tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

炉は再び広間に・・・

2013-01-10 18:37:55 | 茶の湯
1月10日。

朝から冷たい風の吹く寒い一日でした。

今日は「商売繁盛で笹持ってこい」と景気のいい掛け声を響かせる、大阪の今宮神社の十日戎の日です。

そんな賑わいをよそに、初稽古が始まりました。

今日は夕方からですので、ゆっくり掃除をしながら準備をしましたが、先日使った食器などが仕舞えないので、あちこちの棚に並べてあり、お茶の雰囲気としてはよくありませんが、動かすのも大変な作業になりますので、今週は皆さんに目をつむっていただくことになりました。



炉は広間に

今日の準備で一番力が入ったのは、炉を向切から広間に移動した事です。

炉の移動は畳の入れ替えになりますから、かなり大掛かりになります。暮れに、向切に移動したばかりですが、お稽古では仕方ありません。

お茶のお稽古の準備は、こうした力仕事もありますので、炉に畳の蓋をしてそのまま使っている方もおります。それでも充分お稽古は出来ますが、できれば使用していない炉は丸畳でふさいで置きたいと思っております。

少しでも良い雰囲気でお稽古を・・・こんな事を云っておりますがいつまで出来るのでしょうか?


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お正月で出来なかった事を・・・

2013-01-09 18:02:36 | 日常雑感
1月9日。

風もなく穏やかな一日でした。

今日はお正月になって今まで出来なかった事を朝から全部済ませました。



初詣

毎年お参りに出かけている神社に、古い御札を返しながらお参りしてまいりました。いつものように、「家族の安全」と「楽しいお茶が出来ますように」をお願いしてきました。

毎年頂く御札を頂戴して、ついで仕事になってしまいましたが、新年の挨拶のために順序を考えながら済ませましたが、ゆっくりも出来ずに玄関先で失礼をする慌ただしさで、行く先々で謝り続けて帰ってまいりました。

明日から自宅での稽古が始まります。

これでいつもの生活パターンに戻ります。



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初釜も佳境に入って・・

2013-01-08 19:21:45 | 茶の湯
1月8日。

風もなく穏やかな一日でした。

正月気分も今日で終わり学校の始まりと共に、いつもの生活に戻ります。それでも、まだまだお正月の行事は全国で行われております。

今日は大学の稽古日でした。

「学校始まったばかりでも稽古やるの?」「ハイ。お願いしたいと思います。」
行って見たら、いつもより大勢集まっておりまして、活気のある稽古をして参りました。

みんなやる気満々です。気持ちを引き締めて望まなくてはなりません。

今日も昨日に続いて初釜の事を書いてみます。

食事が終わるとお菓子を出しますが、お正月は特別なお菓子を食べていただきます。

(写真を撮るのを忘れてしまいました)

初釜で使ったお菓子は、600年にわたり宮中で食べられていたおせち料理の一種と考えられていたそうです。このお菓子がお茶席で食べるようになったのはつい最近の事です。

お菓子を頂いて中立ちになります。

そして再び席入りをした後に、濃茶が出されます。これもお正月独特の島台といわれる重ね茶碗で出されますので、数人で飲み回します。



茶入、茶杓、仕服

茶入れは膳所、茶杓は松寿、仕服は大燈金襴

そして、普段は絶対に表には出てこない道具の一つに蓋置が有りますが、お正月にしか使えないものですので、表に出してみました。



筑波根

蓋置は文字通り釜の蓋を置く道具で、お客様の目に触れるのはほんの少しですので、陰でお点前を支えてくれる大切なものですが、拝見もなくひっそりと仕舞われてしまいます。

そんな蓋置に敬意を表して出してみました。

続いてお薄を頂いて3時間に及ぶ初釜は終わりました。



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料理は運ばれましたが・・

2013-01-07 16:54:02 | 茶の湯
1月7日。

今日は七草で、お粥を召し上がった方も多いいかと思いますが、初釜が終わった今日は朝から、ボケッとしております。

昨日の初釜の続きを書きたいと思います。



お客様が集まり始めた頃には盛り付けも終わっておりました。

昨年の写真を見ながらの盛り付けですが、彩のバランスなど工夫しながらきれいに盛り付けてくれました。
蓋のついたお弁当は、蓋を取った瞬間が勝負ですから皆さん真剣です。

