バスde温泉

バスで行く温泉旅日記

ゆりの山温泉@湯川温泉

2008-11-07 09:13:11 | 温泉(和歌山県)

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新宮出身の詩人佐藤春夫が、湖の静かな景観に心ひかれて命名した汽水湖、ゆかし潟の畔にある温泉です。

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同じくゆかし潟の畔のきよもんの湯とは対岸に位置し、こちらは国道に面していないため落ち着いた、静かなロケーションになっています。

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ここは洗い場の蛇口に栓が付いておらず、温泉が出しっぱなしになっていると聞いていたのだが、伺ったときにはしっかり栓が付いていました。それでも浴槽には評判どおり大量の源泉が掛け流されていて、この地の湧出量の多さを具現化しています。

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ぷうんと硫黄臭のあるお湯は澄明で少し甘く感じる。ここでも近隣の温泉と同様、ややヌルっとした肌触りが気持ちいいですね。体温より少し熱い程度のぬる湯なので長時間の入浴も可能。実際、浸かっているうちに寝てしまいそうになってしまいました。

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今回、次の行程の都合により朝9時のオープンに当てて訪れました。時間前のこと、当然ながら入り口は閉まっているので玄関前で待っていると、9時直前に温泉のスタッフが車で到着し、ガチャガチャ鍵を取り出して玄関を開けてくれる。300円の入浴料を払うのももどかしく、極上温泉に満たされた浴室に直行したのだが…あれ???ってことは、一晩中この温泉が掛け流されているってこと?つまり捨てられているんですね。勿体無いというか贅沢というか…

  • 泉質:硫化水素泉 38.5度
  • 場所:二河BSから徒歩10分
  • 訪問日:2008年11月1日
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公衆浴場はまゆ@勝浦温泉

2008-11-05 23:15:25 | 温泉(和歌山県)

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勝浦の漁港近くにある共同湯です。見た目はいかにも銭湯といった風情ながら、その実は自家源泉を持つほんまもんの温泉です。下駄箱に靴を入れ、番台のオバチャンに320円を払い、服を木製のロッカーに出でて鍵を手首に巻く…ここまでは普通の銭湯と同様の行為だが、ここからが特別です。

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浴室の引き戸を開けると芳しい匂い(普通なら臭いと感じる硫化水素臭)が漂っていて、それほど大きくない浴槽には少し色づいたお湯が満たされています。

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浸かってみると、優しい温泉の多い勝浦周辺にしては珍しい高温のお湯で、ガッツリの入浴感が味わえます。ここでは塩素臭とは無縁。こんなお湯の恩恵に毎日のように授かれる地元の人たちがうらやましいですね。

  • 泉質:含硫黄‐ナトリウム・カルシウム‐塩化物温泉 46.3度
  • 場所:南紀勝浦駅から徒歩10分
  • 訪問日:2008年10月31日
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海のホテル一の滝(料理)@勝浦温泉

2008-11-04 22:58:14 | 料理(旅館)

P1000750 温泉が秀逸なこの旅館では、料理はどんなもんでしょう。

料理が部屋出しになのは小規模な旅館だからできることでしょうが、しかし料理自体は一般的な旅館の料理。特に絶賛できる部分はありません。

冷えた焼き魚もなんだかなぁ…

P1000743 しかし、さすが勝浦、お造りの、特にマグロは特筆もの。勝浦漁港は生マグロの水揚げが日本一とのこと、そんな本場ではマガイモンは出せないでしょうね…

ツヤツヤな赤身は舌にとろける。トロではない普通の赤身なんだが、実に旨い。

脂っこいだけのトロより、こういった赤身のほうがよほど旨いと思うんだが…

P1000760 朝食も可もなく不可もなく。

せっかく和歌山なんだから、も少しいい梅干を使ってほしいもんです。

それにしても旅館の朝食に出てくるお櫃のご飯ってなんでこんな美味いんでしょ…

  • 場所:勝浦温泉
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海のホテル一の滝(温泉)@勝浦温泉

2008-11-04 00:01:21 | 温泉(和歌山県)

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南紀を代表する温泉地の勝浦温泉。ここは「ホテル浦島」のような超弩級ホテルや、格安志向で人気を集める「湯快リゾート越之湯」など、どちらかというと団体旅行やファミリー向けの旅館が大多数です。

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そんな中、この「海のホテル一の滝」は客室数21室という勝浦では小規模な部類ながら、バウハウス様式を思わせるモダンながらも少しレトロな建物。過度な装飾もなくスマートな姿勢が気に入って、ワタシが勝浦を訪れるときの定宿にしています。

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海を臨む大浴場の大きな窓の外には小島と行き交う小船…風呂屋の壁にペンキで描かれている世界がリアルに再現されているようですね。

