きれいな攻めが決まります。
A 42同馬 B 45銀 C 23銀成
先手番塚田先生の手を考えます。
第1問
少し駒損ですが、取り返せます。
A 83角 B 61角 C 41銀
第2問
きれいな攻めが決まります。
A 42同馬 B 45銀 C 23銀成
今日の棋譜20230208
1954年3月、塚田正夫先生と名人A級勝抜戦です。
後手の升田先生は振り飛車模様ですが
金2枚を上がったので居飛車です。
うそ矢倉が間に合いました。
塚田先生は玉の囲いをそこそこにして、攻めることを考えます。
角で3筋の歩の交換、この頃には矢倉崩しの理想形は常識化していました。
対して升田先生は端の位を取り、玉を囲うのですが、のんびり過ぎるのでは。
26角に34銀がねらいでしたか。74歩よりも95歩を優先したから、無理をしている感じが強いですが。
35歩45銀、塚田先生は銀交換が自然でしたが銀を引きます。
64角18飛74歩、これは先手良しでもおかしくないですが。
65歩73角66銀
72飛37角。なお37角ではなくて37桂とすれば銀を取れるのですが、36歩45桂37歩成、と金がより働きやすくなります。
升田先生は角を交換しなければ(82飛くらい)互角ですが、37同角成同桂36歩。
45桂37歩成16銀45歩。銀桂交換でも と金があるので駒得と見て良いです。
でも61角71飛52角成、馬を作られると駒損でしょう。
44角に34銀、これが受けにくくて
42金引に23銀成が利きます。23同玉は34馬が王手角取り。44角ではなくて53角と打っておくべきだったのか。
23同金42馬。後手玉は薄いし、24に傷があります。
35角32金12玉24歩。24同金同馬は詰めろです。金を逃げるわけにもいかなくて
24同角同馬同金44角、これは詰めろ銀取り。
23玉62角成73飛
25歩14金21金まで。勝ち目なしです。
塚田先生の快勝です。升田先生は相矢倉で玉頭で受けながら戦おうとしているのですが、それならばそれなりに準備しておかないと。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.60 棋譜ファイル ----
開始日時:1954/03/30(火) 00:00:00
棋戦:名人A級勝抜戦
戦型:矢倉
手合割:平手
先手:塚田正夫
後手:升田幸三
手数----指手--
1 2六歩(27)
2 3四歩(33)
3 7六歩(77)
4 4四歩(43)
5 2五歩(26)
6 3三角(22)
7 4八銀(39)
8 5四歩(53)
9 6八玉(59)
10 3二金(41)
11 7八玉(68)
12 5二金(61)
13 5六歩(57)
14 4三金(52)
15 5八金(49)
16 4一玉(51)
17 6八銀(79)
18 2二銀(31)
19 7七銀(68)
20 4二角(33)
21 7九角(88)
22 3三銀(22)
23 6六歩(67)
24 6二銀(71)
25 6七金(58)
26 8四歩(83)
27 3六歩(37)
28 3一玉(41)
29 3七銀(48)
30 9四歩(93)
31 3五歩(36)
32 同 歩(34)
33 同 角(79)
34 9五歩(94)
35 3六銀(37)
36 2二玉(31)
37 2六角(35)
38 3四銀(33)
39 3五歩打
40 4五銀(34)
41 2七銀(36)
42 6四角(42)
43 1八飛(28)
44 7四歩(73)
45 6五歩(66)
46 7三角(64)
47 6六銀(77)
48 7二飛(82)
49 3七角(26)
50 同 角成(73)
51 同 桂(29)
52 3六歩打
53 4五桂(37)
54 3七歩成(36)
55 1六銀(27)
56 4五歩(44)
57 6一角打
58 7一飛(72)
59 5二角成(61)
60 4四角打
61 3四銀打
62 4二金(43)
63 2三銀成(34)
64 同 金(32)
65 4二馬(52)
66 3五角(44)
67 3二金打
68 1二玉(22)
69 2四歩(25)
70 同 角(35)
71 同 馬(42)
72 同 金(23)
73 4四角打
74 2三玉(12)
75 6二角成(44)
76 7三飛(71)
77 2五歩打
78 1四金(24)
79 2一金(32)
80 投了
まで79手で先手の勝ち