第1問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/f5/03dd4483bbf646131636a9c36faae8ab.png)
攻めの筋を広げます。
A 63香成 B 65銀 C 54歩
第2問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/20/2b3d02d11534a051c9df728b6bda70dc.png)
どうやって攻め続けますか?
A 96香 B 77桂 C 24歩
第3問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/77/575ba63dd71c0230a5d80649d33a23fb.png)
攻撃続行です。
A 65銀 B 73角成 C 64角
第4問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/9e/6d95f4d9f9c70bd587dd5629446440a7.png)
攻め駒の数が大事です。
A 21角 B 64金 C 22金
第5問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/af/45948ddb64bbcaaf3b08e52c85760c1a.png)
軽い手がありました。
A 56歩 B 63歩 C 53歩
20171125今日の一手
8月6日の名南将棋大会から、KさんとIさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。
一昨日の一手の回答
☆ 形勢判断をします。
駒の損得はありません。
玉の堅さは先手のほうが堅いです。
先手の攻め駒は26飛77角の2枚。
後手の攻め駒は64角1枚。
総合すれば先手が指しやすいです。
☆ 大局観として
後手の片ツノ銀の中飛車と先手の左美濃という対抗は玉の堅さが違うので先手が勝ちやすいはずです。中飛車側が抑え込めれば完封勝ちではありますが。
問題図では先手が3歩持っていて桂頭に手がついている状態ですから、上手く指せば攻撃続行できそうです。先手玉が堅いので銀取りにも構わないで攻める手が成立しているかもしれません。「駒は取られる寸前が一番働いている」などどいわれるのですが、問題図がそれに当たります。銀を逃げる一手ではありません。
後手としては問題図の前に35同歩
と丁寧に指す必要がありました。玉が薄い方は強い指し方が危険を呼びます。35歩と取る前に46歩同銀45歩を決めようとしたのが問題図でした。
△ 実戦ではおとなしく37銀と引いたのですが
これは後手の言い分が通りました。35歩44歩34銀
と進んで、ちょっと失敗したかなあ?と思うところでしょう。ここで55歩が疑問手で、55同歩66歩56歩同金25銀
飛車を取られること自体は構わなくても、26同銀と取り返した形がひどいです。そのまま押し切られてしまいました。
55歩ではなく単に66歩
から角を追えばまあまあこれからでした。66同歩同金53角65金63銀64歩
という調子です。守りの金を使って攻めているのであまり良い指し方ではないのですが。
○ 34銀とかわせない時なので、先に44歩を入れたいです。
52銀に37銀
とすると違いがわかりますね。後手は桂頭を受けられません。
46歩と銀を取り合えば
43歩成同金23飛成47歩成34歩
と金の作り合いでも駒を取れる先手の方が優勢になります。
とすれば後手は44歩に同銀しかなく
44同角46歩34歩
41飛77角66歩
ここで66同金と取って53角36飛35銀39飛45桂65金
という指し方か、
66同角65銀77角66歩同金同銀同角65金33歩成
という指し方かの選択です。どちらもまあまあ先手が指せていると思います。
△ 34歩と取り込むと
34同銀37銀25銀27飛41飛47歩36歩28銀
ずいぶん押し込まれましたが、35歩で銀はさみがありますから、それほどひどくはないです。これはほぼ互角です。
○ 思い切って57銀としてみると
19角成44歩52銀34歩
桂馬を取れます。24香にも33歩成26香32と
で42と が残っていますから先手有利というより優勢です。
57銀にも35歩が仕方ないようです。
24歩同歩44歩34銀24飛
先手玉がさらに堅くなったので、飛車を切るつもりです。23銀には43歩成
23金でも同飛成同銀43歩成
と強攻して先手有利です。
△ 36飛は
46歩34歩45銀
33歩成36銀32と同銀22角成21銀
先手の駒損も指せないことはないですね。
あるいは46歩に44歩として
52銀34歩45桂33歩成47歩成
32と57と同金同桂成75金
後手は19角成か75同角同歩67銀か。これも形勢不明です。
× 45同銀同桂
ではさすがにまずいでしょう。銀を取らせて桂馬を攻めるという当てが外れています。46歩にも15銀から46角を狙われます。
△ 24歩同歩
は大体いつでも入る利かしで、これから44歩を選べばよいのですが、途中で25桂とか
25歩とか
(これは36飛で問題ないですが)余計な変化を与えるかもしれません。
△ 95歩は
95同歩なら先手は33桂を取りやすくて後手は29桂を取りにくい位置にあるので、後の端攻めは先手の方が分があるかも。
後手が手抜いて46歩44歩52銀34歩45桂94歩
銀損でも後手の歩切れですから先手が悪いことはなさそうです。
☆ まとめ
玉の堅さが違うと乱暴が利くものです。後手としては玉が薄いので慎重に指さねばなりませんでした。
先手はチャンスで、銀を逃げないで44歩が有力です。
ちょっとひねって57銀というのも好手でした。後手は自然な19角成がうまくないのです。
そのほかの手も(45同銀はだめですが)先手が指せないことはないです。
形勢判断では先手が玉の堅さで明らかに優っていましたから、それを最大限に生かした指し方で有利が広がっていきます。