蓋を取ったとき「ワァ~」と言わせなければなりません。



わぁ~と言ってくれるでしょうか?ごはんはやっぱり紅白がいい

作り手としては、あれもこれもと思いますから、ついつい量が増えてしまいますが、余り詰め込みすぎるときれいには見えません。

「予算は二の次でテンコ盛りにしたがる」、その辺が素人の落ち込んでしまう穴かも知れません。

昨年の初釜が終わった後、ごはんが多すぎるという意見が多かったので、今年は小さな物相にして、赤飯だけにして見ましたが、ちょっと貧弱に見えるうえ、昨年までの紅白に比べ華やかさに欠けるような気がいたしました。



松花堂弁当 重弁当も松花堂弁当もどちらも同じ物が盛ってありますが、分散して盛り込んである松花堂弁当のほうが少し豪華に見えるかも知れません。



お雑煮

お正月ですので雑煮にしておりますが、餅をタイミングよくやわらかくして盛り付けるのが中々難しく、今年は焼いて入れてみましたが、焼くのが早すぎてしまい、少し硬いのがいった人も会ったかも知れません。

でも、熱々の汁をたっぷりはりますから、口に入る頃はやわらかくなっていたと思っておりますが・・・これは、稽古が始まってから色々と聞いて見て、来年の参考にして行きたいと考えております。

年が明けてから、ずっと考え続けておりました初釜が終わり、今日だけがのんびりとできる日でもありました。



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初釜 席入り

2013-01-06 18:52:39 | 茶の湯
寒中に入り、文字通りの寒い一日でした。

今日は初釜。
6時に起きて準備を始めましたが、ほとんどは確認することだけで、慌てることはありませんでした。

9時を過ぎる頃、お勝手を担当する人達が集まり始め、前年の写真を見ながら料理の詰め込みを始めました。

11過ぎる頃には全部終わり、後は皆さんが揃うのを待つばかりです。



玄関でお福さんがお迎え

11時30分には早めの人が待合に入りました。



晃仙禅師の赤達磨

福達磨 七転八起 大吉祥

この赤達磨は晃仙禅師が、これは特別ですから・・・と前置きをしてくださった思い出の軸ですので、大切に大切に掛けさせていただいております。



神 徳昭々間宮英宗老師筆

神 徳昭々

この軸は、まくり(表装してない)で頂きましたので、いつもの表具屋さんにお願いして表装してもらったところ、現管長様が箱書きをしてくださるという事でしたのでお願いたしました。

やはり思いで深い軸となりました。



自作の花入に蝋梅と大神楽椿

花入れは暮れのうちに作っておきましたもので、竹の青さが少しなくなり始めておりますが、青竹は正月らしさを演出するのには非常に便利で、青竹に花を生けるだけでお正月の気分にさせてくれます。
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初釜の準備は終わりましたが・・

2013-01-05 19:37:22 | 茶の湯
この冬一番の寒さとか・・・昨日が一番だったのに、もう更新されてしまいました。

今日の午前中、暖かい内にと蹲の周りを掃除しましたが、蹲の水はすっかり凍っておりました。水を出そうとしましたが、やはり出ません。
明日は蹲を使わずに席入りになるかも知れません。こんな事初めてです。

もっとも、昔から「蹲に日なた無し」と言われているそうですから仕方ありません。

午後からは、部屋の掃除と道具出しです。



水屋に勢揃いした道具

掃除はともかく、この道具を出すことは一番の楽しみで有りまして、1年ぶりの道具もあれば、何年前に使ったか記憶にないほど久しぶりの物もあります。

道具を眺めながら、そして考えながら出してゆくのは茶会の前の最も楽しいひと時になります。

道具はあらかじめ決めてありますが、イメージと実物とでは合わない物もありますから、出しながら確認をして行きます。

こんな事をしながら、道具出しも全部終わりましたが、残るは、料理です。

朝からずっとやっておりますから何とか予定どうりの品々を並べられそうです。
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初釜のお膳は・・・

2013-01-04 17:25:02 | 日常雑感
朝起きた時から、寒い寒いと思っていたらやっぱり一番寒い朝でした。

午前中は、祝膳に使う食材を求めてあちらこちらと動きまわっておりました。午後からは、いよいよ松花堂と重弁当を出し始めました。



重弁当

この重弁当は、盛り付けもしやすく、後片付けも楽という事で、最近こればかり使っております。これだけでは数が揃わないので、残りは松花堂です。

松花堂弁当はご存知だとは思いますが、岩清水八幡宮の社僧であった松花堂昭乗というが、農家の種入れに使っていた器をヒントに、色んな事に転用していたのが始まりとされております。

