またこの図に戻りますが、
後手は86同歩の一手ではありません。77角成同銀86歩もあり得ます。
86同飛は同飛同銀88飛82飛
ここで田中先生の定跡本では、52金右以下は先手優勢とありますが、(手順省略で)この図です。
評価値は-110で後手ペースなのです。先手の桂得とは言え、99香は取られるのですし、78角と手放しているから楽観できないはずですが。
それはともかく
後手の受け方としては、定跡本で62銀が後手の最善 (先手自信なし) のように書いてありますが、互角です。AIに聞いてみると、42銀引が最善で、78角88飛成81飛成51金右
この図の評価値は-275の後手良しです。後手玉が堅すぎますね。
ということで
86同飛は後手良しです。86同銀はどうでしょうか。73桂84歩同飛66角44角
派手な戦いになりますが、84角88角成73角成89馬58金左
田中先生は先手が指せるとしているのですが、評価値は-157の後手ペースです。美濃囲いの堅さを過大評価しているのでしょう。金銀4枚の舟囲いのほうが堅く、86銀が遊んでいる (攻め駒にも玉の堅さにも関係していない) のがマイナスです。
定跡本では
86同銀に33角のほうを勧めています。
77桂75歩は後手が良いでしょう。88銀の時には88飛成同銀82飛
88同角成とすると82飛が王手馬取りになるところでした。78金88角成同金同飛成
(先手自信なしとしていますが) 評価値は-842で、後手優勢に近いです。
戻って
最善は77角の合わせです。73桂に75歩は
仕方のない動きでしょうか。65桂33角成同桂73角
81飛82歩71飛46角成44角
98飛88歩では悪いので、55歩同角同馬同歩77銀
後手は銀を取るのではなく、57桂不成59金左49桂成同金56歩81歩成72飛
この図の評価値は-230の後手良し (先手自信なし) です。つまり最初の
86歩からの動きは、昨日までに調べた86同歩よりは、77角成同銀86歩のほうが、後手としてはわかりやすいようです。先手の動きは無理なのでした。
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