名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
みなさんの棋力向上のための記事を毎日投稿しています。

SS4-13 ゴキゲン中飛車(7)

2025-01-22 | 基本定跡の研究

所司先生の別の本「早分かり中飛車定跡ガイド」では、75角の前に11竜が載っています。この本は2011年出版なので、(75角が難しいから) 見直された手なのでしょう。

さていきなり難しい話になるのですが、72玉とした場合にに66香54銀23角51金右34角成

後手苦戦とされているのですが、この図の評価値は-187の後手ペースなのです。89馬として43桂成同銀同馬99馬

自然に進めて評価値は-300ほどになりますから、間違いありません。

では先手はどうするか。AIに聞くと、

72玉66香54銀22歩

23角ではなくて歩を垂らし、駒得をねらいます。55銀同歩57歩同金55飛46銀25飛

18角27歩21歩成42銀22と52金左28歩・・・というのが進行例で、評価値は少しプラスで推移するのですが、どうやら0付近の互角に収束するようです。

ということでまた戻って

先の変化との比較が難しいけれど、先手の最善手は75角のほうでしょう。

昨日まで調べてきた形に似ていますが、32銀には33香があります。だから21歩同竜32銀11竜74歩86角

後手は1歩捨てて1手稼いでいます。51金左の受けに、目につく53香は87馬で後手有利。なので63桂成同玉66香

歩切れになったので香打ちが厳しくなります。72玉77角89馬61香成

61同金63金ではつぶれるので、61同玉63金92飛23歩

先手の攻めは続きます。62銀打64金52桂54金57香

取ると65桂はまずいようで、48玉58香成同金21金13竜

この図の評価値は0付近の互角なのですが、79馬16竜23銀33角成・・・手を進めていくと、再び評価値はプラスに転じます。

ということで62玉は少し劣る手だという結論です。他の変化が悪ければ、後手はここに戻ってくるのですが。

 

先手が11香を取った図に戻ります。

所司先生はここで54歩もだめな手だと書いているのですが、63桂成同玉66香

後手不利だとされています。でも話はそんなに簡単ではなく、72玉に96角51飛41角成

41同飛12竜42桂24歩

ここまでの手順を見つけて、やっと評価値は+191の先手良しです。

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SS4-13 ゴキゲン中飛車(6)

2025-01-21 | 基本定跡の研究

また手順のおさらいから。初手から76歩34歩26歩54歩

25歩52飛58金右

55歩24歩同歩同飛

56歩同歩88角成同銀33角

21飛成88角成55桂62玉

75角32銀11竜51金右

ここまで。この図の評価値は0付近の互角です。24歩は互角の結論でした。22歩はそれよりも前に指されていた手です。後手は74歩を突いて

昨日は57角を見ましたが、後手有利になりました。残りは2つ。86角には57歩同金87馬

95角72玉21歩成94歩77角73桂で先手が指しにくいと所司先生は書いているのですが、AIに聞くと、88香

この図の評価値は+338の先手有利です。76馬には66金と逃げながら馬を追うことができます。すると31と があるので先手の駒得になるのです。後手のねらい通りに65桂87香57桂成と進んでも

評価値は+376の先手有利です。

所司先生はだめだと書いているのですが、AIに聞くと、86角には54歩が最善です。

95角84歩同角73銀

66角には同馬ではなくて89馬

63桂成同玉21歩成で後手不利と書かれているのですが、評価値は-135です。27桂

これは香を取って64香ねらいです。31と同金同竜19桂成

22角成41銀33馬29成香48銀28成桂

46香44歩同馬62銀上

難しい手順ですが、この図の評価値は0付近の互角です。途中は後手ペースのようでしたが、難しいようです。

戻って

最後の選択肢、66角も見ておきましょう。(48角ではねらいがないので、99馬などで後手良しです。) 89馬21歩成65銀

角を逃げ回ってもだめなので、31と66銀41と同銀66歩

57歩と打って先手不利とされていますが、AIに聞くと、56馬のほうが優ります。43桂成57歩

52成桂同銀と進んだところで、評価値は-302の後手有利です。後手のねらいとしては、68金寄ならば66馬21竜56桂

攻め駒は4枚あるので、先手は駒得でも受けきれないのです。仕方なく寄せ合いにするのですが、後手が良いようです。

結論として出版当時2004年の従来手22歩でも互角なのでした。

 

