JR姫新線・林野駅から宇野バス・赤磐市広域路線バス・美作共同バスで6~8分ほどのところ。湯郷温泉は、岡山県美作市にある温泉で、奥津温泉、湯原温泉と並ぶ美作三湯のひとつです。
京阪神から中国自動車道で直通できる地の利を生かし、比較的規模の大きな旅館、ホテルが林立。湯治や保養というよりは、団体客が観光バスで乗り付けるような温泉地です。
そのような訳で、ここには風情のある共同湯は皆無。一応、日帰り温泉施設の鷺温泉館があって、立ち寄り客はここを利用するようになっています。
そんな享楽的な温泉街の中に、一軒だけ実に渋い温泉があるのです。それが鷺温泉館の向かいにある療養泉です。ここは鷺温泉館と同じ経営だが、湯治目的のための施設になっています。
入館の際、受付係の方から石鹸が使えないこと、利用は1時間程度であることを告げられます。あくまでも湯治利用に徹底されています。
浴室内には加温と非加温の小さい浴槽があるのみの小ぢんまりした施設であるが、湯郷でここだけは源泉掛け流しです。非加温の浴槽には少しだけ湯の花が漂っています。
浸かってみると体中に気泡が纏わり着いてきます。お湯は温いものの気泡のお陰で寒くならずにじっくりお湯に親しむことができます。
アトピー(皮膚病)、胃腸病、婦人病、リュウマチ、神経病などに効能があるとのこと。根強いファンのいるこの療養泉、湯郷の至宝です。
・場所:宇野バス、赤磐市広域路線バス・湯郷BS
・泉質:ナトリウム・カルシウム塩化物泉 40.2℃
・訪問日:2008年1月10日
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