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浴場は半円形になっていて、この半円の外周に沿って浴槽があり、そのうちの3分の2ほどが加温・掛け流しの浴槽、残り3分の1が加温なしの源泉そのまま放流している浴槽です。

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この非加温が白眉なのです。僅かに湯の花が見られる澄明なお湯は、硫黄臭があり、少しヌメリ感もある、最初は温いと思うが、じっくり浸かっているうちにだんだんホカホカしてきます。これが単純泉とはにわかに信じがたい。また、この旅館には露天はありません。湧出の温度が高くないので、無理して加温をせざるを得ない露天を造ってもお湯を劣化させるだけ。このあたりにお湯に対するこだわりが感じられます。

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この温泉、地元の人からも愛されているようで、外来入浴のお客さんが多数訪れます。混雑する夜の入浴は落ち着かないので、宿泊者しかいない早朝が狙い目です。温いお湯に浸かりながら睡眠と覚醒の間を彷徨う悦楽。これはなかなか得がたい贅沢ですよ。

  • 泉質:単純泉 38.8度
  • 場所:JRきのくに線・紀伊勝浦駅
  • 訪問日:2008年10月31日
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もみじや旅館@夏山温泉

2008-11-03 12:08:42 | 温泉(和歌山県)

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那智勝浦町に囲まれてはいるが、太地町の飛び地にある夏山(なっさ)温泉。この温泉は公共交通機関が整っていないので車が必須です。しかし、ここに極上の温泉があると聞き、湯川温泉から歩いていくことに…ひと山を越えるので坂を上り、坂のてっぺんにある灯りのないトンネルを恐る恐る抜けて坂を下ると海が見えてきました。海岸にたどり着くと、対岸には太地のリゾート施設が直ぐ近くに見える。なるほど、湯川や勝浦に行くには峠越えだが、直ぐ対岸の太地なら船を使えば間近なんですね。

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海岸から細い道を入ったところ、紀勢本線の線路沿いに建っている古びた旅館がもみじや旅館です。立ち寄り湯を申し出ると、かなりお年を召したご主人が、少々バツ悪そうにまだお湯を張っていないとおっしゃる。夏を過ぎるとお客が少なくて、油断していたと…うっかりさんですね。

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それでもすごいことに、15分ほど待てば掛け流しが再生するとのこと。これぞ豊富な湯量が成せる技です。浴室は狭いが、細かいタイル張りになっていて上質なレトロ感があります。

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お湯は澄明で少しだけぬめりが感じられる。もちろん飲むことができて少し甘い。そして芳しい硫黄臭が充満している…これは極上!

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3~4人が入ればいっぱいいっぱいの浴槽のこと。一人が入るといきなり大量のお湯が溢れ出て、津波となってプラスチックの洗面器を弄びます。この旅館、旅館というよりかは、ちょっと大きい目の民宿というか、保養所というか…それでも仕事を忘れ、ひっそり独りで長期滞在したいようなお宿です。

  • 泉質:単純硫黄泉 41度
  • 場所:熊野交通・湯川温泉BSから徒歩20分
  • 訪問日:2008年10月31日
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きよもん湯@湯川温泉

2008-11-01 23:35:06 | 温泉(和歌山県)

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捕鯨の街として有名な太地町から、那智勝浦町に入ったあたりに、「ゆかし潟」という実に美しい汽水湖が現れます。この畔の湯川温泉は、直ぐ近くの勝浦温泉の陰に隠れてあまり目立たないのだが、その実、1,500年もの歴史のある温泉地で、今でも小さい旅館が数件建ち並んでいます。

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その中の一角に日帰り温泉施設の「きよもん湯」があります。ここは勝浦温泉「海のホテル一の滝」が運営する施設とのことで、入浴料は500円。建物は真新しくスーパー銭湯風なのだが、浴室に入ると塩素臭ではなくしっかり硫黄臭が漂っています。

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この温泉では湯口からはドドドっとばかりに新湯が投入され、常に澄明なお湯が満ち溢れているとともに、必然的に、浴槽の縁からはもったいないと思ってしまうほど、惜しげもなくお湯が流れ去っていきます。浸かってみると、ややネットリとしていて僅かに気泡が付着する。

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加温の必要はないが、やや温めなのでじっくり浸かることができます。湯の質は文句無く、施設が新しくて清潔で、しかもバリアフリーときてる。非の打ち所がない実に優等生な温泉だと思います…

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が、情緒に欠けるんですよね。風格というか、歴史の重みっというか…なにか物足りない。はい、贅沢な注文、ていうか、いちゃもんに近いのはなのは重々承知んですが…そんな個人的なわがままは別にして、自信を持ってお奨めできる温泉のひとつです。

  • 泉質:単純硫黄泉(アルカリ性低張性温泉)
  • 場所:熊野交通・湯川温泉BS
  • 訪問日:2008年10月31日
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