大分と熊本を結ぶJR豊肥本線の、やや大分寄りにある山間の小京都、豊後竹田。この街の中心部、魚町にある、郷土料理をいただけるお店です。入り口を入ると少しばかりのカウンターと、数卓の小あがり、2階には宴会のできる座敷もあるようです。
このお店でエノハ定食(1,785円)と手打ち蕎麦の盛り(630円)をいただくことにしました。
エノハとはこの辺りの言葉でヤマメとアマゴのことだそうで、定食にはこのエノハ3匹をそれぞれ背越し、空揚げ、塩焼きにしてくれています。それぞれ淡白な味わいながら、特に竹田の水で洗われた背越しが実に瑞々しくて旨いですね。
蕎麦も更科粉ながら割合太めの田舎風に仕上げていて素朴な風合い。こちらも瑞々しい。豊かな水を活かしたこれらの料理は、この静かな竹田ならではの味わい。これは貴重だ。
海から遠い竹田では、昔は小さな魚は運ぶ途中で痛んでしまうので、クエやアラなどの大きな魚の頭を使った頭料理が郷土料理となっているそうです。予約が必要なこの頭料理は今回は断念したが、次回ここを訪れるときはぜひとも食べてみたいもんです。
- 営業時間:11:00~14:00、17:00~21:00
- 定休日:不定休
- 場所:JR豊肥本線・豊後竹田駅