それでは、連載第102回は、JR北海道苗穂工場のイベントからお届けします。
札幌駅から一駅、苗穂駅へ行き、通常は職員用の通路がありますがそこは通行禁止、そのため一旦南側の駅出口を出て、再び歩道橋で線路を渡り北側に出て、工場の門から入るというルートです。勿論バリアフリーでは無く、あの有名な車椅子のファンには、参加自体無理か、タクシーで参加するかしかありません。
当時はJR北海道の一連の不祥事の発覚前で、陽気な雰囲気でイベントが開催されます。DMB(デュアル・モード・ビーグル、線路も道路も走れる車両)の乗車体験があり、その動画を撮る傍ら、やはり見てしまいました、カニ24 501です(写真)。カニ24 0番代、初期形のスカート付きで落成、後に北海道用耐寒耐雪改造、青函トンネル対応改造を経て現在に至ります。寝台特急「北斗星」3往復に、臨時寝台特急「エルム」1往復あった頃が全盛期でしたが、当時既に「北斗星」は1往復で、電源車側はJR東日本受け持ちに変わり、既に余剰となっていました。
もう1両は、マニ24-502です(写真)。50系客車の一族マニ50として生を受け、荷物輸送廃止で余剰となり解体を待っていた頃に、「北斗星」の電源車不足から白羽の矢が立ち改造対象となり改造、24系の電源車に編入されました。しかし、「北斗星」減便で余剰となり、当時既にこのようになっていました。24系寝台車との編成美を崩さないよう、屋根上にキセがあるのが分かります。
翌年こそは釧路と旭川のイベントに行こう!と思っていたところが不祥事発覚で全面自粛、現在に至ります。苗穂は数年前に再開したと聞きますが、他は知りません。心から楽しめる日が来ると良いですね。
それでは、次回をお楽しみに。