花にまつわる幾つもの話

子供時代の花にまつわる思い出や、他さまざまな興味のあることについて書いていきたいと思ってます。

天然石標本~ハーレクイン水晶~

2010年10月19日 | 天然石標本
先週に引き続き『水晶』特集第二弾です。
今回ご紹介するのは『ハーレクイン』と呼ばれる
レピドクロサイト(燐鉄鉱)入り水晶です。


水晶は様々なインクルージョン(=含有物)を
取り込みやすい鉱物なので、
前回ご紹介した青水晶の
針状結晶のインディゴライトといい
本当に色々な内包物が存在します。


名前の由来はハーレクイン
(フランス語でピエロ=道化師を意味する
『アルルカン』の英語読み。
トランプのジョーカーの派手なタイツ模様を
ご想像いただければわかりやすいかも・笑)の
服装がまだら模様であることから
水晶に内包されたレピドクロサイト(燐鉄鉱)の結晶片が
ピエロの衣装の派手さを彷彿とさせるため
この名で呼ばれるようになったのだとか。
また、燐鉄鉱の赤が炎のようにも見えることから
ファイアー水晶の別名もあるらしいです。


購入したのは今年6月の新宿ショーにて。
かなり以前から欲しい水晶の一つではあったのですが
これはと思うものに中々巡り会えず
今年に入ってようやく
質、値段とも満足のいくものに遭遇し
購入と相成りました。


『Harlequin Quartz』
  Madagascar産





インクルージョンの特徴を際立たせるため
全体的に研磨(ポリッシュ)が施されています。
ハーレクインの中でもかなり
燐鉄鉱が多いタイプなので
赤い輝きがまだら模様というより
ファイヤー=炎のイメージの方が
強いかもしれませんね。





やや斜め上から見た画像です。
サイズは2cm程度と
かなり小さめですが
水晶の特徴である六角柱状の
きれいな自形結晶が見て取れます。





先端部分のレピドクロサイト(燐鉄鉱)を
強調して撮影してみました。
画像では若干わかりづらいかもしれませんが
細かい鱗状の小片が集まっています。


このハーレクイン水晶は
色の綺麗さ、可愛らしさでは
内包物水晶の中でも上位に
数えられるものではないでしょうか。
値段もお手頃なので
天然石コレクター初心者にも
入手しやすい石だと思います。


それでは次回更新は木曜日になります。
コメント
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