 

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SS4-13 ゴキゲン中飛車(5)

2025-01-20 | 基本定跡の研究

もう一度手順のおさらいから。初手から76歩34歩26歩54歩

25歩52飛58金右

55歩24歩同歩同飛

56歩同歩88角成同銀33角

21飛成88角成55桂62玉

75角32銀11竜51金右

ここまで。この図の評価値は0付近の互角です。24歩は互角の結論でした。22歩はそれよりも前に指されていた手です。後手は74歩を突いて

先手は角を逃げるわけですが、57角から。45銀66香72銀13角成

馬を作れましたが、89馬21歩成56銀

所司先生は56銀とする前に35桂だというのですが、だめだと書いてある、単に56銀が正解です。46馬67銀成63香成同銀同桂成同玉64銀72玉53歩

後手不利とされているのですが、62飛63歩42飛

この図の評価値は-818の後手有利です。

細かい変化も言及されていますが、少し飛ばします。所司先生の本手順だと、後手が56銀とするところで35桂31と56銀

57歩67銀成31と同銀43桂成

57飛成同金同成銀以下 (35馬同歩65桂77角49玉66角成) を先手劣勢としているのですが、AIに聞くと、53飛

これが攻防の手です。評価値は+420で先手有利。

ただし途中に問題があります。戻って

57歩67銀成41と55飛

これは68金打66成銀51と と進んで後手指しにくいとされているのですが、68金打には58成銀同金上41銀

手を戻せば後手玉が堅く、評価値は-718の後手有利です。

なので正しくは

68金打などと受けるのではなく、51と 金を取って評価値は0付近の互角です。ゆえに後手は35桂を打たずに56銀と出ましょう、ということになり、後手有利になっていきます。

結構ややこしくて、定跡本に間違いもあるので理解しにくいですが、57角と逃げるのは後手良しです。

 

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お知らせ+第259回名南将棋大会(壱)結果速報

2025-01-19 | 名将会

お知らせ

名南将棋大会の会場である、名古屋市南生涯学習センターに盤駒時計を置けなくなりました。運営上に不都合があり、別の会場を探すことにしました。次回1月25日の(弐)は行いますが、2月の予定をキャンセル、とりあえずは休止とします。アマ連にも告知を依頼しておりますが、棋友の方々にも広めてください。

さて、本日は第259回名南将棋大会(壱)を開催しました。結果速報です。7クラスは最多でしょう。

A級優勝

村山周平さん

B級優勝

瀧本洋満さん

C級優勝

櫻井秀哉さん

葛西直樹さん

D級優勝

古賀慎吾さん

武井政宏さん

E級優勝

荒島栄一さん

F級優勝

本郷聰弘さん

天野一雄さん

高原秀樹さん

G級優勝

松岡好美さん

優勝された方々、おめでとうございます。

参加された皆様、ありがとうございました。

トーナメント表の画像です。

 

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SS4-13 ゴキゲン中飛車(4)

2025-01-19 | 基本定跡の研究

村山慈明先生の「ゴキゲン中飛車の急所」という定跡本は2011年出版、所司先生の「早分かり中飛車定跡ガイド」と同じ年ですが、もっと掘り下げた手順を書いています。

24歩に54歩を打つ変化、所司先生は「63桂成や33香があるから後手不利」だとあっさり触れているのですが、(63桂成同玉のところで評価値は-102 です。)

村山先生はその先についても書いています。33同銀43桂成22飛

ここで分岐して、66角同馬同歩24飛25歩同飛26歩85飛86歩

角馬を交換して、王手飛車の筋で受けようという手順です。後手は飛を逃げている場合ではないので95角と打つのですが、定跡本では68角86飛33桂成89飛成95角78銀で後手有利です。でも95角に49玉とすれば

