それでは、連載第373回目は、近鉄の電機、デ32をお届けします。
近鉄名古屋線は、狭軌で開業したことは諸兄の知るところですが、当時は国鉄と貨車の授受があり、貨物列車に使用される電気機関車デ30形、デ31、デ32、デ33の3輌がありました。後に、計画中に伊勢湾台風が襲来し、急遽繰り上げ、復旧工事と併せて行われた改軌工事により、デ31とデ33は改軌の対象とならなかった養老線(現「養老鉄道」)で使用されることとなり、デ32は改軌され、後に除籍され塩浜工場の入換機となりました。
邂逅は、車庫の中(写真)。あまり出したくない車両、というイメージです。
しかし、近鉄も方針を転換し、展示されました(写真)。大井川鐵道でSLを補助するE10形や、今は引退した神戸電鉄701は、兄弟なのだそうです。
次の年、「あおぞらⅡ」とのツーショット(写真)。白と青、同系色に見えます。
その次の年(写真)。車籍は無く機械扱いですが、注目されます。
その次の年(写真)。同形、イメージが沸かないのですが、想像以上に大きな機関車なのでしょう。
場内の入換専用では、仕事も限定されますが、永く残って欲しいと思います。
それでは、次回をお楽しみに。