その入れ物が松花堂弁当として世の中の人々に知られるようになったのは、、それから数百年の後の昭和8年ごろだといわれております。

日本屈指の名料亭「吉兆」の創始者となる湯木貞一さんが、この器で茶懐石の弁当を作ったのが始りであるとされております。

松花堂弁当は蓋がついておりますの、盛り付けをしては積み上げることが出来ますのが、作り手には非常に便利であるし、事前に用意が出来るという利点もあります。
ただ、細かい器が4個入っておりますので、後片付けには時間が掛かります。

お弁当ですから、多少は冷めて美味しくいただける品々を選んで盛り付ければ最適で豪華な弁当になります。

お料理も、保存のできるものから着々と進んでおります。
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床の間は蓬莱飾り

2013-01-03 17:52:38 | 茶の湯
正月3日。
お正月も今日で終わりという方も多いいと思います。お正月らしい冷え込んだ一日となりました。

今日も昨日の続きで、床の間飾りのお話です。

  

蓬莱飾り                   床飾り

床飾りの左に飾ってありますのが「蓬莱飾り」です。

蓬莱飾りは、中国の東海にある蓬莱山を模して正月の床の間に飾り始めたものだそうです。

本来ならば、三宝の上に洗い米を敷き、ウラジロ、ユズリハ、松竹梅、お餅、橙、 干し柿、伊勢えび、熨斗あわび、勝ち栗、昆布などを飾るものだそうですが、我家の蓬莱飾りは、略式の物で、ごくごく簡単に作ったものです。

千歳盆に奉書を敷き、洗い米を1升5合、山のように盛り上げて、そこに、炭を奉書で包んで水引でしっかり縛り若松を立てます。
米1升5合で一生繁盛するようにとの願いを込めて盛り付けます。

蓬莱に 聞かばや伊勢の 初便り 芭蕉

そして、柳ですが、諸説色々あるようですが、私が先生から聞いたことだけを胸に、毎年続けております。

「明けまして御芽出とうございます。」と当て字で書きますが、正に「御芽出とう」という当て字の芽が出るという縁起だけで柳を使いるという、いたって単純な理由からです。

正月の床の間で柳が有る無しでは、雰囲気が全然違いますから、そんな事を考えるとこれからも使い続けるのでしょう。

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巳年の香合は・・・

2013-01-02 14:28:45 | 茶の湯
正月の2日。

穏やかに晴れておりましたが、午後になると約束されているように風が吹き出して、グット寒さが増したようです。

私共では初釜が6日に行われますので、余りのんびりとしていられません。
今日だけは・・・。そんな事をしていると直ぐに日にちは迫ってしまいます。

少しずつ気持ちを初釜に持ってゆかなければなりません。
そんな訳で、すでに正月用に飾ってあります道具から載せてみたいと思います。



琵琶香合

床の間右側に飾ってありますのが、今年の干支巳に因んで琵琶香合です。

弁才天は古代インドでは、川の神(水神)だった事や、サンスクリット語のウガヤは蛇を意味して、川の流れのイメージと相まって、水の神の使いは蛇または龍とされたと云われたそうです。

また、弁財天が日本に入って来た時は、弁才天と書いていたそうですが、江戸時代になって、7福神の1神になってからから「現世利益」の「財」を表に出した「弁財天」と書き呼ばれるようになったそうです。

そんな事から、弁財天は琵琶を弾いたお姿―弁財天は水の神―水の神―蛇とこんな連想ゲームのような説明になってしまいましたが、琵琶=蛇という事になりました。

付け加えるならば、弁財天の縁日は、巳の日のはずですが・・・これは自信がありません。

これからもお茶会などに参加する機会が多くあると思いますが、お茶席では、ひとつ一つの道具にみんな意味がある事を考えながら、お茶を楽しみたいと思っております。

これだからお茶は面白い!!




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明けましておめでとうございます。

2013-01-01 09:50:19 | 日常雑感
    明けましておめでとうございます。


       


    本年もよろしくお願い申し上げます。
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