評価値は+274の先手良しです。86飛53角72玉86角成同角33成桂・・・

もう一つの分岐は

31角成同金同竜41香

22竜同銀32飛では先手が思わしくないです。33成桂24飛28歩

この図の評価値は+203の先手良しです。28歩で42銀と攻め合うと、村山先生のいうように、後手が良くなるようです。

蛇足で書いておくと、28歩の代わりに42銀同金同成桂29飛成41竜

先手が先に詰めろをかけるので先手有利のようですが、39竜49香72玉61金

95角86金74歩

先手に金を打たせてから詰めろを消すというのが好手順です。71金73玉95金48歩

この図の評価値は-476の後手有利です。AIも浅い読みだと先手優勢だとしている手順でした。48同金は57銀が詰めろで受けにくいです。

54歩と打つのはいろいろ面倒なのですが、どうにか先手良しになります。

 

 

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SS4-13 ゴキゲン中飛車(3)

2025-01-18 | 基本定跡の研究

手順のおさらいをしておきましょう。初手から76歩34歩26歩54歩

25歩52飛58金右

55歩24歩同歩同飛

56歩同歩88角成同銀33角

21飛成88角成55桂62玉

75角32銀11竜51金右

ここまで。この図の評価値は0付近の互角です。24歩と22歩があって、24歩から調べます。後手が74歩を突くと、66角89馬

23歩成 (同銀には43桂成) 57歩同金65桂

32と57桂成同角32飛66香

この図の評価値は+558の先手有利です。66香以外の手でも良いのですが、所司先生は54銀はだめだと書いています。でも72玉46角64歩68金

一度67馬を消しておけば問題ないです。この図の評価値は+1106で先手優勢。

ということで

24歩に74歩は疑問手なのでした。24歩には99馬13竜74歩

66角には89馬23歩成64香

後手は香を持っているのでここに打てるのが大きく、評価値は-210の後手良しになります。32と同金に43桂成

と所司先生は解説しているのですが、43桂成ではなくて78銀のほうが難しい (78同馬同金66香) ですし、ここで66香として52成桂を許すと逆転されます。正しくは43同金同竜66香

この図の評価値は-717で後手有利です。最後のところ、定跡本に間違いがあるのですが

ここは66角ではなくて86角が正着です。57歩同金89馬23歩成

65桂32と57桂成43竜

踏み込んで先手の勝ち、という解説なのですが。AIに聞くと、55飛同歩52銀打

しっかり守って後手優勢。評価値は-1220なのです。

戻って

65桂には66金と逃げるのが正着です。57桂成32と

32同金65香72銀43桂成

この図の評価値は+611の先手有利です。

では先手が良いのかといえば、またこの図に戻ってAIに聞くと、

65桂ではなくて45桂が正しく、66金21銀

一度銀をかわすのです。65から打っていないので桂を取られません。65香72玉63香成82玉48玉

この図の評価値は-25、面倒な変化が多いですが、結局は最善を尽くすと互角のようです。

 

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SS4-13 ゴキゲン中飛車(2)

2025-01-17 | 基本定跡の研究

ゴキゲン中飛車というのは、最初に指したというわけではないようですが、近藤正和先生が本家で、いつもにこにこでご機嫌だから、「ゴキゲン中飛車」という命名になりました。後手番で44歩を突かない中飛車です。定跡本も多数出ているのですが、まずは所司和晴先生の「東大将棋中飛車道場 第1巻 ゴキゲン中飛車超急戦」をもとに調べていきます。

