新宮出身の詩人佐藤春夫が、湖の静かな景観に心ひかれて命名した汽水湖、ゆかし潟の畔にある温泉です。
同じくゆかし潟の畔のきよもんの湯とは対岸に位置し、こちらは国道に面していないため落ち着いた、静かなロケーションになっています。
ここは洗い場の蛇口に栓が付いておらず、温泉が出しっぱなしになっていると聞いていたのだが、伺ったときにはしっかり栓が付いていました。それでも浴槽には評判どおり大量の源泉が掛け流されていて、この地の湧出量の多さを具現化しています。
ぷうんと硫黄臭のあるお湯は澄明で少し甘く感じる。ここでも近隣の温泉と同様、ややヌルっとした肌触りが気持ちいいですね。体温より少し熱い程度のぬる湯なので長時間の入浴も可能。実際、浸かっているうちに寝てしまいそうになってしまいました。
今回、次の行程の都合により朝9時のオープンに当てて訪れました。時間前のこと、当然ながら入り口は閉まっているので玄関前で待っていると、9時直前に温泉のスタッフが車で到着し、ガチャガチャ鍵を取り出して玄関を開けてくれる。300円の入浴料を払うのももどかしく、極上温泉に満たされた浴室に直行したのだが…あれ???ってことは、一晩中この温泉が掛け流されているってこと?つまり捨てられているんですね。勿体無いというか贅沢というか…
- 泉質:硫化水素泉 38.5度
- 場所:二河BSから徒歩10分
- 訪問日:2008年11月1日
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