日本を代表する古泉の有馬。以前、神戸の温泉を訪れたときに寄れなかったので、日を改めて有馬温泉を訪れることにしました。大阪から有馬へは、梅田駅から出ている阪急バスの直通高速バスがメインルート。しかし、ワタシとしてはやはり路線バスにこだわりたいところなので、梅田から阪急電車に乗り、宝塚経由で有馬に向かうことにしました。
宝塚から有馬までは生瀬、蓬莱峡を経由する阪急バスが1時間に1本程度の頻度で出発しています。バスは西工ボディのいすゞ車。生瀬までは通勤通学路線の様相だが、蓬莱峡まで来ると完全な山岳路線で、そのため、ここのバスは高出力車が充てられているそうです。バスは谷あいに土柱がニョッキリ突き立っている奇勝、蓬莱峡の脇の坂道を、息を切らせながら登っていきます。
有馬温泉は日本三古湯の一つであり、江戸時代の温泉番付では最高位である西の大関に格付けされた、日本を代表する名泉です。六甲の山中にある温泉街だが、これでも大都市・神戸の北区。名実ともに関西の「奥座敷」です。
有馬のバスターミナルのすぐ横に、老舗旅館や土産物屋が建ち並ぶメインストリートの「湯本坂」があり、観光客で賑わっています。古い街ゆえ道路も細い。観光地なので自動車はどこか遠慮がちに通り抜けます。
「銀の湯」より少し上のところに炭酸泉源がありました。ここは温泉の源泉というよりは井戸といったほうが正確かもしれません。こんこんと湧き出ているといった風でもないが、泉源の周囲が赤褐色に変色しているので何らかの析出物があるのでしょう。
炭酸泉源から下ったところに妬(うわなり)泉源があります。こちらは炭酸泉源とは対照的に景気よく蒸気を噴出させています。有馬はここのほかに有明泉源や御所泉源など、多くの泉源があり、ほとんどが含鉄の赤褐色の高温泉で、湧出量も豊かです。そしてこの湯こそ有馬の「金泉」です。
天神源泉でも景気よく蒸気を吹き上げています。その様は焼き芋の屋台のようです…失礼
残雪の残る有馬は寒いがでは、心なしか暖かく感じます。
バスの時間待ちの間、「有馬玩具博物館」という気になる施設があったので入ってみることにしました。木製玩具やブリキの玩具など、かなり充実した展示のなか、メルクリンの鉄道模型には目を奪われました。ヨーロッパの町並みの縮尺模型を見ていると時間を忘れてしまいます。この施設内にはちょっとイケてるレストランも。
有馬からは再び阪急バスで、今度は芦屋に向かいます。バスは西工ボディのワンステップ車です。阪急はほんとに西工が好きなようで、それ以外はほとんど見かけない。
有料の芦有ドライブウェイを通って、未だ一部に雪が残る六甲山脈を越えていきます。サミットのトンネルを越えると、展望台があり、バスはそこで短時間止まります。ここからは阪神間の平野と大阪湾が望め、夜には百万ドルの夜景が楽しめるとのこと。
麓に降りてくるにしたがって、車窓には大邸宅が目立ってくると、そこは華麗なる一族たちが棲む芦屋の高級住宅地。芦屋川の両岸は松並木となっていてセレブ感を高めています。まぁ、ワタシとは一生縁のない場所ですな…
阪神の芦屋駅から阪神電車に乗って梅田に戻ります。この庶民的な電車に乗ったら、なぜか安心してしまいます。やっぱりこんなお気楽な電車のほうがワタシには合ってる…
- 訪問日:2007年1月15日
そうか~梅田から宝塚まで出て、そこからバスで行ったのね。。
私は、去年行った時には、阪神電車で芦屋まで出て、そこから写真下から2枚目に写っている橋を越したところのバス停からバスに乗って行きました。
kurodaさんの帰りのルートと同じですね(笑)
やっぱりローカル線に乗っていくのがいいですね。。
有馬では、どこの外湯に入ったんでしょう??
温泉は、気持ちいいですね。。
金の湯の前のまんじゅう屋の草もち良いです。あと、メイプルというホテルの日帰り入浴おすすめです。
これ以外にも新開地から神鉄でも行ってます。
こちらの方がローカル線っぽいですよ。
立ち寄りはこの三湯だけでした。
>軽巡大淀さん
メイプルですね。次回はぜひ。