初手から76歩34歩26歩54歩

26歩を突いている瞬間なので、22角成同飛53角は42角と合わされて手損に終わります。なので25歩ですが、52飛が成立するというのが発見です。最初に58金右

とする、一番面倒な変化を片付けましょう。

なお58金右で24歩同歩同飛とさばくと、88角成同銀33角28飛26歩77桂22飛

この図の評価値は-74、後手が指しやすくなるでしょう。

戻って

後手は55歩と突くのがメインの定跡で、24歩同歩同飛

後手は32金とするのもあるのですが、妥協しなければ56歩同歩88角成同銀33角

昨日プロトタイプとして紹介した将棋に似ています。21飛成88角成55桂62玉

ここまでは当然の進行です。先手は43桂成が自然ですが22飛とぶつけられます。

すでに先手が悪く、22同竜同馬44角同馬同成桂72玉

この図の評価値は-718の先手不利です。銀桂交換でも成桂ができているのですが、玉の堅さが劣ります。88と27に空間があり、57歩とたたけるから後手が攻めやすいです。

戻って

23角は厳しそうな手ですが32銀打と守られます。

43桂成23銀52成桂同金右23竜

とりあえずは角飛の交換です。ここで57歩同金65桂が厳しく、本には載っていません (58金引89馬で後手有利とされる) が66金とかわす手が最善です。

57桂成48銀同成桂同玉

この図の評価値は-248の後手良しです。後手は桂香を拾えるから駒得になるでしょう。

また戻って

定跡本の出版時点での最新形は、75角32銀11竜51金右

75角は57の地点をカバーしつつ31角成をねらい、32銀を誘って香を取り、33香をねらって金を寄らせた。ここまではずいぶん働いた手順です。でもこの図の評価値は0付近の互角です。従来の手が22歩、当時最新が24歩、と調べていくのですが、長くなるので今日はここまで。

 

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SS4-13 ゴキゲン中飛車(1)

2025-01-16 | 基本定跡の研究

中央位取り中飛車でも後手番で採用するとかなり変化が違います。一般には「ゴキゲン中飛車」と呼ばれるのですが、まずはWikipediaを参考に、そのプロトタイプ (原型) を調べます。

初手から76歩34歩26歩54歩25歩55歩

この出だしの将棋は古くからありまして、有名なのは塚田正夫先生が先手、後手の木村義雄先生から名人を奪取した将棋です。24歩同歩同飛32金

34飛52飛24飛56歩

56同歩88角成同銀33角21飛成88角成77角

というのがその将棋の進行です。この図の評価値は-36の互角です。

なお、名人戦で指されたので流行があり、大山全集にもいくつかこの戦型の棋譜が載っています。

さて途中では

56同歩に同飛が有力手です。

子どものころに柿沼昭治さんの本で読んだ気がするのですが、その定跡本を今探しても良くわかりません。この王手の受け方ですが、58歩では先手が損なので、58金右57歩68金寄

これが正しいのだと書いてあって、驚いた覚えがあります。88角成同銀33角21飛成88角成

これは58銀と打たれても48玉とかわせば大丈夫。1手の余裕を得て、45角52飛53歩同飛54歩と、後手の飛利きを止められます。52飛77桂99馬24桂

ここまで進めば評価値は+995、ほぼ先手優勢です。

AIに聞くと、決定版となる指し方があるようです。

この図から、68銀52飛48銀 (56歩は66歩57歩成同銀56歩46銀) 62玉77銀

この図の評価値は+220の先手良しです。でも56歩同歩同飛68玉23歩28飛76飛

ハッとする手があって1歩かすめ取られます。57銀74飛96歩94歩78玉42銀56銀

1歩取られても先手は2歩手持ちで問題なし。手得が生きそうです。35歩に97角33角79角と揺さぶれば

後手は35歩を守りにくいです。24飛25歩54飛45銀51飛54歩62銀35角

こんな進行で評価値は+166の先手ペースです。

というところでこのプロトタイプは消えて、後のゴキゲン中飛車につながります。

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SS4-12 先手中飛車に54歩型(14)

2025-01-15 | 基本定跡の研究

初手から76歩84歩56歩54歩58飛62銀に55歩同歩同角

5筋の歩を角で交換する将棋は昔からあります。大山先生の棋譜にも何局がありますし、私が子供のころ読んだ定跡書にも載っていました。なおこの図は詰めろになっています。

42玉48玉32玉38玉34歩

後手がどこで34歩を突くかですが、遠山先生が書いているように、22角成同銀68銀42金28玉33銀16歩14歩38銀

これは昨日まで見てきた図に合流する可能性が高いです。角を交換したのが1手損になっているのですが、形勢は互角でした。

後手が34歩を突くタイミングを後にすると、42銀77角34歩66歩

66歩では55歩を打つのも古い定跡書には書いてあるのですが、実戦では見かけません。53銀右68銀52飛67銀54銀28玉55歩16歩14歩38銀

これは昔からあって互角です。評価値は-55

遠山先生は77角と引くのを後回しにして、53銀右77角52飛という手順で

いずれにせよ後手も中飛車にして中央の位を取りに来ます。この時に28玉54銀18香

先手が穴熊にする順を採用したいようです。駒組を進めて

この図になると評価値は-10の互角です。

でもAIに聞くと、

55歩19玉34歩28銀45銀

英春流あるいは中飛車左穴熊で見られる銀の進出が有力です。こうなると先手の5筋の歩交換はマイナスなのです。(なお先手が美濃囲いだと、67銀~68角~46歩もあって難しいです。) 後手は84歩を突いているので、左穴熊などとはずれているのですが、28銀51金右39金33銀59飛14歩67銀13角

端角で中央をねらえるから後手が指しやすいです。この図の評価値は-132

というところで後手が54歩を突く形の検討を終わりにします。互角の変化が多かったですね。後手としてはその前に調べた、先手に55の位を取らせる形の方がはるかに指しやすいというのが結論です。

 

 

 

 

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SS4-12 先手中飛車に54歩型(13)

2025-01-14 | 基本定跡の研究

昨日の途中図で

55歩同歩同飛の時に、後手が玉頭位取りにするのは危険でした。64歩59飛63銀

この形のほうが、先手に77桂~65桂と使われることがないので安定しています。後手の右桂が使えるようになるのが理想です。先手は54歩を打っても取られてしまうかもしれないので (44銀~55歩~54銀) 、77銀44歩66銀43金78金85歩77桂

これくらいの進行は普通に見えます。後手がやってはいけないのは、54歩と守って55歩同歩同飛54銀85飛

飛をぶつけられると悪いです。85同飛同桂に82飛はこの場合の対応策ですが、先手の75歩というのが変わった手です。

73桂成同桂74歩の筋も見えるから、85飛と桂を取るのですが55歩には65銀くらい。

63銀は96角がありました。ここで遠山先生は63飛51金64飛成として先手有利としています。それは正しいのですが、AIに聞くと、65同銀同歩54銀

普通に攻めていって先手が良いようです。42金には43角同金同銀成同玉63飛

金を取れる形で攻めが続きます。評価値は+1654の先手優勢。

まあ後手はそれを避ける意味もあって

77銀には85歩78金74歩66銀94歩77桂86歩同歩同飛

44歩~43金は後回し、7~9筋方面に手をかける方が良いです。遠山先生は先手が面白くないとしていて、評価値は-78ほど。

先手はこの図を回避するために

54歩44銀を利かしておきます。遠山先生は46歩52飛66銀として54銀に83角で先手ペースをねらうのですが、AIに聞くと、54銀ではなくて58歩があります。

58同金54飛は先手の指し方が難しいですし、58同飛69角48飛25角成

1歩損でも馬を作り、54歩が取れる形なので後手が指しやすいです。評価値は-142

ということは

ここで46歩を突くのはマイナスなのです。おまけでAIに聞くと、55歩53歩成同金66銀53金

中央を抑えられても悪いですし。評価値は-205

ということで

ここからAIに聞くと、46歩を突かずに66銀86歩同歩同飛87歩83飛55銀

55同銀同飛52歩

52歩のところでは44角や33角もありました。59飛44歩55銀43銀77角33角46歩62金

角銀を打ち合う進行で、評価値は-28の互角です。

結局のところは手将棋で、少し後手に分がある互角です。

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